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日常、そして転移


 日が昇り切り、一日の折り返し地点になろうとしたとき僕、北見卓也(きたみたくや)は目を覚ました。


「ふぁぁ〜〜。よく寝た〜。」


 情けない声を出し、ベッドから降りる。

 そして、カレンダーを見る。少年は急に何かを思い出すかのようにハッとし、叫んだ。


 「寝坊したぁぁあ〜〜!!」


 学校に寝坊した?そんなちっぽけなことではない。

 超人気RPGゲーム新作の発売。しかも、店舗でしか買えない限定品。

 そんな大切な日に僕は寝坊してしまったのだ。

 これが人生初の寝坊であり、今生最初で最後の唯一の誤算である。

 

 そう、僕はいわゆる『ヲタク』という人種だ。いつからかは分からない。

 しかし、ある日突然熱病かのようにアニメや、ラノベ、ゲームに引き込まれていったのだ。

  

 それからというもの毎日。

 ゲーム、ご飯、ラノベ、アニメ、ゲーム、風呂、ご飯、ゲーム…、

 という自堕落な毎日を送ってきたのだ。

 しかし、後悔はしていない。幸せだったからだ。


 どこぞのリア充なんかよりよっぽど充実していると考えている。

 いや、信じている。

 

 けれど、そんな僕にも一応仲の良い女の子がいる。七瀬美月という子だ。

 僕が唯一喋れる、血の繋がらない異性だ。

 そう、僕は『ヲタク』でもありながられっきとした『陰キャ』でもあったのだ。


「こんな人生負け組な僕でも、良いことあるのかな〜。」


 ふと、口からこぼれてしまった。これが僕の口癖である。

 1つ、僕が社会に馴染めないのは社会が悪い。

 2つ、陽キャより陰キャのほうがずーと賢い。

 3つ、青春なんてただの時間の無駄。ヲタクの方が人生エンジョイできる。

 そして4つ、この世界は死んでいる。 

『ヲタク』というだけで社会から白い目で見られ、差別される。 

 そんなの間違っている。これが僕の教訓であり絶対的なルールである。

 多分。

 

 僕の夢。

 それは、この世界から差別をなくすことだ。

 弱者が強者に淘汰され、存在を認められない。そんな世界。

 僕はそんな世界を変えるために生きている!

 実際問題、一個人である僕がそんな事をできるかどうかなんてわからない。

 でも、僕はこの夢を叶えるために日々奮闘しているつもりだ。


 頭の中ではそんな大層なことを考えているが実際できる気が全くしない。

 そんなことを思いつつも、僕は新作ゲームを買いに行くために電気屋へと向かうのであった。


   

  

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




 僕は暗い気持ちで帰路へついた。

 買えなかった。その一言に尽きる。

 今日という一日は、後悔しか残っていない。

 次は絶対に寝坊しないと心に決める。

 僕は家についた。

 そして、柔らかい布の海へと飛び込み深い眠りへとついたのであった。


   

    ー...ヤ。...クヤ。タクヤ。起きて。ー


 優しい、そして美しい女の子の声だ。久しぶりに夢を見た。

 しかし、どこか焦っているような声だった。

 そして、意識が段々と薄れていくのだった。


 


 程よい日差しが目を刺激し、僕は起きた。

 昨日の夜、見た夢は何だったんだ?と思いつつあたりを見回した。


 一瞬、どこかわからなかった。

「一体何が起こっているんだ?」と言いそうになったが声も出なかった。

 まったくもって、見慣れない景色。

 隣りにいる謎の生き物。どこか、馬の面影があるが全く似ていない。

 そして、ふと頭の中にある結論が導き出された。



       「異世界転移〜〜〜〜〜〜!?????」




       そして、僕の奇妙な生活が始まるのであった...



 







これから、週に一回以上は更新していこうと思います。

ぜひブクマ登録よろしくお願いします!

できれば週3以上のペースで出したいです。

まだ未熟ですが、楽しんでもらえたら嬉しい限りです〜。

次回もお楽しみに〜〜〜!!

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