キミと一緒に年越しを
今年の書き納めに、なにか短い話を、と思いました。
もうすぐ年越しという時間に、スマートフォンの通知が鳴った。確認してみると、彩奈からの連絡だった。画面にはこう書かれている。
「もうすぐ年越しだね。今はまだ高校生だからこんな時間に外出なんて許されないけど、いつか、一緒に年越しを過ごせたらいいのにね」
私はそれを見て、なんて返そうか迷う。年越しを一緒に過ごす、それは素敵なことだなと思った。でも、今は両思いでも、大人になって環境が変わったら、いつか心変わりするかもしれない。年越しを一緒に過ごせる日が、来るんだろうか。それは小さいようで、重たい約束に思えた。それでも私は、その約束がいつか叶ったらいいな、と思う。ポツポツと返信を書いて、送信した
「そうだね。いつかは、一緒に年越ししようね。今年もたくさんありがとう。来年もよろしく」
すぐに返信が来て、私は少しびっくりしながら確認した。
「絶対に約束だからね! 私こそ、いつもありがとう。乃々華のこと大好き! 来年もよろしくね、乃々華」
私はそれを見て、スマートフォンを握る手にギュッと力を込めた。いつか、きっと、彩奈とのこの約束が、叶いますように。そう願いながら。
〈了〉




