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第2話

 


「マーム!!」


 俺はリビングのドアを勢い良く開けながらマームを呼んだ


「おお、シン。どうかしたのか?」


 すると目の前にマームがいた


 どうやらドアの近くにあるテーブルでお茶を飲んでいたようだ


 俺は、目の前にいたことに驚きつつもマームがいたテーブルの向かい側に座って例のことを話した


「マーム、俺たちが貴族だっていうのは本当なのか!?」



 俺の言葉に予想外だったのか驚いた表情で


「な、なんのことだ」


 本人は否定しているけれど目が泳いでいる


 事実なのだろう


「マーム、隠さないでくれ」


 俺は頼みこんだ


「そ、そんなの知らん」


 どうやら、しらを切るようだ


 ならば、こっちも根拠を出すしかない


「隠しても無駄だ、自分の情報に母サラは母の家に殺されたって書いてあって、当時従者兼護衛だったマームが母に託されたって書いてあったんだ」


「ど、どうしてそれを...あ」


 どうやら本当のことのようだ


 観念したのかマームは、事実を話した


「ことの発端はあの時からだ...」


 *


 7年前


「「おぎゃー、おぎゃー」」


 部屋の中にいる二人の女性の他に二人の赤子の鳴き声が響いた


「サラ見てくれ、双子のかわいい男女の赤ちゃんだ」


 そう言いながら双子の赤子を抱いたナース服を着た男口調の女性...マームは二人を生んだサラに見せた


「ええ、かわいいわね」


 サラは優しく微笑んだ。しかし、その表情の奥に悲しみも含まれていた


「...?どうかしたのか?」


 その表情にに気づいたのかマームはサラに聞いた


 悲しそうな表情でありながら決意を宿した目でマームを見つめ


「マーム、私の友としてお願いがあります。」


 一拍置いてサラは言葉を放った


「この子達を連れて今から20分以内に屋敷を出て、そしてこの子たちを貴方の子として育ててください」


「.....はぁ!?ちょっと待ってよ。どういうことよ?」


 サラが放った言葉はマームも口調が変わるくらい驚くようなことだった


 マームが驚きのあまり口調が変わったことに笑いながら言葉を続けた


「ごめんなさい、でもこうでもしないとこの子達は私と一緒に死んでしまうの、だからお願いこの子達を守ってそして育てて」


 マームはサラと赤子たちが死んでしまうことに驚きつつも質問した


「死ぬってどういうことなのよ、まさか貴方死んじゃうの」


「多分死ぬと思う、でも私から離れれば巻き添えで死ぬことはないわ...多分」


「何で死ぬのよ、なんで分かるのよ!!」


 マームは友であるサラの言葉に目を涙で溜めながら叫んだ


「マーム、私には未来が見えているの。私の固有技能「未来予知」は曖昧だけど未来の可能性の一つを鮮明に見ることができるわ。そして私の神片「カード」の技能「占い」は注いだ魔力に比例して遠い未来に必ず起きる未来を断片的に知ることができるわ」


「つまり、その2つを使って自分の死を知った」


「ええ、鮮明に」


「だったら、貴方も一緒に逃げようよ」


「無理でしょうね。私は出産後で走るどころか動くことすらできません。仮に屋敷を出たとしてもまともに歩くこともできずにあなた達と一緒に死ぬでしょう」


「そんな、嫌だサラを失うなんて」


「私もできたら死にたくありませんでした。しかし、死を逃れられないのも事実。だからこの子達をお願い。この子達を私の巻き添えで死なせないで、そしてこの子達に私がしてあげられなかった分たっぷりの愛情を注いで頂戴」


「何で私なの、何でこんな子供も育てたことのない私なの、何で...私なの」


 マームは、今でも自分の出生をサラに明かさない自分になんで自分の子を任せるのか、そう思った


「マーム、覚えてる?昔、貴方と会ったあの橋でのこと。貴方あそこで自殺しようとしたよね?そして私が貴方を連れ帰ったときのことを」


 マームはもちろん覚えていた。自殺しようとしていたこと。そしてサラに魔法で気絶させられて彼女の家に運びこまれ彼女に惹かれ彼女にそばにいることにしたあの日を


「私ねその頃からわかっていったんだ死ぬのと...子が生まれるの、だけどこのままだと死んじゃうから託せる人を探していたのそして貴方と出会った」


「そんな前から...」


 どうして話してくれなかったのか憤りを感じつつも同時に理解していた。普通は、自分の未来のことを教えても信じないだろうとわかっていた


「流石にびっくりしたわよ、自殺しようとしているんだから。でも今では嬉しかったな。あれがなかったら貴方と友達になれなかった。ねぇ、さっきの質問だけど答えはね....貴方が私の一番の親友だからだよ」


 マームは涙を流しながらサラにすがりついた


「ほんとにいいの?」


「ええ、お願い」


 マームは赤子を抱きながら肩で涙を拭い決意を固めた


「わかったこの子達を育てるそして、貴方がしてあげられなかった分

 愛情を注ぐよ...親友として」


「ええ、お願い。あと、この子達に私のことや家族のことを言わないで。この子達は純粋に育って欲しいし、家の継承問題に関わってほしくないわ」


「わかった」


「あとこの子達の名前は、女の子には夜空の黒みたいに無限大の大きな心を持って欲しいから、何の色にも染まらない黒色のように誰にも影響されず自分を貫いてほしいから...「クロ」、男の子には何故かこれしか浮かばななかったけれど、自分の信じた心のままに進んでほしいから「シン」どう?」


「はっきり言って....安直だな」


 流石に自分でもわかっているのか苦笑いで返してきた


「でも....いいと思う」


「そっか、良かった」


 お互い微笑みながら見つめ合っっているとサラが何かを思い出したように何もない空間から小さな小箱を取り出し、それをマームに渡した


「これは?...あっ」


 マームは首をかしげつつも中身を見た途端なにか感づいたみたいだ


 サラはその表情に安心しつつ


「あとは、わかった?」


「あぁ、わかった」


「あと、この子達をちょっと私に近づけて」


「こうか?」


 マームはサラに抱えていた赤子を近づけた


 そしてサラは二人の額に両手をの伸ばし呟いた


「えぇ、そのまま「”・・・・・の・・を受けしサラが願う、我が授かりし・・・・・の・・よ、我が小さき生命の炎が消えし時、共に消えし其の・・を、願わくば我が子に再び降り注ぎ、我が子に・・・・・の・・を与え給え”」


 体力を消耗したのか呟いたあとに、サラは二人から手を離しそのまま横になってしまった


「本当にいいんだね?」


 マームはサラが何をしたのかわかっているのか、サラに問いかけるように聞いた


「えぇ、」


 サラも清々しい笑顔で応え、時間に気づいたのか


「いけない、速く連れて行って」


「...わかった、じゃあな」


「ええ、じゃあね」


 お互い悲しみなががらもがらも最後は笑顔で別れを告げた


 マームは、両手に赤子を持ちめんどくさいので窓から屋敷を出た


 屋敷のそとは森になっていて、出産時安心して産めるように建てられたので森以外なにもない


(まず、森を抜けてあの娘のいる町に向かって、冒険者になってこの子達を育てよう)


 幸い彼女は、戦うことが得意なので冒険者になって生計を立てようとしていた


 そんなことを考えていときにふと焦げ臭い匂いがした。後ろを振り返ると屋敷は見るも無残に燃えており、今にも森に燃え移ろうとしている


 マームは、サラが言っていたことが本当になり悲しんだが託された子供たちのためにも悲しんで歩みを止めるわけにはいかなかった。


 *


 現在


「その後、森を抜けこの街についた私はここでお前達を育て始めたのさ」


 どうやら、俺達にこのことを説明しなかったのは母の意志が関係していたらしい。


「そっか、ありがとうマーム」


「気にしないでくれ。そういえば、どうしてこのことがわかったんだ?」


 ん?どういうことだ


「普通に鑑定で自分の情報に書いてあったんだが?」


「はぁ!?」















































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