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第8話

 


 ギルドに入ると正面にはギルドの受付があり、左右の壁には掲示板とそこにはられたたくさんの紙があった


 俺達はマームに連れられて正面の受付に向かった


「こんにちは、マームさん。本日はどのような御用でしょうか?」


 受付に立つと受付にいる女性が話しかけてきた


「こいつらの登録を頼む、俺は依頼を見てくるからここの説明が終わったら呼んでくれ」


 そう言いながらマームは掲示板の方へ向かっていった


「さて、こんにちは二人共、これから登録と説明するからちゃーんとお姉さんの後ろをついてきてね。」


「なぁっ」


 子供扱いされた、これでも中身は前世が18で今10だから28なのに


 そう思い反応しようとしたがやめた


 確かに見た目は子供だし、何より転生者ってバレたくないし


「あっ、飴ちゃんいる?」


 仕方ないここは子供のふりをして飴をもらおう


 決して飴が欲しいからではない


 さて、もらった飴を舐めながら受付嬢の後ろをついて行くと変な部屋に一人ずつ通された


 部屋の中は小さな机の上によくわからない機械みたいなものが置いてあった


「さて、二人共入ったわね?じゃあ始めるから机の上にある魔術具...って言ってもわからないか。じゃあ、変な置物に触れてくれるかしら。あと、合図があるまで手を離しちゃだめよ。」


 壁越しからさっきの受付嬢の声が聞こえてきた


 なるほど、これが魔術具か。俺の記憶が戻る前に知識としてあったが実物を見るのは初めてだ、確か魔力を流すとなにか起きるんだったな


 俺は何が起きるんだろうと考えながら機械...魔術具に触れた


「それじゃあ、始めるわよ」


 受付嬢の声と同時に魔術具が輝きだし、自分の魔力が吸われた


 体から熱が奪われて行く感覚に驚きつつも受付嬢の言う通りに魔術具に触れ続け、しばらくすると受付嬢から声がかかってきた


「もう、離していいよ。あと、ついでに魔術具から距離を取ったほうがいいよ」


 距離を取る?どういうことだろうか


 答えは魔術具から手を離し少し下がったときに訪れた


 いきなり魔術具が水浸しになったのである


「!?」


 それだけで終わらず、次はその水を吸って成長するかのように木が生え、その次はその木がいきなり燃えはじめ、そのまた次は火が燃えてできた灰が固まり魔術具を覆うように石柱が立ち、最後に魔術具ごと石柱が何度も切られ、抉られて、石柱が魔術具ごと消え去ってしまった


「お、終わったのか?」


「うん、終わったよ」


「ギャー!?」


 声が聞こえた方向に振り返ると受付嬢がいた


「変な驚き方だね、まぁ驚くのは無理も無いか、ていうか驚いた表情が見たくて言っていなかったんだし」


 最低だ、人が驚くのを見て喜ぶやつだこいつ


「それはともかく、登録はできたかな?」


 登録も何も魔術具が消し飛んだが


「わからん。魔術具が消し飛んだ」


「ありゃ、本当だ、流石にこれは予想外だな」


「?だめなのか?」


「まぁ、問題は特にないけどね、ただ君の属性に「闇」属性があると思わなくてさ、君も見たでしょう?最後の現象」


 最後の現象...魔術具が粉々になった現象か?


「切れたり、抉られた現象のことか?」


「それよ、それ、君は将来少なくとも「闇」属性の魔法は使えるからね。あと、さっきのは、吸った魔力の属性によってかわってね、まぁ、魔法の一端が起きたんだよ」


「魔法、」


「ええ、後で教えてあげるからね」


「お願いします」


 魔法か...現世にはなかった技術だな


「ああ、忘れててた.....あった」


 受付嬢が扉を開けたとき何か思い出したのか、魔術具の残骸をあさり何かを取ってきた


「それは?」


 受付嬢が持っていたのは銀色に近い手のひらサイズな透明な石だった


「フフフ、な・い・しょ・♡」


 ムカッ


 なんかムカつく


 ていうか、さっきの残骸から取ってきたということはあの中からでてきたのか?


 まぁ、後で質問攻めにするとしてここから出るか


「シンくん、このあとお姉さんはクロちゃんのいる部屋に行くけど一緒にどう?」


 俺は受付嬢の提案を聞き受付嬢についていくことにした


 そういえばクロはどうなったのだろうか?この受付嬢があの現象を教えなかったら、かなり驚いていそうだな


 そう考えているうちにクロがいる部屋の前についた


「じゃあ、開けるよ」


 まずロックしろよと思うような勢いで受付嬢がドアを開けた


 ドアの奥には俺と同じく魔術具の残骸が散らばっていた


 ということはクロにも「闇」属性があるのか


 しかし肝心のクロは、魔術具の前にはいない


 どこだろうと思って部屋に入ったら何かに足をぶつけた


 なんだろうと思って足元を見ると足元にクロが転がっていた


「お兄ぃ..ちゃん?」


「クロ!!」


 俺はすぐに屈んでクロの様子を確かめた


 外傷は見当たらない、血の匂いもしない


「クロ、大丈夫か、喋れるか、痛くないか?」


 するとクロは俺を支えにして少し立ち上がった


「...大丈..夫...だ..よ。...どこも..痛くない」


 それを聞いて少し安心した


 しかしクロの目から涙がこぼれた


「何があったんだ?誰にやられた?」


 ”妹を泣かせたやつは殺せ”


 どこからか声が聞こえた気がした


「.........壊れたの」


「??...壊れた?何が?」


「....あれ」


 クロが指さした方向には例の残骸があった


 つまりあれが壊れてそれで驚いて倒れたと?


「なんだ、いきなり壊れたショックで倒れただけか」


 でも、クロの顔はそうだけど、違うの顔で口を開いた


「超超ーーーー高価な魔術が壊れたんだよ?どれくらいするんだろう...」


 俺はすぐに近くで残骸をあさっていた受付嬢を睨んだ


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