33話 魔獣使い
どうも久しぶりです!!
「いけ、敵共を倒し尽くすニャン!」
フェリスの声とともに、とある生物の咆哮があたり一面に響く。
ここは前にレナと一緒に魔法を訓練しに来た人里離れた荒野。
遠くを見れば、地面にレナが開けたドでかい穴がぽっかり口を開いている。
「それにしても、彼女。想像以上の腕前ね…、」
レナがそういうのは無理もない。
僕たちは精々、氷の狼を操る程度かと思っていたが…、
ーーグォオオォオォオオオ…!ーー
深紅の双眸で氷の狼を睨みつけながら咆哮する巨体の正体…、
それは、紛れもなく炎之竜だ。
やはり、いつ見ても圧倒的な威圧感をぶちまけている。
僕達はフェリスの仕事っぷりを少しばかり拝見させてもらうことにした。
時折竜と目があったかと思ったらウインクをしてくる。
まさかとは思ったが、前の遠征のときに出会った竜の中にいたらしい。
にしても、竜ってウインクするんだ…、
そんな他愛もないことを考えているうちに勝負は片付いていた。
といっても、圧倒的な戦力差だったので結果は目に見えていたが。
「どうですかニャ?ミャーは仕事ができる猫なのだニャ!」
フェリスは尻尾を左右に振りながらこちらに近づいてくる。
ここは、厳し目に評価をしたほうが良いと思うのだが…、
レナ達の意見を求めようとしたときにはちょっと手遅れになっていた。
「ねぇねぇ、あなたどこで調教の仕方を教わったの?
竜を操るなんて、よっぽどの実力者か何かから教わったとは思うんだけど…。」
彼女はそう言いながらフェリスの耳をモミモミしている。
なんだろう、守りたいこの情景。
フェリスも対抗してレナの胸を揉もうとしたがそれはできなかっ…、
「痛っ!!!」
頭に強い衝撃が走ったと思ったら木の棒を持ち凄い形相でレナが睨んでいた。
「ねぇ、タクヤ。今、すごーく失礼なこと考えていたでしょ。」
僕は全力で否定しようとしたが、アキネがここぞとばかりにレナに助言した。
「そうなのだ。タクヤは今凄く失礼なことを考えていたのだ!特にむn…、」
その助言虚しく、アキネの意識は一瞬で刈り取られレナがこちらを見ている。
そして、「そうなの?」と言わんばかりの笑顔を向けながら接近してくる。
妙に足の動きが早いなと思っていた頃には僕の意識はもうレナに刈り取られた後だった。
倒れる直前に「大丈夫かニャ!!!」と聞こえた気がしたがもう遅く…。
………
……
…
後頭部に感じるモサモサする感触。
なんとも言えない暖かさ。
これは、もしや俗にいう「膝枕」というやつなのでは…?
と思いながら恐る恐る目を開くが、僕の頭は脳内お花畑だったということに気づく。
「タクヤ、起きたのね。」
僕が横たわっていたのはレナに気絶させられたと思われる場所だった。
もちろんモサモサする感触は誰かの毛とか、服とかではなくただの草。
日光が当たり、暖かかったせいか誰かの体温と勘違いしてしまったというわけだが、
レナよ。一つ問いたい。
なぜ貴方様は自分が気絶させた人を心配しないのだ?
普通は心配してもいいと思うんだけどな〜!
もしかして、まだ怒っていらっしゃったりしたり…?
「「ごめん!!」」
「「えっ??」」
まさかのダブルシンクロ。
僕達は発言権をお互いに譲り合っているところフェリスが仲介する。
「では、まずレナ。結局何が言いたいんだニャ?」
レナは、下を向きながら少し顔を赤くした。
まだ、怒っているのだろうか?そりゃそうだよな…。
「タクヤ、その、ごめんなさい!」
凛とした声が当たり一面に響く。
おそらく、ここ最近で聞いた人の声で一番大きい声だ。
普段はわりと物静かな方なレナがここまで大きな声を出すのは珍しい。
「いいよ、別に。悪いのは僕だし。」
「あっ!ってことはやっぱり、失礼なことを!!!」
と、レナの怒号とともにまほうが飛んできそうだったがそれはなく…、
レナの小さなため息と一つのセリフが飛んでくる。
「はぁ、なんで私すぐ怒っちゃうんだろう…。」
「ん?」
「えっ、いや、その。なんでもない!!」
そしてなぜか理不尽にもレナの手のひらから魔法が飛んでくる。
それは、雷系統の魔法だったらしく再び僕の意識は薄れゆくのだった…。
更新遅れました!
言い訳させてください。
テストが…、ね?(((((圧
テイムの部分には次話触れますのでご了承を…
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では次回にお会いしましょう!
それでは〜〜〜




