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愛した人を殺しますか?――はい/いいえ  作者: **** 訳者:夢伽 莉斗
第2巻 転移者
30/145

▶これまでのあらすじ◀

【第1巻『海賊の冒険』までのあらすじ】

 by メアリ・シレーン



 わたしはとある海戦で運命を感じて、シャーク海賊団の船に乗ることになった。

 船を率いるのは『海賊の王子様(プリンス)』ラムズ・シャーク。宝石のためなら命さえ惜しまない、ちょっと頭のおかしい船長。


 シャーク海賊団が強い理由、それは船員のほとんどがルテミスだから。


 ──ルテミス。

 赤髪赤目、強靭な筋力と高い敏捷(びんしょう)力・跳躍力を持つ元人間。彼らは人間だった時に、神様(*1)に依授(いじゅ)されて姿や性格が変わった。姿は赤髪赤目に、性格は戦闘を好むように。


 依授(いじゅ)っていうのは、神様が神力(しんりょく)という特別な力を生物に与えること。人間以外の使族(しぞく)(*2)や、魔物(*3)も依授されることがある。

 ()()が依授された時は、殊人(シューマ)って呼ぶの。そのうち、「赤髪赤目、強靭な肉体と筋力」という神力をもらった人たちを、ルテミスと名付けたというわけ。



 この船で特に仲良くなったのは、ラムズの他に二人のルテミス。

 かわいい顔して戦闘狂のジウ。

 船員のまとめ役、苦労性のロミュー。


 あぁ忘れてた、最初の船から世話になっているルドもいたわね。彼は茶髪黒目でただの人間。最近はちょっと雰囲気が変だけど──。



 無人島では石版の言葉をラムズに教えてもらった。ラムズは大体意味が分かるらしいけど、わたしにはさっぱり。もう言葉の内容も忘れてしまったわ。わたしの呪いには関係ないもの。


 わたしはクラーケンとの戦いで歌の力を使った。歌うことで、生物を(あやつ)ることができるのよ。それにも限度はあるけどね。

 でもそのせいでガーネット号の船員にわたしが人魚であることがバレちゃって、鱗が剥がされそうになったの! 本当に痛いのに! 


 そしてそれを見たラムズは、自分の宝石が盗まれた時と同じくらい、激怒した。というのも、ラムズはわたしの鱗に宝石くらいの価値を見出しているから。


 わたしは船長室でラムズに鱗を見せてあげた。代わりに、人間から守ってもらう約束も取り付けた。


 ところが、わたしが船長室を出ようとした瞬間、扉にかけた罠の魔法が発動しちゃって──?!



 わたしは今は夢の中。もうすぐ海賊島(トルティガー)に着くらしいけど……大丈夫かな? 早く誰か助けて!



*1 神様

(神様は全部で七人いるの。七人の神様はただ自然界を操ったり、使族を(つく)ったりする存在としてしか捉えられていないわ。人間はともかく、少なくともわたしは崇拝してない)


*2 使族(しぞく)

(使族っていうのは、神様が創った存在のこと。人間や人魚、エルフ、ドラゴン、クラーケンなんかも使族よ)


*3 魔物

(わたしたちの世界には使族と魔物しかいない。魔物は空気中の魔力から自然発生する存在。魔物が言葉を話しているのは見たことないわ。基本、わたしたち使族を襲ってくることが多いのよ)







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 いつも閲覧ありがとうございます。どの章の初めにも【あらすじ】を書いているので、随時ご利用ください。

 面白いと思っていただけたら、ブクマ評価等していただけますととても嬉しいです! 感想は簡単なものでも執筆の活力になります……!

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[一言] メアリっメアリちゃんっ!大丈夫かなっぁあっぁあああああ!!!
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