第3話
「死の間際の記憶...だと」
つまり俺は既に死んでいるというということか
「俺は、死んでしまったのか」
「ええ、もう貴方は死んでこの世界にいるわ」
「じゃあ、証拠は...証拠はあるのか」
頼むドッキリだったとかでいてくれ
「じゃあ、これを見て」
いきなり俺の前に一枚の紙が現れた
「これは、いったい。」
突如、紙に映像が映し出された
そこに映っていたのは俺の望みを打ち壊すような映像だった
「な..ん..だと」
映像には一人の男性が映っていた
男性は何かを抱くように座っており、男の体には無数の弾丸の跡があり、さらに背中には心臓を貫くような位置に一本のナイフが刺さっていた
そしてその男の顔は...俺と同じだった
「はい、終わり」
知識神の声と同時に映像を映していた紙が消えた
「これでわかりましたか?貴方は死んでいることに」
「いまのは..」
「貴方が死んだときの世界の記憶よ」
「だが、俺はこんな光景知らない」
「私が消したからね」
「なぜ、記憶を消した」
そうだ、消さなければ俺は慌てなくてすんだかもしれないのに
「さっきも言いましたけれども、君の心が壊れないように私が消しました」
心が壊れる?
「どういうことだ?」
「普通あんな殺され方をして正気を保っていられる?」
「あ...」
たしかにそうだ、俺は銃で撃たれまくって最後には、ナイフで心臓を刺されているんだ
とても、正気だと思えない
「そっか、すまない取り乱した」
「いいです別に」
「あと...ありがとう」
「どういたしまして」
「じゃあ、話を戻すなの」
創造神が空気読まず話しかけてきた
あっ、今叩かれる音がした
多分知識神が創造神を叩いたんだろう
「まだ待ってくれ」
「えっ何で、もう話は終わったんじゃないなの?」
創造神が理由を聞いてくる
「なぜ、俺は死んだんだ?」
そうこれが一番聞きたい
それに、最後に抱いていた子は誰だったんだろう?
「ごめんなさい、それは言えないの」
「どうしてだ?」
「言ってしまえば貴方の死の記憶が蘇って心がこわれてしまうから」
「じゃあ、最後に抱いていた子は?」
「ごめんなさい、それも死の記憶を蘇らせる原因になりかねないから教えられない」
「そっか」
多分、俺にとって大事な子だったような気がするのにな
「あっ。あと、死の記憶に関わっている記憶は全て消したから多分色々忘れていると思うけれど、大丈夫?」




