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23話 王都ベンローフ

更新遅くなり申し訳ないです。



 

 玉座には変わらず威厳のある王が座り込んでいる。

 その周りには大臣と思える輩が何人か立ち尽くしている。

 それもそのはず。

 長年無敗を誇っているリース帝国が我が国に宣戦を布告したのだ。

 周囲の国からの連絡は既に途絶え、完全に周辺国から孤立している。

 しかし、何故今になって開戦なのか正直謎だ。

 

「陛下、どのように対処いたしましょう?

 我が精鋭部隊を派遣し、敵軍を一網打尽にいたしましょうか?」


 真紅の双眸を持つ者が発言する。

 やはり、アミーゼの裏組織、影の者だ。

 しかし今日はいつもの女ではなく…。

 顔は極めて整っており、漆のように黒い髪。

 話を聞く限り、敵軍と交戦中の部隊を偵察していたようだ。


「うむ。今の戦況はお世辞にも良いとは言えぬ。

 よし、卿等の独断の部隊運用を許可する。

 死力を尽くし、我が神聖なる国土を防衛せよ。」


 命令された男は浅く頷いた瞬間(とき)には、もうその場にはいなかった。

 

「全く…。いつ見てもその行動力には目を見張るものだ。」


 それは、男が去って直後の事だった。

 何やら国王に合わせろと言う者が出たと、側近の者から報告があった。

 しかも()()()は、炎之竜(ファイヤードラゴン)を10体程引き連れてるとのこと。

 王は内心、この大変な時期に。と思いつつも報告を聞く。

 


 ………

 ……

 …



「はぁ〜〜。一体いつまで待たせるつもりだよ、ここの王様。」


 後ろにいる竜達も首を大きく縦に振っている。

 門番の者達にここに来た経緯を説明してからもう1時間程が経とうとしていた。

 それなのに、門の内側に人が入って行ってから音沙汰の一つもない。

 まるで、王城全体から人気がなくなったかのように…。


「なあ、タクヤ。一体いつまで待てば良いのだ?

 私はもう待ちくたびれたのだ。そこらの雑兵共を蹴散らしても良いのか?」


 彼女がそういった瞬間周りに居る数人の兵士は表情を凍らせた。

 正直それも仕方ないと思う。

 なにせ、炎之竜(ファイヤードラゴン)の集団の中でも人化しているアキネ。

 そんな者からそんな言葉が飛んできたら僕だってゾッとする。

 

 竜種は基本的に人化はできない。

 できたとしてもかなりの上位の個体しか不可能なのだ。

 人化には多大な魔力を使う且つ、多大な精神力を必要とする。

 言わば、ホンの一握りの者しか扱えない技。

 それなのに僕は2体の人化した炎之竜(ファイヤードラゴン)を引き連れている。

 それだけでも途轍もない事なのだが…。

 急にそんな言葉が飛んできたら失神モノだ。

 僕は密かに兵士たちに謝罪の気持ちを浮かべる。


「アキネ。そのような無礼な発言は控えよと何度言ったらわかるのじゃ!」


 怒号を上げたのはシオンだ。

 少し前からアキネが僕にくっつく度に鋭い視線を送ってきている。

 恐らくその不満が爆発したのだろう。

 ホント、この世界の竜の沸点がワカラン。

 

《本当に、人間でもない雑種の事など理解し難い…。》


 いきなり何言い出すんだこの人。

 結構すごいこと言っているけど大丈夫なの?


《いえ、問題ありません。それより、大丈夫なのでしょうか、我が主(マイマスター)。》


 相変わらずどこから湧くのか全く分からない自信。

 そんな事を考えてると、頭の隅で「っむ!」と聞こえた気がしたが気にしない。

 それよりも僕達はいつになったら通してもらえるのだろう。


「いつまで待たせるんだよぉお〜〜!」




 ………

 ……

 …




 王は眉間にシワを寄せ黙り込んでいる。

 アミーゼ軍に新たな、そして強力な戦力が増えるというのは実に興味深い。

 しかし、参戦するかわりにレナという少女の開放を望むとは。

 周りからは、そんな得体の知れない者の声に耳を貸してはイケないと言われる。

 しかし、どうしたものか…。


 アミーゼでは過去に起きた反乱の首謀者の多くは貧民街(スラム)出身だった。

 そのせいなのか、貧民街出身の者は差別されてきた。

 途中から貧民街に移った者も例外ではない。

 それに、貧民街出身だからといって拘束された者も一定数居る。

 

「反乱の不安分子を取り除くか、国防を優先するか…。」


 反乱分子になりうる人材を排除するのは今後、国を運営する上で重要。

 かと言って、軍備を疎かにすると民に危険が及ぶ。

 元に、この世の不条理さを具現化した程の大群が国境付近に雪崩込んでいる。

 現時点の兵力では対処しきれず戦線が崩壊するのも時間の問題。

 そうなれば、アミーゼは…、

 

「おしまい、というわけか。」


 そして、何か考えがまとまったのか一人の大臣を近くに呼ぶ。

 そして何やら耳元で話している。

 話をしている途中、時々表情が険しくなったがすぐに戻る。

 そして重厚な扉を開き、部屋から退出する。


「これで、どうなるのか…。」


 王は、不安と期待を胸にある決断をする。


「皆の者、心して聞け。

 あの者共の意向を全面的に受け入れる。

 よって、先日捉えた少女を開放するとする。しかし、今ではない。 

 時が来れば開放する、そう彼等には伝えろと命じた。」



 

読んでいただきありがとうございます。

ちょっと書いている途中、内容が脱線してしまいなかなか纏まらずこの有様です…。

今後ともよろしくお願いします!

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