二話
【人里編①】
「結局人里で使うお金はどうしましょう?」
「俺にいい考えがある」
「何ですか?」
「人里の外で野盗を狩る」
「いいですね!迷惑かける人たちなんですからいなくなっても大丈夫です!」
「だよね!よし、じゃあ早速狩りに行こう!」
「分かりました!」
視点:野盗のお頭
「よし、おまえら!そろそろ引き上げるぞ!」
「「ヘイお頭!」」
「さて、今日は運良く酒を乗せた物売りを見つけられた!」
「今日は酒盛りだー!」
「「「「イエェェーイ」」」」
これで明日からもちゃんと働いてくれるだろう
「お頭!そろそろ金も大量にたまってきたが何に使うんだ?」
「は?そりゃお前使わずにとっておくに決まってんだろ」
「じゃあ何のために集めてるんだよ」
「馬鹿かお前らは。全然狩れなくなったときに人里で偽って食料を買うためだよ」
「そんなときが来なかったら使わねえがな」
「お頭!襲撃で!、、、」
「は?」
「はー、人数多かったから警戒したけど弱いのばっかだったな」
「そうですね早く全滅させてやりましょう!」
「そうだな」「だが一人ずつ殺さないと金まで壊しちゃうからめんどいな」
「なら私も手伝いましょうか?」
「いや、いいよ一人でもできるから」
こいつらはやばい。妖怪だ。その中でも最強クラスの鬼だ。
そしてなぜか人もともにいる⁉
「全員全てを捨てて逃げろーーー!」
「残念だが残ってるのはお前ひとりだ」
「は?」、、、「くそが!」「最後に一矢報いて!」
「残念だがお前の攻撃は効かない」
「地霊、返り血浴びすぎじゃない?」
「別に後で洗えばいいよ」
死んだ俺が最後に聞いたのはそんな襲撃者のいつも通りのような会話だった。
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モチベが最近上がりません