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愛した人を殺しますか?――はい/いいえ  作者: **** 訳者:夢伽 莉斗
第5巻 玩具の街と銀の塔
122/145

第98.5話 思いがけない遭遇 *

※事前知識



*3 プルシオ帝国

(世界で一番の大国。戦闘が好きで、侵略行為を繰り返している。国全体で光神(カオス)教を信仰している。本編初登場は「第48話 スワト会」)



*4 ニュクス王国

(夜の国、ようなイメージの国。悪魔(デモン)教を信仰しているため、人間以外の使族を差別している。ニュクス王国の第一王女はラピスフィーネ。本編初登場は「第67話 ニュクス王国」)



*5 崇神(セブンス)

(七人の神は皆平等で、神に与えられた使命を全うすべきという理念を唱えている。独特の祈りの仕方がある。怜苑(れおん)が教祖のゼシルに説得されて入っており、クリュートという街でも市民が信仰している。本編初登場は「第71話 タロットカードと教祖」)






※挿絵挿入中


*三人称視点 (アヴィル side)

 今の時間帯が一番人が多いはずだ。聞き込みも(はかど)る。

 アヴィルはまずどの宿屋に寄ろうかと左右を見渡しながら、歩を進めた。

 

 メアリの愛した人“サフィア探し”のために、アヴィルはハイマー王国の首都ベルンまで来ていた。


挿絵(By みてみん)


 本来メアリのいる銀の塔(ラミアの塔)からここベルンまでは、ヒッポスを使っても四日ほどかかる。だから魔印(まいん)(*1)を交わしているベルン在住の知り合いに連絡して、転移(テレポート)させてもらっているのだ。

 

 魔印が交わしてあれば、相手の魔法の準備ができ次第、いつでも一瞬で相手の元に転移(テレポート)することができる。



 アヴィルは立ち寄った最初の店から道なりに歩き、小さな宿屋から古い宿屋まで、宿屋を見かける度にサフィアという男を聞いて回った。

 だがやはり、小さな宿屋などではめぼしい情報は見つからない。


「今日は商隊に()けるしかねーか」


 先日同じようにしてベルンに来ていた時、もう時期アゴールからの商隊がベルンに到着するという噂を耳にしていた。旅の途中の商隊ならば、なにか情報が得られる可能性もある。

 ヒッポスや馬車を停めることができる宿屋はそう多くない。アヴィルは虱潰(しらみつぶ)しに宿屋をまた回り始めた。




 ◆◆◆




 何軒か巡ったあと、奥まった陰気な場所にまたひとつ宿屋があるのをアヴィルは見つけた。

 大して老朽(ろうきゅう)した店には見えないが、この宿屋を見つけるのは至難の業だろう。細い道やスラム街を通らなければ着かないような立地だ。

 知る人ぞ知る宿屋というか、お尋ね者などが利用する宿なのだろうか。 (にぎ)わっているようにも見えない。


 店の外にヒッポスが(くく)られている。大きな商隊の場合は分散して宿屋に泊まることがある。どうやらあれも、今回ベルンに来た商隊のヒッポスのようだ。



 ぎいっと扉を開けて、アヴィルは宿屋に入った。

 目線の先に宿泊部屋へと上がる階段があり、一階はどこの宿屋とも変わらず、居酒屋のようになっていた。

 アヴィルの見立て通り、あまり人はいなかった。

 ベージュ色のショートヘアの少女と、黒髪の騎士(*2)らしき男。その近くに10歳くらいの子供がいる。その他茶髪の御者と、ルテミスと思われる男女だけだ。

 

 個人的に普通の人間はやりにくい。また、子供がいる少女と騎士の机にもなるべく近寄りたくなかった。

 まずはルテミスが一番やりやすいだろうと、赤髪赤目の男女の方へ歩くと、近くの椅子に座って声をかけた。


「突然すみません。サフィアって男を探してるんだけど、どっちか聞いたことねーかな?」


 2人は顔を合わせたあと、軽く首を振った。


「……だよな。ありがと。っあー」


 席を立つ前に、また一言付け足す。


「金髪碧眼で、プリシオ帝国(*3)にいる貴族っぽい男とかも、知らねーよな?」

「あたしら全然貴族じゃないからね。見ての通り」


 少し肌の黒くなった顔をくしゃりと崩して、ルテミスの女が答える。

 いくら大きな居酒屋といえど、ここはハイマー王国。プリシオ帝国の世情に詳しいほどの有権者はなかなか見つからない。

 アヴィルは頭をかくと、「だよな」と愛想笑いをしてその席を立った。


 そのあと御者の男にも聞いたが、彼も知らなかった。貴族の知り合いはいないらしい。

 

 

 アヴィルは御者の席から立ち上がると、それとなく店内を見渡した。最後に残るのは、例の子供がいる三人組だ。

 貴族といえば、おそらく黒髪の騎士の男が一番知っていそうだ。だがやはりそばにいる子供が問題だ。この前食事はしたし何か起こるとは思えないが、できることなら子供からは距離を置きたい。


「……()って」


 その刹那(せつな)、ズキリと痛みが走った。針で脳を刺し抜くような感覚だ。はっとして騎士の方を見る。

 否、騎士ではない。少女の方だ。

 ベージュ髪の少女ははたと目を点にしたが、きょとんとした顔で首をかしげた。彼女の緩いパーマの髪が揺れる。あくまでしらを切るらしい。

 

 アヴィルは変に思ったが、トラブルを起こしたいわけではない。騎士の男たちに話しかけるのは諦めて、そのまま店を出ようとした。


「ねえ、君」


 振り向くと、例の騎士の男がニコニコと笑って手を掲げている。声をかけられたのでは行かないわけにはいかない。

 ちらりと子供を見たあと、ゆっくりと騎士の方へ近付いた。


 騎士の男は何かを察したのか、ベージュ髪の少女に話しかける。


「もう遅いし、この子は部屋に連れて行ってあげな。眠そうにしてるだろう」

「そうですよね。連れていくわ」


 少女はふんわりと笑うと、なぜかとても嬉しそうに子供の手を取り、急ぎ足で二階の部屋の方へ向かった。

 アヴィルがそれを目で追っているあいだに、騎士は隣の椅子を少し引く。アヴィルが座ると、彼は囁くような声で言った。


「君、ラミアだろ?」


 アヴィルはひそやかに横目で騎士を見て、彼の言わんとすることを図ろうとした。先ほど子供を見ていたとはいえ、ラミアだと分かるような仕草をした覚えはない。

 昔はそういうドジも踏んでいたが、さすがにもう誤魔化せる。つまりこの騎士が鋭すぎるのだ。


 表情を見るに、どうやら確信しているようだった。経験から踏まえても、これは別にラミアを捕まえたいと思って声をかけたわけではないだろう。


「だったらなんかあんの?」

「……いや、特に。子供がいるから、俺たちに声をかけられないんだろうと思ってな」


 むしろ声をかけて欲しかったと思っていたような口振りだ。(いぶか)しく思いながらも、アヴィルはいつもの質問を投げかけた。


「サフィアって男、知ってるか? もしくは貴族で金髪碧眼の男」

「サフィアの方は知らないな。だが貴族で金髪碧眼といえば、有名な方がいるだろう」


 黒髪の男は赤い瞳を持っていたが、なんとなくヴァンピールではないような気がした。ただの勘だが、長年ヴァンピールと過ごすことが多かったこともあり、この推測には自信がある。

 人間でもない。大人といえど、人間なら匂いでわかる。


 騎士なのに人間ではないのは少し怪しかった。本来人間しか騎士にはなれない。するとつまり、彼は素性──使族を誤魔化して騎士になっているということだ。

 だがそういう者も中にはいるだろう。この辺りは、アヴィルは特に気にしていなかった。

 

 問題は、()だ。

 男の口の中には光る鱗粉があるようで、それが七色に光っている。喋る度に粉が舞う。こんな者はこの100年の生涯で見たことがない。


 それでもアヴィルは指摘しなかった。トラブルになりそうなことは避けておくのが無難だ。“口”には気付いていない振りをして、そのまま会話を続けた。


「有名な方って誰だ?」

「プルシオ帝国で探してるんだろう? 俺が知る限りでは、第三王子のリジェガル殿下しかいない」

「リジェガル殿下……」

「本名は、リジェガル・ファウスティ・ペルシィア王子殿下だ」

「なげーな。貴族だから仕方ねーか」


 騎士はこくりと頷いて、白ワインのグラスを手に取る。それは今までで一口も飲んでいないようだった。


「プルシオ帝国の王子って、そんなら他の人も知ってそーだけどな」

「彼は二年前に、ニュクス王国(*4)のラピスフィーネ殿下の元へ婿入(むこい)りしたんだよ。だから今思いつく人が少ないのさ」


 メアリがサフィアと会ったのは三年前だ。ということは、リジェガル王子がサフィアだという可能性はまだ捨てられない。


「そーいうね。王子が婿入りすることもあんだな」

「そこには特別な事情があったようだ。俺たち騎士には知らされてないがな。だがこれのおかげで、プルシオ帝国とニュクス王国で同盟を結ぶことにはなったらしい」


挿絵(By みてみん)


 アヴィルは色のない「へぇ」という声を漏らしたあと、ふと浮かんだ疑問を口にする。


「けど、プルシオ帝国の世継ぎは大丈夫なのか? たしか三年前に王が死んだんじゃねかったっけか」


 すると騎士の男は、さもおかしいという風にクックと笑った。


「そうだ、王は死んだんだ。王位はもう第二王子に継承されている。ロキ王だな」


 王が死んだ話で笑うなんぞ変な男だと思いながら、アヴィルは会話を続ける。


「リジェガル王子のこと、他には何か知ってるか?」

「そうだなあ。(よわい)19にしてはかなり有能で頭が切れるらしい」


 いくら有能といっても人間だ。たかが知れているだろう。

 騎士は続ける。


「ニュクス王国では、現女王がラピスフィーネ殿下に譲位したあとは、彼女が実権を握る予定だったらしいが、かなりリジェガル殿下に足をすくわれているようだ。婿入りしたリジェガル殿下が優秀すぎるんだ。()()()()()


 ニュクス王国は女王政だ。それなのにラピスフィーネ王女がリジェガル王子に取り込まれつつあるとしたら、相当問題ではないだろうか。


 それにしても、彼はやけにニュクス王国の世情に詳しい。ニュクス王国の騎士なのかもしれない。

 自分から聞いておいてなんだが、こんな内部情報を他人に漏らしてしまってもいいのだろうかと、アヴィルは小さな懸念を覚えた。


「リジェガル王子がプルシオ帝国にいる時の話──なんて、知らねーよな?」


 これほど(つぶさ)に聞いても、騎士に疑心を抱く様子はない。眉をひそめて考える素振りをしている。


「リジェガル殿下についてはそれくらいだな。あとは、第一王子のゼルキア殿下がもう亡くなっているという話くらいだ」

 

 兄の話は今関係ないだろう。だがふと気になって、アヴィルは一応聞き返してみた。


「亡くなったっつーのは?」


 騎士は光る口を開こうとして、アヴィルの顔色を伺うように目線を上げた。


「この話は君にはやめておこう」

「あいよ。ひとまずさんきゅーな。助かった」


 個人的に気になっただけの話題だ。騎士が話さなくてもさしたることはない。

 アヴィルは席から立ち上がり、無意識に騎士を見下ろした。彼の胸元で何かがキラリと瞬く。

 目を凝らすと、よく見知った宗教のネックレスだった。


「へえ、こんなとこにも崇神(セブンス)教徒(*5)っているんだ」


 アヴィルは小声でそう呟くと、そのまま騎士の元から離れる。



 宿屋の扉から出る直前に、ちょうど先ほどのベージュ髪の少女が二階から降りてきた。子供を部屋に置いてきた代わりに、緑髪の青年を連れている。


「なんで()()()()()()()使っちゃったんだよ! ダメって言われてただろ」

「あの方、人間にしてはたいそう美形だと思って、少し気にかかったの。()()だったらきっとお会いすることはなかっ……──!」


 ベージュ髪の少女と目が合う。二人とも金の瞳を持っている。だからといって、それがどうという特徴でもないが。

 アヴィルが軽く首をかしげると、彼女は恥ずかしそうに緑髪の青年の後ろに隠れた。


「おいなにしてんだよ……」


 青年は呆れているようだった。彼女を横目で見たあと、アヴィルのほうへペコりと頭を下げる。


「なんだかすみません、あまり気にしないでください」


 こんな宿屋でこの身なりの者にしては、丁寧な言葉遣いだった。だが特段変わった様子はない。

 彼も商隊に乗っていたんだとしたら、商人と繋がりのある青年なのだろう。商人は貴族と取引をすることもあって、丁寧な言葉遣いを知っている。


 アヴィルは優しげな眼差しで二人を見やる。


「気にしてねーよ。ありがとな。よく分かんねーけど、怖い人もいるんだから気をつけろよ」


 青年の影に隠れる少女にそう声をかけ、二人に背を向ける。そして扉を開けた直後、青年の声が聞こえた。自分が何を口走ったのか分からないような声で、ころんと言葉が落とされる。



「あのその……、よかったら、占っていきませんか?!」



 聞こえなかったフリもできた。だが、アヴィルは扉を閉め、青年の方へ戻ってきた。自分でもそうした理由がわからない。

 緑髪の青年は視線を左右に彷徨わせながら、もごもごと口を動かした。


「タロットカードで占うと未来がわかるし、未来にどう対処したらいいかも……わかるっていうか」


 青年の隣にいる少女が、なぜこんなことを言い出したのかと疑念を顔に浮かべている。青年の顔を覗き込み、決して強くない口調で言った。


「ねえ、どうしてそのようなことを口にしたの? 面識のない人に突然そんな提案をすれば、相手を困らせるのではなくて?」

「いや、どうしてか分かんないけど、そうした方がいい気がしたんだ。だってこの人──」


 そこで青年は顔を落とし、力ない声で囁くように言った。

 

「消えそうな顔、してんだもん」


 そんな顔をしていただろうか。たしかに運命に不吉なものは感じるが、そもそもそんなやつれた顔を見せていた?

 いつも通り、“彼女”のためにサフィア探しをしていただけだ。他人に悟られるほど、自分は参っているんだろうか。


 こちらの会話を聞いていたのか、先ほどまでサフィアの情報を教えてくれていた、黒髪の騎士がゆっくりと歩いてきた。手にはタロットカードを持っている。

 これでは本当に占いをすることになりそうだと、アヴィルは慌てて彼らに断る。


「俺には占いなんて意味ねーんだ。騎士のオタクなら、きっと分かんだろう?」


 アヴィルは軽い調子でそう言って、あどけない笑みをこぼす。真意を読み取ったのか、騎士は感心したように深く頷いた。少女と青年に言う。


「この人は時の神ミラームの創った使族なんだ。おわかり?」

「むむむ……つまり、運命がわかると?」


 どこか人形のようなあどけなさを持つ見た目だが、少女の声も話し方も、凛としていて一筋縄ではいかなそうな雰囲気を醸している。

 少女の疑問に騎士が頷くと、青年は大きく肩を落とした。少女は彼を心配する視線を遣わせたあと、アヴィルに言った。


「迷惑をかけてばかりではあるけど、よかったらお願いを聞いてはもらえない? 彼は……タロットカードの練習をしていて、きっと占いがしたいんだと」


 運命のわかる使族に占いをするなんて、これほど(いたずら)なことはない。実際アヴィルは既に自分の運命を感じているし、今更占いたいこともなかった。

 だが、ここまで言う彼らを無下に断る理由もない。むしろたったこれしきで彼らが喜ぶのなら、少しくらい時間を割いてやっても損はないだろう。


「──じゃあ、一番簡単なやつで」


 青年は顔を綻ばせ、それを見た少女も満足そうに笑った。




 小さな机を挟むように、青年たちとアヴィルで別れて座った。騎士も少女も、隣の青年の手でシャッフルされていくタロットカードを興味深そうに覗いている。アヴィルは、その向かい側で少しばかり時間を気にして彼を待った。


「えっと……悩んでることって何かありますか?」


 なんとなく口に出すのがはばかられ、アヴィルは曖昧に答えた。


「……まあ、しいていうなら恋愛か?」

「なるほど、わかりました。それじゃあ、カードをこの中から一枚選んでくれ」


 青年が机の上に広げたカードのうち、アヴィルはてきとうな一枚を指さした。青年がカードを裏返す。


『ソードの10』


 10本の剣の突き刺さった、横たわる男が描かれている。カードの上部にある空は黒く、少し日が昇る様子もある。

 手前側で倒れている男に、アヴィルは自分を重ねずにはいられなかった。


 ──タロットカードの中でも、最も残酷で最凶なカードのひとつ。

 

 アヴィルは溜息をついた。やはり運命は変わらない、分かっていた。そのまま立ち去ろうとしたが、青年がぱっと声をかける。


「ま、待って! たしかに残酷なカードだけど、これは逆位置だ。だから意味が全然違う」


 足を止めて、彼の言い分を聞いてやることにする。


「終わりを迎えそうだった最悪の状況が、好転していくことを示しているんだ。苦難の末に成功を収める。きっとあなたの知る運命は、その“苦難”までしか示していないんじゃないかな?」


 カードを食い入るように見たあと、青年は絞り出すように言った。

 

「カードの中には日が昇る絵もあるだろ? 大丈夫です。これは成功を示すんだ、逆転できる。恋愛で悩んでるんだよな? 精神的に辛い状況から解放されるはずだ。例えば喧嘩や別れで悩んでいるなら、最終的には仲良く付き合える! 他には、復縁を望んでいるならそれも上手くいくってことだ」

「そっか」


 アヴィルは机のほうへ視線を下ろした。『ソードの10』のカード。このカードの話は、どこかで少し聞いたことがある。

 太陽──光──未来。

 10本の剣──倒れた男──……そして。


 顔を上げると、同じ赤目の騎士の男と目が合った。


「あんたも占いをするのか?」

「もちろん」


 騎士が笑う。でもそれ以上、何も言わない。青年の説明に口を挟む必要がないと思ったんだろう。


 アヴィルは立ち上がると、青年たちに軽く礼を言った。青年が握手を求めてきたから、戸惑いながらもその手を握る。


「無理言って、本当にすみません。あなたの素敵な未来を、俺たちも祈ってます」

「ありがとな」


 アヴィルは笑うと、今度こそ宿を出た。大剣(ソード)に突き刺された男の絵柄──そうではなく、その上の、輝く太陽の昇る様子がいつまでも脳裏にこびりついていた。

挿絵(By みてみん)

*1 魔印(まいん)

(信頼しあっている者同士で交わす魔力交換。魔力の印をお互いに付けるもので、交わしているといつでも転移(テレポート)先として指定できる。催眠魔法にかかりやすくなるなど、交わすことによる危険もある。本編初登場は「第66話 魔印の二人」)



*2 騎士

(ほとんどの人は“騎士”という単語の方を使うが、本来同等の階級に“魔士”がいる。主に魔法を使うのが魔士、剣を使うのが騎士。だが騎士の方が有名であるため、どちらかわからない場合は“騎士”だと称する場合が多い。本編初登場は「第67話 ニュクス王国」)


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