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幕間 2

 薄暗い部屋の中。灯りと言えば、用途不明の機械が放つボンヤリとした物だけ。

そんな中でソレは目覚めた。


「…………」


 感情を見て取れない双眸が緩慢に動く。

しかしそれ以上の動きは無い。否、それ以上の行動を起こせないのだろう。

ソレは大きな容器の中に閉じ込められているから。

小さな窓から周りの様子を見る事しかできないのだろう。


そしてソレは静かに瞼を閉じた。

同時に、小さな機械音。

機械のモニターが起動し、先程よりも確かな光が部屋を照らした。


【進捗率 52% バイタル値 正常】


そう表示されたモニターの前。

小さな椅子にもたれる影。


 そしてそれは正しく影だった。

既に人としての形を保っているだけのそれに、魂は無い。

再度、機械音が鳴りモニターが消灯する。


目覚めは、まだ遠い。


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