16話
夕食を食べたあと俺たちは特にすることもなく、各々の部屋に入りそのまま寝ることにした
そして、深夜に俺はふと目を覚ました
どうにかして寝ようとしたものの中々寝付けない
そうこうしているうちに目が完全に覚めてしまった
さて、どうしたものか
このまま寝付けるとも思えないし、かと言って部屋にずっといても暇だ
ふと、窓を見ると流れ星が流れているのが見えた
散歩でもするか
俺はクロが起きないように廊下を歩き、玄関から外に出た
外は真っ暗で本来なら何も見えないはずだった
しかし、”暗視”があるため物がはっきり見えた
俺はまだ明かりの点いている大通りに出て行く宛もなく空を見上げながら歩いた
「きれいだな」
こっちの世界の星空は東京と違って等級の低そうな星や天の川のようなものまで見えた
極めつけは星空の中にひときわ大きく目立っている真っ赤な月
この世界での1年では15ヶ月あって一月ごとだんだん青から緑へ、緑から赤へ、赤から黄色へ、黄色から金へ変わっていきそれが3周したら1年だ
因みに一ヶ月は正確な日数はわからないがだいたい30前後だ
つまり、いま10歳だから4500日、日本人年齢に直すと約12歳だな
しかし、記憶を取り戻す前も見ていたはずなのに記憶を取り戻すと東京と比べてしまって新鮮に感じる
さて、ここで整理しようこの世界と日本の違いを
まず、この世界で世界ではさっきも考えたが月日の流れが違う。
だが、成人年齢は同じく18と少し変わっていた。
他にも日本になかったものがあった
まずは食材、これは変な形の物や毒々しい色合いのものが多い
しかし、日本と名前が同じものがあり形が違っても食感や味はおなじだった
次に魔力、これはすべての生物が持っていて、これを使って様々な事象を起こしたり、肉体を強化したり、生命維持を行っている
つまり魔力さえあれば何も食べずとも生きていける
しかし、自然回復だけだと永遠は無理だから超偉い魔術師でも一ヶ月が限度
つぎに魔物や魔獣、これは魔力によって肉体が変質してしまった魔物や魔獣のことやその子孫を指す
こいつらは知能が高く、魔力を使ってくる
ただ、魔物の中には人間をあまり襲わない種族もいる
例としては龍種、狼種、竜種、鬼種などがいる
こいつらは魔物の中でも戦闘能力が高い分、知能が高く、人の言葉を理解できる
もっとも、こちらからなにかすれば襲われるし、そうでなくとも中には襲う個体もいる
ある意味人も魔物なのかもしれないな
次に魔術具
これは魔物から取れる魔石を使って作られる道具
魔法が使えない人でも安定して使えるようにしたもので、日用品から戦闘用にまで使われる
前まで知らなかったけどかなりのお値段がするらしい
そして、種族
この世界には亜人、妖精と人魚、あまり知られていないが魔族が存在する
実際、俺たちの種族は人間とあまり変わらないが魔族だ
最後に神片
これは10歳の誕生日に授けられる、神の力が具現化したもの
これを授からないと固有能力や魔法を使うことができない
因みに10歳の誕生日は別名「神片託受の日」と呼ばれる
...そういえば俺はいいけどクロの誕生日を祝っていないな
まぁ、明日祝うか
そう考えていると目線の先に精霊よりも大きい一つの光が現れた
よく目を凝らしてみると冒険者ギルドから出てきたパーティの一人が魔法で作ったみたいだ
どうやらもう街の出入り口まで来てしまったみたいだ
しかし、魔法か
日本にはないこの世界の技術...使ってみたくなるよな
しかし、家でやると危なさそうだしやるなら外だけど...街の中だと迷惑だしな
街の外だと森しかないし....別にいいか
そうと決まったら森に入って魔法の練習だな




