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白狐のミソロジー  作者: ヴァイス
末裔の白狐
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世界地図

結構頑張ってます。

 次に読んだ、というか見たのは、世界地図。本みたいになってて、まるでガイドブックね。


 将来的には世界中を旅したいと思っている私にとってはかなり有益な情報を得られそうね。というわけで、早速閲覧開始。


 この世界は『メシア』という名で、様々な種が住んでいる。


 人族、魔人族、獣人族、海人族、森人族(エルフ)


 大陸は二つあって、大体ひし形の大陸と台形の大陸があった。ひし形の大陸の右角と台形の大陸の左下の角同士がつながっている。

 大きさ的にはひし形の大陸の方がやや大きい感じかな。


 私たちが住んでいるのはひし形の大陸の方で、名前を『アーランド』というみたい。


 そして、台形の方は魔大陸。読んで字のごとくね。


 魔大陸には魔人族が住んでいて、アーランドにはそれ以外の全種族が住んでいる。

 どうでもいいけど、異世界ものの小説って人が住む大陸には名前があるのに、魔人族のところは魔大陸とかで統一されてるのはなんでかしらね? はい、凄くどうでもいい話おしまい。


 さて、話がそれたわね。魔大陸は置いといて、アーランドについて。


 アーランドはひし形の対になる辺同士を結んで国境みたいなのを引いている。本当はぐにゃぐにゃだと思うけど。とりあえずは説明を簡略化するためにそう言うことにするわ。


 北は『アスティア王国』。南は『クレアノ公国』。東は『シーヴィス帝国』。西は『ミルフィス連合諸国』。東西南北に分けられてこの四つの国があって、さらに、アーランドには大森林もあるわね。


 シーヴィス帝国とクレアノ公国の国境部分にある『ヴァーレン山脈』。


 山脈は丁度二本の国境の中点にあたる部分で綺麗に途切れてた。というか、そうなるように国境を調整したんでしょうね。推論よ? 事実じゃないからね?

 山脈には、沢山の魔物がいるみたいで、山頂に近づけば近づくほど魔物が協力になっていくのね。だから、シーヴィスからクレアノへ行くためには北側を大きく迂回するように行かなきゃいけなくて、国境を三回越えることになる。面倒ね。


 大森林はアスティア王国領土内の西の位置にあって、王国領土の四分の一を占領している。


 私たちが住んでいる狐人族の村もこの大森林の中にあるのよね。まあ、端も端だけど。王都に近い森の入口ぐらいの場所に私たちの村があるのよ。


 ちなみに、私たち狐人族が住む村は森の中に集落を作っているようなものだから、ぶっちゃけ詳細な場所は分かんないのよね。ここに辿り着けるのは狐人族だけだから。何でも、村全体を覆うほどの幻術を掛けてて、狐人族以外にはその幻術を見破る術がないってことみたい。


 大森林は『マーズ大森林』って呼ばれてて、魔物の跋扈する場所みたいな感じで認識されてるわね。説明テキトー・・・・・・。


 森林の中心部に近づけば近づくほど魔物は強力になって、森の中心にはそれはもう恐ろしい魔物が住み着いてるとかなんとか。確認はされてないわね。誰が言い出したのよそんなこと。


 まあ、森林はマーズ大森林だけじゃなくて他にも色々なところにあるし、山もそれは同じね。どっちにしたって魔物がいるのは間違いないわね。


 そして、重要なことが一点。


 ダンジョンがあるのよ。


 世界各地に様々なダンジョンがあって、その中には魔物もいるし、宝箱もある。いいわね宝箱。夢が膨らむわ。


 ダンジョンは基本的に階層構造になっていて、上に行くものも下に行くものもあるわ。勿論、場所そのものがダンジョン化しているものもあるわね。『マーズ大森林』もその一つ。ただ、全てのダンジョンが未だクリアされてないのよね。


 その理由は多々あるけど、一番は迷宮の深層にいる魔物を倒すことのできる人がいないこと。定番だけど、ダンジョンは最終階層に向かって進めば進むほど魔物は強くなる。


 一説ではダンジョンそのものが魔物みたいなものとして見られることもあるわね。


 ダンジョンには核があって、その核がダンジョンの全てを操ってるんじゃないか、みたいな。


 ただ、残念だけどどの説にも説得力は皆無ね。確たる証拠がない分、推測の域を抜けていないのよね。いつか解き明かされる時が来るのかしら? いや、私が解き明かしてみせるわ! オーパーツもね!


 さて、位置取りとかに関してはこのぐらいで十分かしら。あと、書いてあるのは各国の特徴ぐらいね。


 この世界には、人間至上主義とかを掲げる国はほぼ存在しないから、どんな種族でも基本的には色んな場所に行き来できるわ。ここ重要。だって私、獣人だもの。

 ただ、たった一国だけ人間至上主義を掲げている国もあるみたいね。


 ミルフィス連合諸国の中の一国。『フェゼール市国』。


 フェゼールだけは人間至上主義を宣言し続けている。ただし、置かれてる状況は厳しいけどね。


 フェゼールは市国というだけあって、教皇が統治しているのよね。その教皇っていうのが人族であることに異常な誇りを持ってるから、人族以外は存在すべきではない。とかなんとか宣ってるんだって。


 ただ、ミルフィス連合諸国に属する国は、フェゼール以外全てが多種族共存主義を謳っているからフェゼールを嫌っているみたい。むしろ何で連合から抜けさせないのかしら。

 と思ったら、国によっては関係を断つために交易をしない、同盟を結ばないなどの強硬手段に出ている国もあるみたいね。自業自得とはいっても、ちょっとエグイわね・・・・・・。


 だから、フェゼールは連合諸国の中でも特に孤立している国家になっていると。


 曰く、フェゼールに近づいてはならない。あそこはこれから時代が進んでいくこの世界に災厄をもたらす。って言われているみたいね。


 とりあえず、私も近づかないように気を付けないとね。


 それ以外には特に注意点はないわね。後は、国の見所とか名所、特産品とかの説明ね。


 さて、ここまでかな。分からないことがあればその都度調べればいいし、最悪旅に出る時に拝借していけばいいのよ。そう借りるだけ。後で返すし、問題ないし。


 世界地図を棚に戻して、次を探す。次はっと・・・・・・・・・・・・ん?


さあ、次の本は何でしょうね?

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