表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

第2話 悪夢の始まり

突然の出来事にみんな動揺の色を隠しきれない。


「えっ!!!何!何!どういう事!?」


自分の席の周りにいた人達が怯えながら声を絞り出す。まーくんはグラウンドにいるみんなのところに走っていった。


「とにかく落ち着くんだ。でも何か嫌な予感がするなぁ」


濵田君が思っていたことは的中だった。その時東京ドームのグラウンドにもう一度緑色の稲妻と轟音を響かせて雷が落ちた。


「これホントやばくない?」


澤田君も凄く驚きを隠せない様子だった…。


「あそこに誰かいるじゃん!?」


藤田君が指を差したほうに怪しげな女性が立っている。僕は推しのみんなと一緒にその女性のもとへ向かった。


「あれはっ…!!」


その怪しげな女性はあの悪の魔女マレフィセントだった。この雷も間違いなくマレフィセントの仕業だろうとみんなも悟った。


「まぁずいぶんと楽しそうだこと。そんな楽しそうな場所に私は招かれなかったからちょっと遊んでやったのさ。」


「マレフィセント!?マジでありえないんだけど!!せっかく大事な野球の試合をしていたのに何てことをしてくれるんだ!!」


北條君がマレフィセントにこう言い放つと突然…


「私に歯向かおうなんていい度胸だねぇ…愚か者っ!!!」


マレフィセントはこう叫びながら持っている杖から緑色の光線を北條君にめがけて放ってきた。もちろん僕達は無防備のため直撃を受ける。


「ウッハッハッハァ!!勝てると思ったのかい?この悪の女王のあたしに!これじゃあドラゴンに変身しなくても十分やっつけれるさ。」


「ヤバい!!このままじゃやられてしまうっ!!」


僕も推しのみんなももう体もボロボロだった…。せっかく推しのみんなが世界大会出場の夢がすぐそこまで来ているというのにこんな事態になってしまったのか…。僕は悔しさで涙が止まらなかった。


「じゃあこれはどうかな??」


マレフィセントはこう言い放つと僕以外のみんなに向けて杖を振りかざした。すると推しのみんなの体が緑色に包まれてマレフィセントのもとへ飛んでいく。


「マレフィセント!!みんなをどうするつもりだ!!」


僕がマレフィセントに問いかけるとこう答えた。


「今からこいつらは私の人質となってもらうよ。こいつらを返してほしければもっと強くなってからまた私に挑戦するがよい。私を倒したらこいつらを解放してやろう。」


「まーくん。俺達は大丈夫だから。もっと強くなってマレフィセントを倒してくれ。少し離れ離れになるけど大丈夫!!きっと助けてくれると信じてるから!!」


和田君は涙ながらにこう叫ぶとマレフィセントとみんなの姿が消えていった。僕は絶望という名の崖から突き落とされた気持ちでいっぱいになった。と、その時…どこからともなく声がした。


「まーくん。諦めないで!!君が落ち込んでいたらダメだよ。きっと大丈夫だから。」


「誰?誰?そんなことを言われても自分どうしたらいいか…??自分強くないし…。マレフィセントに勝てないよ…」


「さっきみんなが信じてるって言ってたよね?今の君はみんなの気持ちを踏み躙ることになるんだよ。僕はそんな君は見たくないな。いいかい?僕もたくさんのピンチを今まで乗り越えてきたんだ。それはみんなのことを強く思う気持ちと信じることをいつも持っていたんだ。君もその気持ちがあればきっとこのピンチをチャンスに変えれるはずだよ。僕は信じてるからねっ。」


「そうだよね。僕がやらないといけないね。みんなのことを信じて最後まで諦めないぞ!!ところで。君は誰なんだい?どこかで聞いたことがあるような気がするけど…。」


「それはともかく、マレフィセントはこう言っている間にでも世界征服に向けて着実に動いていると思うんだ。しかも強力な仲間を今も集めていると思うよ。もう一刻の猶予がないんだ。さぁ!!この運命という名の未来は君に託されたんだ。僕もまーくんのことを陰ながら支えていくよ。頑張ってね。マレフィセントを倒すにはまずは人質となっている君の推しを探し出すことだよ。そして、どこかに眠っている炎の剣、光の宝玉、聖なるマント、太陽の盾、虹の冠、虹の鎧を集める必要があるんだ。んー。確か、炎の剣はプロメテウス火山に。光の宝玉はアグラバーに。聖なるマントはアトランティカに。太陽の盾はプライドランドに。虹の冠はシンデレラ城に隠されているって聞いたことがあるんだ。まずやるべきことは…もう分かっているよね?」


「分かった。前を向いていくよ!!ありがとう!!」


「じゃあまずはプロメテウス火山に何か情報があると思うんだ。まずはプロメテウス火山に向かってね。ただし、火山は活火山だから噴火にも気を付けてね。じゃあ。また後でね。


と言ったとたん声が消えた。


「さっきの声…本当に誰だったんだろうか…?いや。今はこんなことを考えてる場合じゃないな。とにかく心の声に従ってプロメテウス火山に行こう!!活火山かぁ。噴火には気を付けないと。みんな…必ず助けるから」


そう言ってプロメテウス火山に進むのであった。この先はどんなことが待ち受けているのか…。それはまた次回のお話で。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ