表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/36

11話 破滅の洞窟 ーその5ー

今回は少し短めです。




 (魔物(モンスター)


 「た、た、た、卵!」


 (人造魔物(ゴーレム)


 ((ムーン)


 (あ、最後に”ん”ついたからお前の負けな!ヴェルデ。)


 (クゥウウ!俺の負けだ。もう一回しよう。もう一回!)



 僕は一体何をやってるんだ?

 何やら親睦を深めるとっておきの方法なのらしいが…。

 ただのしりとりジャねえか!

 なんで異世界に来てしりとりしてんだ?(ドラゴン)と。

 てか、炎之竜(ファイヤードラゴン)ってしりとり弱い...?

 10回くらい続いただけで”ん”がついて終わってる。

 でも、結構彼等(ドラゴン)とは仲良く慣れた気もするが気は抜けない。

 肩に手をかけられただけで僕の肩はグチャグチャになるだろう。

 いつそうなってしまうのか気が気でなかった。

 もっとも、グチャグチャになってもレナの魔法で直せるらしいけど…。

 そうなるなんてゴメンだ。

 でも良いやつとは思う。気さくに話しかけてくるし話しやすい。

 

 結構(ドラゴン)とも仲良くなれたところで本題に入る。

 何やら雰囲気が変わった。

 さっきの明るい雰囲気とは違い、重々しくなっている。

 そして、炎之竜(ファイヤードラゴン)(オサ)らしき1体が前に出る。


 (お主、名をなんと言う?できれば聞かせてほしい。)


 「僕はタクヤ。北見卓也。これでも冒険者をやっている。」

 

 (タクヤ...。良い名だ。我は炎之竜(ファイヤードラゴン)(オサ)

  ヴェルグルードと言う。どうぞお見知りおきを。

  長くなるかもしれないが話を少しばかし聞いてくれんか?)


 「僕は良いけど、レナは?」

 「お構いなく〜。」


 どうやら、ヴェルデという(ドラゴン)と仲良くなってるみたいだ。

 そして、(オサ)が話を始める。


 (我らが炎之竜(ファイヤードラゴン)は代々、この地を守り続けていた。

  あの頃は幸せだったのう。草木は生い茂り、動物や魔物(モンスター)もたくさんおった。

  同種の(ドラゴン)もたくさんおったわい。

  しかし、10年前だった。

  10年前のあの日、奴は現れた。圧倒的力で我らを蹂躙していった。

  相手はとても強かった。全くと言っていいほど歯が立たなかったのだ。

  魔物(モンスター)界最強とも言われた我らでさえも。

  そして、何もできないまま娘がさらわれた。

  それからだった、封印された洞窟に奴が住みだしたのも。

  我らの望みはだた1つ。

  封印された娘の開放。それだけだ。

  タクヤよ。お主にこの仕事を頼めるかのう?

  礼は何でもする。娘をお主の旅の友に連れて行っても良い。

  彼女は強いぞ。頼む、我ら一族の願いを聞いてもらえぬか?)

  

 状況はだいぶ理解できた。

 いきなりのこと過ぎるが、もし開放できたら竜種が仲間になるのはデカい。

 他の冒険者PT(パーティー)なら喉から手が出すほどほしいはず。

 実際僕達の近接戦闘要因がおらず困っていた。

 でも、都合良すぎないか?

 あの最強とまで言われた竜種ですら歯が立たないなんて…。

 何か裏がありそうだ。

 

 「うん、分かったよ。その願い叶えてあげる!」


 ちょ…?

 レナ何を言ってるんだ?

 僕はまだ受けるなんて一言も...。


 (そうかそうか。ありがたい。ご武運を祈っておるぞ!)


 (((我ら一同、心より帰還をお待ちしております!!)))


 ヤバい。

 レナが何も考えずに返事したおかげで願いを受ける事になった。

 一体何を考えてるんだ...。

 僕は彼女(レナ)に呆れてる暇もなく洞窟を後にした。

 洞窟の外は、満天の星空。

 魔物(モンスター)の気配など微塵もなく、森は静まり返っている。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 


  

 

 

 「おい、どうしてくれるんだよ!受けるつもりなんて全く無かったのに。」

 「仕方ないでしょ!あのまま放っておけって言うの?

  そんな事して、彼等(ドラゴン)の娘が死んじゃっても良いって言うの?

  そういうんだったら、私あなたとPT(パーティー)組むの辞めるから。」


 PT(パーティー)解散されたらたまったものじゃない。

 ここは大人しく、彼女(レナ)に従おう。

 そして、僕は(ドラゴン)の願いを受けるしか無いという現実を受け入れる。

 

 まず、あの竜達(ドラゴン)の頼みを聞く上で問題がいくつかある。

 1つ目は、相手の戦力が未知数だと言うこと。こちらの戦力は多少あるかもしれないが、竜種を打ち負かすほどの強者(ツワモノ)に通用するか否か。

 

 2つ目は、完全にこちらの準備不足。食料も結構少なくなってきているし、回復薬(ポーション)だって少なくなってきてる。それは小規模PT(パーティー)からすると死活問題だ。

 

 そして3つ目、レナが心配。結構うっかりな彼女なのだが、こういう大事なときに限ってその”うっかり”が発動してしまうかもしれない。それだけじゃない。洞窟の調査ならまだしも、明らかに強敵と分かっている奴の根城に突っ込んでいくなんて自殺行為。相手が噂通りの強敵だった場合、僕達が生きてる保証なんて0に等しい。


 しかし、依頼を受けた以上やり遂げなければ。

 状況判断をミスらなければ、死んだりはしないはず。

 僕達2人は破滅の洞窟(ドゥーム・ホール)へと向かうことにした。(二回目)



 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




 目の前にはさっきの洞窟とは桁違いな程の大きな穴がある。

 中からは、異様な冷気が出てきており、前に立っているだけで肌寒い。

 そう、これこそが僕達の遠征の目的地。

 破滅の洞窟(ドゥーム・ホール)だ。

 ここまでの道のりは長かった。

 そのせいか、竜達(ドラゴン)がいた洞窟からは短く思える。

 僕達は改めて目的を確認する。

 最大の目的は、この洞窟の調査&探索。

 これはこの遠征の目的でもあるのでこれを成し遂げるまでは洞窟からは出ない。

 他にも小さな目的はたくさんある。

 (ドラゴン)との約束を守るため。

 貴重な戦利品(ドロップアイテム)の収集。

 等々、まだ色々あるが私情が結構入っているのでそこは伏せておく。

 けれど一番大事なのは生きて帰ること。


 以前の僕とは違い、帰る場所も悲しんでくれる人もいる。

 その人達は僕にとって命の次に大切だ。

 勿論、レナも例外ではない。ここまで一緒に旅をしてきた仲間。

 おそらく、この世界に来て一番一緒の時を過ごしている。

 そんな人に悲しい思いをさせたくないし、したくない。

 それが守れなければこの遠征は大失敗と言っても良い。


 「タクヤ〜。そろそろ洞窟に入るよ。実は私結構楽しかったんだ。

  タクヤとの旅。

  こんな洞窟で終わりなんてイヤ。だから生きて帰ろう?

  そして、また一緒に旅をしようね?」


 その言葉を聞いた僕は決心した。

 絶対に生きて帰ろう。

 レナと一緒に。

 そう強く決心し、僕は一歩、また一歩と地面を強く踏みしめ歩みだす。


話がぜんぜん進まなくて申し訳ないです。

付き合ってくれている皆さん感謝の言葉でいっぱいです。

次回もよろしくおねがいします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ