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25話 イージーゲーム

本日2回目の更新です。




 僕達はレナを開放して貰う代わりに戦争に参加することになった。

 そこには想像を絶する激戦が繰り広げられていた。

 常に敵味方関係なしに入り乱れ、白兵戦が勃発。

 四方八方から誰のものかも分からない断末魔が響き渡ってくる。

 そんな戦場を前に、僕は戦う気が引けてくるのだが…。


「なんだ、この楽しそうな空間は!!!」

 

 美しい真紅の双眸を輝かせながらそう言い放つ。

 よっぽど戦う事が好きなのだろう。

 それに、味方も苦戦をしているようだ。

 彼女に一思い暴れてもらっても良いかもな。

 

「よし、アキネ。思う存分暴れても大丈夫だぞ。

 でも絶対に味方の事は攻撃しないでくれ。分かったな?」


 アキネは、移動しながら「うん。」と棒読みで答える。

 

「私の前にいるのが敵で後ろにいるのが味方。そういうことなのだな!」


 いやいや、その敵味方識別方法は知能のない魔物(モンスター)レベルだ。 

 僕はしっかりと味方の兵が身に着けている紋章の形を教える。

 そして彼女一人のお陰で戦況は一変する。




 ………

 ……

 …




「ひぇえ!助けてぇええ!」

「命だけはぁあ!」

「ぎゃぁあああ!」


 アキネが攻勢に出てからすぐに断末魔の種類と量が増えた。

 そして、目の前で信じられない程のスピードで敵兵が薙ぎ倒されてゆく。

 端的に言おう。全てアキネが倒している。

 

 アキネが攻勢に出て戦線の動きには明らかな変化が起こる。

 さっきまで劣勢だったアミーゼ軍が徐々に前進しているのだ。

 味方も次々と倒れてゆく敵兵を見て多少動揺しているようにも見える。

 しかし、彼女が作ってくれた好機を逃すはずもなく次々に進軍していく。

 

「ワァハッハッハ!私の前に平伏すが良い!」


 当の本人はご満悦のよう。

 というか、少しオカシクなってしまったか?

 でも彼女が戦線を押し上げていることには変わりない。

 今度、カレーでも作ってやるか。

 この時、僕のアキネへの評価が数段階上昇した。


 それから暫し時間が経った後には無数の死体が戦場の地に残っている。

 見渡す限り死体の山。

 この残場を築いた当の本人は別の場所へ行き敵を血祭りにあげているそう。

 本当に味方で良かったと思う。

 

「流石アキネだな。」


 僕がそう言うと、後ろの方から「っむ!」と聞こえた。

 ただならぬ殺気を感じる。

 この胸を貫くような鋭い視線。

 その持ち主は…、


「妾もあのくらいできるのじゃ!しかと目に刻んでおくが良い。」


 そう言うと、何やら詠唱を始める。


「闇に集いし死神よ。愚かな我に力を貸し、再びこの地に厄災を。終わることなき悲鳴(スクリーム)を糧とし、力を開放せよ!【魂抜呪覇デス・チェインウェーブ】」 


 シオンの周りに魔力が凝縮し始める。

 次第に珠は大きくなり、今にも破裂しそうな大きさとなる。

 爆裂。

 刹那。全方位に魔力の塊が飛んでゆく。

 

 ………

 ……

 …


 シオンが大規模魔法を放った後、ものすごい勢いでアキネがこちらへ飛んでくる。

 その形相は凄まじいものであり、背筋に冷たいものが走る程。

 一体、何が彼女をそこまでにしたのか…。


 ま、まさか、


「シオン、お前ぇええええ!私の敵を奪いおってぇええ!!」

「なんじゃ?お主はもう少し遠くへ行っとると思ってたわい。すまんのう。」


 シオンは頬を少し緩め、怒り狂った化け物に対応する。

 それにしても、敵を奪われたって…?

 一体どういうことなんだ。


「なぁ、シオン。さっきの魔法って一体…?」


 シオンは少し嬉しそうに話し始める。

 隣りにいるアキネはとても不服そうだ。


「さっきの魔法は妾の最終奥義じゃ。魔法の効果は一定の範囲内の生き物全ての魂を破壊するというものじゃな。結構範囲を調整できるから、割と便利じゃぞ?」


 便利じゃぞ?と言われても…。

 効果を聞いた感じじゃ、最強格の魔法な気がする。

 味方の兵に聞いてみると、やはりそうらしい。


 この世の中には魔法の規模によって種類が分けられている。

 小規模の小魔法。

 中規模の中魔法。

 大規模の大規模魔法。

 大規模以上の破壊魔法。

 シオンの魔法の威力は大規模魔法か、その上位の破壊魔法らしい。

 しかも、それらの魔法を使うにしても膨大な魔力が必要だそう。


「なあ、シオン。お前って一体魔力量どのくらいなんだ?」

「ちと待て。…、大体59000じゃな。やはり人化の影響で多くなっておる。」


 59000?

 僕の魔力量の何倍なんだよ。

 本当に竜種のステータスは出鱈目すぎる…、


「私は体力130000、力205000なのだ!」


 コイツも大概だった。

 ずっと暴れたがっていたのも有り余る体力を使いたかったからなのだろう。

 僕たちは敵の側面隊を殲滅し、感傷に浸っている時、聞き覚えのある声が後ろからする。


「タクヤ様。本部より伝令。引き続き、敵本部隊の殲滅をしろとのこと。

 いかがなさいましょう?一旦、戦線から下がりお休みになりますか?」


 王城の城壁に居た謎の男だ。

 未だに、僧衣(ローブ)を深く被ってる上に仮面までしている。

 余程、正体を隠したいのだろう。

 そして、僕達が答える言葉は決まっている。

 僕達は3人声を合わせ、辺一面に響く大音量で答える。


「「「望むところだ!!!」」」



 

PVが1000を超えてからも順調に増えていってます。

ブクマ登録していただくと嬉しい限りです。

それでは次回もよろしくお願いします〜〜!


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