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白狐のミソロジー  作者: ヴァイス
末裔の白狐
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『アーティファクト大全』

ご指摘があったので思いっきり短くしました。

これから何話かに分けて投稿していきます。

 転生してから約一ヶ月。


 最初は日を数えてたんだけどね。十五超えた辺りからメンドっちくなっちゃった。え? メンドくなるの早い? 私の勝手じゃん。


 両親の愛を受けてすくすくと育っています。やだ、涙がでちゃう。こんなに両親の愛を受けたの初めてだもん。

 私の名前はリリ。苗字はクレハ。両親は、父がカルラで母がエンリ。ちなみに、狐人族はどの家族も苗字を持っていて、名前は氏と名の二つで固定。まるで日本人ね。


 ハイハイができるようになった。いや、できるようになるの早すぎない?

 いいけどね。動けるということは悪い事じゃないし。むしろ、チョーうれしい。


 私は家中の至る所に這っていく。えぇ、それはもう色んなところに。


 そして、家の広さやどういう感じの家かというのを理解していった。

 まず、家は平屋で部屋は五つ。私が寝てる部屋。両親が寝てる部屋。ご飯を食べる部屋。客間、お父さんの書斎。

 驚いたのが、この世界に電気や台所というものがあること。それに関してはこれから調べていこっかな。

 ひょっとしたら、日本のように科学が発展しているのかも。


 その後、幼少期の呑み込みの早さ故か、私は言語そのものをかなり理解した。ただし、発声はできない。ベイビーだもの。


 もっとも、私が言語を理解したのは、前の世界のことも影響はあると思う。


 私の家の教育環境は最悪に近いものだった。なんせ部屋にいたら親が凸ってきて凹凹にされてたから。

 だから、なるだけ家にいる時間を短くするために図書館だとか本屋などに行って長居することが多かった。ていうか、毎日そうしてた。

 長居するが故に、読む本の冊数もめちゃくちゃ多かった。

 最初は興味があった面白そうな本を見境なく読んでいく。それが無くなると、次は後回しにしていたような小難しい本やら専門書、雑学の類の本も読む。

 そのおかげというか、そのせいと言うか、無駄な知識を無駄に増やしていった。

 当然だけど、そうやって読み進めていくとそれも読む本が無くなってくる。じゃあどうしたかっていうと、洋書だとか伝記だとかに行くわけで、それに際して外国語が多くなったのよね。

 そして、辞書で単語とか色々調べながら読む内に外国語まで覚えてしまった。確か7ヵ国語くらいだったかな? ただのハイスペック自慢ですよーだ。


 さて、おおいに脱線したけど、何を言いたいかっていうと。

 外国語を覚えるのと同じ要領でやったら覚えていったっていうこと。尤も、この世界に日本語はないから辞書が無くて、状況判断だけでその場その場の言葉を予測していっただけだから完璧じゃないけど。むしろ、間違ってることの方が多いはず。


 ま、言語なんてこれから覚えていけばいいのよ。


 時間はまだまだあるからね。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 さらに約半年が経過する。後、約五ヶ月で生まれて一年経つ。


 私はこの半年であんよできるようになったし、喋れるようにもなった。というか、身体を見てみると、五歳児くらいの身体になってるのよね。やっぱり成長早くない?


 それはともかく、私はお父さんの書斎に行って本を読み始めた。


 書斎には色んな本があるのよ。魔法関係の本やこの世界に関する本まで。ちなみに、この世界では紙はそんなに貴重ではないみたいね。

 何でも、紙を作るためのアーティファクトがあるんだって。

 書いてたのは『アーティファクト大全』っていう本。アーティファクトの紹介だけじゃなくて、その効果や、そもそもアーティファクトとは?的なことまで書いてた。まさに大全ね。


 アーティファクトというのは魔法が付与された道具のこと。台所にあったコンロや蛇口、家中の電気、さっきも言った紙製造の道具もこれに含まれるわね。


 そして、魔法装備。魔法が付与されていたり、魔法使用にプラス効果を与えるようなアーティファクトがあるみたい。

 すごい使ってみたいんですけど。


 さらにオーパーツっていうのもあるみたい。この世界にもあるのね。


 オーパーツっていうのは、人という種が繁栄する前に古代の文明で造り出された魔法装備のこと。神が作ったものとも言われてるみたい。


 今でも魔法装備を作ることはできるけど、それは全てアーティファクトに分類されるらしい。ポイントは古代文明で造り出されたということでしょうね。


 オーパーツにも色々あるんだけど、武器が多いわね。しかも、なぜか知ってる名前ばっかり。ほら、神話だとか伝承だとかに出てくるような名前よ。有名どころなら『エクスカリバー』とかね。


 勿論だけど、オーパーツはアーティファクトよりも高性能の魔法装備で、普通の魔物の討伐とかで使うことなんてまず無い。

 使うのは、ドラゴンや荒ぶる神の討伐・撃退の時くらいね。


 ここまで言えばオーパーツというものがどんだけ貴重品かっていうのが分かるよね。国によっては国宝指定すらされているものもあるみたいだし。

 まず一般の冒険者じゃあ手に取るどころかお目に掛かることすらできないでしょうね。


 でも、ダンジョンをクリアするとオーパーツが手に入るなんていう話もあるみたい。これはダンジョンに行くべきね。絶対行く。


 いつか私も見てみたいわ、オーパーツ。ていうか使ってみたい。


ちょこちょこ新しい設定を付け加えました。

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