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Ep.11 『立ちはだかるゴッズ』

 


 


グレートフォースの4人は立ち上がった。




ゴッズは4人の方に向き直ると両腕を前方に翳し、そこから黒い稲妻を走らせた。




室内の物は稲妻に破壊されていき、グレートフォースの4人も稲妻を受けて再度倒れ込んだ。




しかしハレルは腕に備え付けてあるスノーマウスから吹雪を発生させてゴッズに向けた。しかし吹雪は稲妻に遮られて相手には届かなかった。




ザンは壁を蹴って稲妻を躱していくと、ゴッズに斬りかかった。ゴッズは腕に備え付けてある小さな棒を手に取るとそれを大きなロッドに変形させてザンの剣を受け止めた。



ザンはさらに剣を縦横無尽に振るってゴッズに斬りかかるがゴッズはその全てを受けとめ、逆にザンをロッドで叩き飛ばした。



ブッチャは飛ばされたザンを受け止めると、そのままザンを置いてゴッズに掴みかかった。ゴッズのロッドによる攻撃をブッチャは腕を振って防ぎ、ロッドを叩き折った。



そうしてゴッズの体を両手で掴み、持ち上げたが、ゴッズはブッチャの顎を蹴りあげた。ブッチャは自分でも信じられないほどのダメージを受け、脳が揺れてその場でふらついた。



ゴッズは着地し、体を捻ってブッチャの腹部に拳をめり込ませた。ブッチャは「うぐぅ」と呻き声を漏らして後方に倒れ込んだ。




次にゴッズの横方向からサンファイタービーチがサンビーチトンファーを手に飛び掛かった。



ゴッズはすかさずそれに反応し、サンファイタービーチのトンファー攻撃を悉く躱していった。



ゴッズの両手首のプロテクターは手の甲まで伸び、頑強なプロテクターグローブとなった。ゴッズはプロテクターグローブでサンファイタービーチのトンファーを受け止めた。


もう一方の腕でサンファイタービーチがもう一つのトンファーを放ってくるが、それも受け止める。



しかしサンファイタービーチは間髪を容れずに体を回転させてゴッズの足もとを払うように足を振った。しかしゴッズはそれすらもジャンプして躱した。



ところがサンファイタービーチはそれを待っていたといわんばかりに、ジャンプをしたゴッズを突き上げるように自分もジャンプしてゴッズの腹部にトンファーを下方から叩き込んだ。



しかしゴッズのプロテクターにはヒビの一つも入らなかった。



「なに?」


サンファイタービーチが驚きの声を上げた。


ゴッズはサンファイタービーチの頭を鷲掴みにすると、そのまま地面に叩きつけた。



「残念だったな」



ゴッズがサンファイタービーチの後頭部を見下ろしながら呟いたその瞬間、今度はハレルのサークルソードがフリスビーのように飛んできた。しかしゴッズはそれすらも飛び退いて躱した。



サンファイタービーチは頭を摩りながら立ち上がり、他の3人が「大丈夫ですか!?」と駆け寄った。



「ああ、何とか大丈夫です。石我利の石は石頭の石……なんつって」


と言って、サンファイタービーチはへらへらと笑って見せた。



ゴッズはそこで何かの違和感を感じたが、それが何かは分からなかった。


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