表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

プロローグ

       --------プロローグ--------

                某市

 そこには、転倒して怪我をしたおばあさんと一組の母子がいた。

「おばあさん、動けますか?」

「痛みが強うて動けませんわ。」

股関節の外側辺りを指すおばあさん。

「ああ、ここは骨折しやすいところですね…。失礼いたしますね。」

股関節の辺りに手をかざす母親。目を瞑り、意識を集中し始める。

「おお…、痛みが退いて来とる。」

数分後、手を離し、目を開ける母親。

「骨は繋がりましたが応急処置です、無理に歩かれない方がいいですね。念のため、救急車呼びますので、病院で検査受けてくださいね。」

「わかりました。どうもありがとう。」

礼を言うおばあさん。

「いえいえ、とんでもないです。失礼いたしますね。」

電話をする母親。

「坊やも、母御の様な治癒術師になれるよう頑張るんじゃぞ。」

「はい。僕にとって母は誇りであり、目標です。おばあさんも気を付けてくださいね。」

「そうじゃな。寝たきりになっては皆に迷惑をかけるし、儂自身辛いからの…。」

「そうですよ、十分気を付けてくださいね。」

電話を掛け終った母親が声を掛ける。

「もうすぐ、救急車来るみたいです。」

「どうもありがとう。何とお礼していいやら。」

「お礼なんて要りませんよ。おばあさんが元気になってもらえればそれで十分ですよ。」

「はあ…、何から何までありがとう。」

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「母さん、僕は治癒術は授からなかったみたいです。」

「残念ね。でも、きっと違う力が眠っているはずよ。それを見つけて、その力を使った道を切り開いていくのよ。」

「はい、母さん。僕は自分が出来る事で、他人の役に立てる事を探します。」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ