四話
【夜逃げ】
「最後に君にはと私が死んですることを言っておきます」
「君は私が死んですぐに夜逃げをしなさい」
「なぜですか?」「葬儀くらいはする気でいたのですが」
「なぜならば君が私の立場に入れられることになりそうだからです」
「だからすぐに逃げなさい」
「わっ、分かりました、、」
「君は賢い。この山に閉じ込められるほど小さくありません」
「幻想郷に新しい風をふかしてきてください」
「願わくば旅路に幸あらんことを」
「何ですか?それは?」
「私流の幸運を祈る言葉ですよ」
「では、先生退出させていただきます」
「ええ、しっかり逃げなさい」
「では、さようなら、、永遠に」
あれから三日が経った。師は手紙を十通も書いて俺に渡してきたが、、
特に使う予定がないし、邪魔なので焼いて捨てていくこととする。
こんなのなくともなんとか行けると思うから問題ないだろう。
そんなことよりも夜逃げの準備は済んでいる。
「さて、逃げるか」
ちゃんと三日分の飯は作った。
全ての手紙は焼いた。
前世から法を破り吸っていた煙管もすべて集めた。
どこかで電子タバコに変えられればいいがな。
後はばれないよう逃げるだけだが、
師がうまく宴会に持って行ってくれたから何ら問題はない。
すぐに逃げれる。
最後に師の家の前で会釈もした。
「この世界はどんなことがあるのかな」
そんな言葉とともに俺はこの世界で一口目の煙草を味わい出立した。
コートの中には―魔物が住むのー




