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白狐のミソロジー  作者: ヴァイス
末裔の白狐
10/43

目標はアーティファクト作成で

 私が化物だと自信を持って言えるようになった日。


「やっぱり化物だったの」


 私のステータスカードを見たココの第一声がそれだった。えぇ、どうせ私は化物ですよ〜だ。


「でも、凄いの。見たことないスキルが幾つもあるの」

「そうね。スキル一覧の本にも載ってないようなのがあるし」

「確かに、【霊視】【眼通力】【霊聴】【神足通】【天耳通】【他心通】【宿命通】【天眼通】【自動再生】。見たことも聞いたこともないの。看破したの?」


 ココが言ってるのは【完全看破】のことね。これはココのおかげでゲットできたようなものだけど。それについては追々ね。


「まだしてない」

「じゃあするの。効果がすっごい気になるの」

「そうね」


 そこで私は完全看破を使う。ココは鑑定。


【霊視】・・・・・・自分の選定した霊のみが見える。

【眼通力】・・・・・・遠くの人や物を見通す力。見通せる距離はレベル ✕ 一km。

【霊聴】・・・・・・霊の声を聴いたり、霊と会話したりするスキル。

【神足通】・・・・・・自在に身を隠したり現したり、山海を飛行する。霊力を消費する。

【天耳通】・・・・・・通常は聞こえない遥か遠くの声や音を聞くことができるスキル。霊力を消費する。

【他心通】・・・・・・他人の心を知ることができるスキル。霊力を消費する。

【宿命通】・・・・・・自分の前世を知ることができるスキル。霊力を消費する。

【天眼通】・・・・・・一切衆生の前世を知ることができるスキル。霊力を消費する。

【自動再生】・・・・・・部位欠損や首を跳ねられる等されても魔力のある限り再生する。常時発動。


「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」


 二人して無言になる。

 いやなるって! 当たり前じゃん! もの凄いチートのオンパレードだもん!


「リリ。規格外すぎるの」

「うん。私もこんなとんでも能力だと思わなかったわ」


 ただ言わせて。いくらチートのオンパレードといっても普段使いがしにくいものばっかりっていうのはどういうことですかね? 強いて使うなら眼通力と神足通、天耳通くらいしか使わないと思うの。自動再生は私の意思関係ないみたいだし。


 ていうかさ。宿命通とかいらなくない? 自分の前世知ってるし。いや、マジでイラネ。


「リリ」

「なに?」

「称号の方を見てみるの」


 称号がどうしたの? ココが言うから完全看破を使ってみる。


【神狐の末裔】・・・・・・神狐の神格を継ぐ者に与えられる称号。霊力パラメータ可視化。パラメータの上昇限界突破。レベルアップ時のパラメータ上昇率500%UP。魔法使用時の魔力消費1/2。

 【霊視】【眼通力】【霊聴】【神足通】【天耳通】【他心通】【宿命通】【天眼通】【自動再生】のスキルを取得。【?????】の称号を得た時、【?????】のスキルを取得する。


 私をどうしたいわけ? 神にでもなれと? しかもこの【?????】は何よ! 何の称号を得て、何のスキルを取得するわけ!?

 もうヤダ! 普通の狐人として生きる道が完全に断たれちゃったよ!? どうしてこうなったの!?


「さすがです。リリ様」

「やめて! 完全に目上の者として扱わないで! 泣くよ!? 泣いちゃうよ!?」

「けど、ここまでの化物っぷりだといっそ清々しいの」

「えぇ、私ももう吹っ切ることにするわ」


 私は化物よ。そうよ! 自分の身を十分に守れて、守りたいものができた時も守れるって思えばそれでいいじゃない! とりあえず、他のも見とかないと。


【魔力操作】・・・・・・自らの意思で魔力を操作することができるスキル。

【血滾】・・・・・・狐人族固有スキル。物理法則の限界を突破するほどの肉体強化。使用可能条件:生まれた時に全ステータスが800を超えていること。

【錬成術】・・・・・・鉱物を加工するスキル。

【錬金術】・・・・・・無機的物質に魔法を付与するスキル。ただし、自分の持つ魔法しか付与することはできない。

【夜目】・・・・・・暗闇でも昼間のような視界を確保できるスキル。

【透視】・・・・・・狐人族固有スキル。あらゆる障害物等を一切無視して視ることができる。女性のみ取得可能。

【完全耐性】・・・・・・あらゆる状態以上を一切受け付けないスキル。病気にも罹らない。

【刀術】・・・・・・刀を使用した戦闘で物理攻撃力と敏捷に上昇補正。刀の扱いも上手くなる。

【身体強化】・・・・・・魔力を身体中に巡らせて強化するスキル。使用中は魔力が減り続ける。

【豪腕】・・・・・・魔力によって腕力を強化するスキル。使用中は魔力が減り続ける。

【豪脚】・・・・・・魔力によって脚力を強化するスキル。使用中は魔力が減り続ける。

【完全看破】・・・・・・対象の情報を全て視ることができるスキル。偽装も効かない。

【空間把握】・・・・・・自らを中心にした空間の全てを把握できるスキル。使用中は魔力が減り続ける。把握できる広さは使用者の魔力に依存する。

【気配感知】・・・・・・指定範囲内の生命体を全て感知することができるスキル。植物は反応しない。

【魔力感知】・・・・・・指定範囲内の魔力を持つもの全てを感知できるスキル。

【時空魔法】・・・・・・時間と空間を操る魔法。二つの概念に十分な知識が無い限り十全に扱えない。

【魂魄干渉魔法】・・・・・・精神と肉体に干渉することができる魔法。この魔法の真価に気付かない場合、魔法の行使さえできない。


 最後の二つはヤバいわね。扱い方間違えたら狐人の掟に触れちゃうわね。


「リリ凄いの。魂魄干渉魔法で蘇生できちゃうの」

「へ?」

「? そういう魔法じゃないの?」

「あぁ・・・・・・」


 そっか。ココの鑑定じゃ魂魄干渉魔法の詳細は見れないのね。


「やり方次第では可能かな」

「どういうことなの?」

「ま、気にしなくていいと思うわ。ココは使えないんだし」

「確かにそうなの」

「それに、個人的に嬉しいスキルがあるのよね」

「どれなの?」

「【錬成術】と【錬金術】」

「鍛冶師にでもなりたいの?」


 この世界の鍛冶師は二パターンに分かれる。


 まずは、皆がよく知るような溶鉱炉とかで鉄を熱してカンカン打っていくやつ。これに関しては、ただの武器を作っているだけ。魔法付与ができないから、これだとアーティファクトは作れない。

 次に、錬成で武器を作って錬金で魔法を付与するやり方。アーティファクトを作るのならこっちの方法じゃないと作れない。ただし、なんでか知らないけど錬成術と錬金術を両方とも持っている人ってかなり少ないのよ。片方だけしか持ってないことが多いからそれぞれの特性に合わせて職を選ぶみたいね。


 例えば、錬成術しか持っていないなら鍛冶師。勿論、アーティファクトは作れないけど武器単体の性能は割かしいいみたい。まあ、技量次第では人力でカンカンやるよりはいい武器は作れるでしょうね。逆に錬金術しか持ってないなら魔法付与専門のお店を開くとか。アーティファクトは貴重だけど、それなりのものは普及してる。家に使われる電気然り、コンロ然りよ。しかも、魔法鞄マジックバックとかも普通に普及してるみたい。あんまりアーティファクト貴重じゃなくない? 貴重って言い出したの誰よ。


 まあ何にせよ。私は別に鍛冶師になりたいというわけじゃない。というかむしろ、国に拘束されそうだから絶対鍛冶師にはならない。


「そういうわけじゃないのよ。ただ、自分が使う武器は自分で作りたいってだけ」

「その感性はよく分からないの」

「まあ、そんなのは人それぞれだし気にしなくてもいいんじゃない?」


 ホントこういうのは人それぞれ。私の場合は、自分の命を預ける物が他人の手で作られたものっていうのに安心できないってだけだし。


「ふーん。じゃあ、気にしないことにするの」

「そうしなさいそうしなさい」

「それで、リリはこれからその二つのスキルの鍛練をするの?」

「そうね。基本的にはそうしよっかな。目標はアーティファクト作成で」

「高い目標なの。できたら、私にも作ってほしいの」

「ココのも? 私が作っていいの?」

「むしろ、リリになら任せられるの。武器がダメだったら化けて出て呪えばいいだけなの」

「発想ぶっ飛び過ぎじゃない!? 呪われるの私!?」


 怖いよ! 下手なもの作れないじゃない! いや、作る気はもとよりないけどさ!


「ま、作れたらあげるわよ」

「楽しみにしてるの」


 あんまり楽しみにされてもそれはそれで結構プレッシャーね。


 やりがいはあるわね。


「じゃ、早速今日から鍛練開始ね!」

「オーッなの!」


 ココがちょっと可愛い。おかしいな。私、百合じゃないはずなんだけど・・・・・・。


 こうしてココと私は二人での鍛練を始めたのだった。まる。

前から思ってたんですけど、これどう考えても一歳児の会話じゃないですね。

そこは、もう見逃しということで一つ・・・・・・。


ありがとうございました。

更新頑張るので、これからもよろしくお願いします<(_ _)>

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