Ep.7 『VSジャニン』
グレートフォースの4人は相変わらず無言の話し合いを続けていた。皆が皆、誰かが戦う事に立候補するのを待っているのだ。
しかしそうこうしているうちに、ジャニンは神速の剣さばきで4人を斬りつけた。ゴッズ親衛怪人の異名を取るだけあり、ジャニンの実力はそれまでの精鋭怪人とは比べものにならなかった。
グレートフォースは反撃に出ようとするが、皆が皆、行動に移る寸前についつい他のメンバーのことを気にかけてしまい、一瞬だが行動が遅れる。ジャニンはその隙を見逃さず、次々と4人を斬りつけた。
グレートフォースは倒れた。
「つ、強い」
ザンが呟いた。そして4人は片膝を着いて体を起こした。
ジャニンは天井にへばりついて、4人を見下ろしている。
「ど、どうしましょう。ジャンケンしますか?」
ハレルが言ったが、さすがにジャニン相手ではその余裕はないことはハレル自身も分かっていた。
「ハハハ、その程度かい?」
玉座の男が高笑いした。その目はまだまだグレートフォースの抗いに期待しているかのようだった。
本部にいる静子はまたも項垂れた。作戦は完全に失敗した。これならまだチームを組ませずに、個別に乗り込ませた方がいい結果が出たかもしれない。
竹山も長官も唖然としたままだ。
「こ、これは、少し、まずくないか?」
竹山が何とか絞りだしたかのような声で言った。




