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ふとんのエッセイ集

活動の失速現象~書き手あるある。初心者さんは知っておくと吉かも~

作者: ふとんねこ


 こんにちは、ふとんねこです。

 久しぶりに連載の方ではなく短編のエッセイを書いております、エッセイジャンルではありがたくもそこそこ名の知れているらしい書き手です。


 さて、本日の内容は『活動の失速現象~書き手あるある。初心者さんは知っておくと吉かも~』でございます。


 自分自身が定期的に陥ったり、周りの方が初めて陥って混乱しておられる、ということに度々遭遇いたしましたので、こりゃなんじゃろなというのを書いて参ります。



 これをお読みの書き手の皆様は、この恐ろしい『活動の失速現象』に陥ったことがございますでしょうか。

 恐らく、執筆を長くしておられる方の多くが経験していることだと思います。

 ない、という方は初心者さんか、物凄くメンタルが強くて無限の書き手パワーに溢れた方ではないでしょうか。


 初心者さんを怖がらせてしまうかもしれませんが、これは、上記のようなメンタルオリハルコン書き手以外の、全ての書き手がいずれは陥る現象です。


 特に、初心者の中でも交流を楽しみ、新天地にワクワクしておられる方は、陥りやすいと言えます。

 ふとん自身もそうでしたし、ふとんの周りのでもよく見かけました。

 楽しくってたまらないはずなのに、ある時突然「あれ? 何か変」「面倒くさいし楽しくない」となったら始まりです。


 交流とワクワクが直接の原因ではありません。ですから、恐れずに今を楽しんでくださいね。


 交流とワクワクではない、直接の原因はぼんやり考え付いてはいましたが言語化できていませんでした。

 それがこの間、恐らくこれであろう現象から復帰された相互さんのところで言語化されていて、ふとんはハッとしました。



 ずばり「文字疲れ」です。



 文字通りの意味で、文字に疲れてしまったという状態になります。

 この状態になった結果、執筆は進まず、物も読めず、感想やコメント、レビューが書けなくなるといった『活動の失速現象』が発生するのです。

 書き手としては恐ろしい限りですよね。


 しかし我々書き手という生き物は、本来文字が大好きでたまらない生き物であるはず。


 そんな生き物が何故、文字に疲れてしまうなんてことになるのでしょう?



 ふとんは「ストレス」が原因であると考えます。



 これは大小関係なしですよ。

 書き手という生き物は繊細なもの。感受性が豊かですから、日常のあらゆる事象から様々な影響を受けています。

 皆様何となく実感しているでしょう。


 悲しい事件があって辛い。今ならコロナでしょうか……ずっと怖いことがある。楽しいことがあってはしゃぎすぎて疲れた。これらも大なり小なりあれどストレスです。


 人との交流もそう。楽しいものであっても、やはり相手に対する気遣いや配慮でじわじわとストレスが溜まります。

 傍若無人な人が幸せそうなのはこういうストレスが無いからでしょうね。


 執筆という行為もそうでしょう。

 自分の中の想像を、しっかり文章にして人が読める形に整える。投稿前には誤字脱字のチェック。投稿後はアクセスやポイントの数字が気になります。

 精神的に疲労するのは当たり前です。


 交流にワクワクしていなければ、執筆は休むことができます。投稿サイトを保管庫程度にしか考えていないストイックな書き手さん等が該当しますね。

 しかし多くの書き手は「読まれたい」と読者との交流を望んでいますよね。ワクワクはいずれ焦燥感に。執筆を休みたくても休めなくなるんです。


 感想やレビューも間違いなくそう。

 他人に贈る言葉です。傷つけてしまったらどうしよう、不快にさせてしまったらどうしよう。そんなことを悩みながらも、自分の思いを伝えたくて書くものです。

 それはもう相当なストレスが溜まる行為ですよね。



 これらのストレスは、大抵が常に楽しさと共存しています。

 人との交流は気遣いや配慮が必要だけど楽しい。執筆は大変だけれど楽しくてたまらない。投稿して反応を待つのは緊張するけどワクワクする。感想やレビューは難しいけど、喜んでもらえるととても幸せ。

 健全な人間社会はほとんどがこのストレスと楽しさの共存関係でできていますね。


 これ、普段は楽しさがストレスに勝っているのです。


 しかし、様々な要因によって疲労が溜まるとストレスが楽しさを上回ります(この要因は、仕事が忙しい、家事が大変、大切な試験が近い等々ですね)。

 文字での交流の多いここでは、ストレスが上回った時に起こるのが「文字疲れ」でそこから『活動の失速』に繋がります。

 我々書き手の、定期的な『活動の失速現象』はこうして発生するのです。


 どうしようもねぇな……と感じるふとんでした。



 でも、どうしようもねぇなら我々書き手はとっくに絶滅しています。つまり、どうしようもねぇけれども、何とか乗り越える方法があるということです。


 この方法は十人十色なので、ここではふとんの方法をご紹介。



【寝る】

 睡眠は大いなる回復薬。

 文字に疲れた脳を、ストレスに悩まされる脳を、全力で休ませましょう。

 寝不足は人間の様々な動作効率を下げますから、その「もどかしさ」もまたストレスになるんです。

 ふとんはすっぽりお布団に消えます。



【おいしいもの】

 糖分とタンパク質。

 ふとんは栄養のことは特に考えていません。単に、スイーツと肉が食べたいだけ。

 甘いものは脳の栄養になるし、幸福感が得られますよね。そして肉や魚は元気の源です。

 精神が参ったとき、引きずられて肉体も参ると、本当に回復に時間がかかるので健康第一です。



【インプット】

 本を読む、無理なら漫画、更に無理なら図鑑でも可。

 これはなろうじゃなく、一般出版物に限ります。文字に疲れた理由の一端が「日本語が怪しいものを読んじゃった」である場合があるからです。

 それから、インプット作業は単純に読書という趣味の時間になりますから、楽しいことですよね。

 更に、インプットしたものからインスピレーションが湧き上がると、文字疲れが吹き飛んで執筆ができることがあります。

 ひらめきは試したくなる。人間はそういう生き物です。



【ログインしない】

 上記3つを繰り返しても文字疲れが改善しない場合、失速している活動の舞台であるなろうから離れます。

 感想が来てるかも、とかの期待も捨て去って気の済むまでログインしません。パスワードだけは忘れずに。


 離れてみると「なろうで疲れたこと」に思い当たることがあります。例えば怖いユーザーに出会った・絡まれた、そんなことですね。

 そんなときは思いきってブロック等の処置を検討します。緊張するし悩む行為ではあるものの、すると安心するので。


 まあつまり、距離を置くことで見えてくる問題があるということですね。そして問題を捕捉したら解決に動くことができるということです。



 こんな感じですね。

 あくまでふとんの場合なので、お試しになっても上手く行かないこともあると思います。

 また、多くの書き手は自分なりの『活動の失速現象』改善方法をお持ちでしょうから、自分にあった方法をお続けください。

 しかし、もしかしたら相性が良くて上手く行くかもしれないので、初めての『活動の失速現象』にお悩みの方などは一度試してみるといいかもしれません。



 未だ『活動の失速現象』に遭遇したことがないという書き手さん。あるいは遭遇したもののよく分からないまま何とか復帰したという書き手さん。


 これは多くの書き手が経験していることですから安心してください。あなたが書き手活動を上手くできないのはなく、誰しも仕方なく陥る現象なのです。自分を責めずに回復に努めましょう。


 そんなわけで本日は『活動の失速現象』について書きました。

 これが誰かのお役に立てるといいなぁなんて思いつつ、ここらで終わりにいたしましょう。

 それではまた、このなろうのどこかでお会いしましょう!


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― 新着の感想 ―
[良い点] 失速、というよりも突然の停止が来ますね。停止から復活しましたので、遅ればせながら読み逃していたエッセイや短編を読みまわっております。 文字疲れというのは、少し分かる気もします。私の場合、書…
[一言]  こんばんは。  文字疲れは私も経験済みなので、めっちゃうなずいてしまいました。  とてもためになるアドバイスが詰まったエッセイだと思います。  
2021/12/18 23:46 退会済み
管理
[良い点] こんばんはー。 文字疲れ、ストレス、睡眠。突き刺さる言葉が多くて、最近の活動のなさの原因を分かった様な気がします。 スイーツ。この時期なら、イチゴとかチョコの新作が多いですもんね。 あとは…
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