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プロローグ
全てはあの日、世界が蒼い焔に飲み込まれたあの日。
地球は滅びた。
街は焼け野原と化し文明は跡形もなく消え去った。
生き残れたのは俺だけなのかもしれない。
どこに行けばいいのか、何をすればいいのか、誰も俺に答えは教えてくれない。
目的もなく、俺は歩き続けていた。
空は黒く禍々しいオーラを放っている。
蒼い炎が回りを焼いている。だが、俺はその熱さを感じることはない。
なぜなのかわからないが、人も簡単に燃やしたあの炎は俺を燃やすことはなかった。
俺は人なのか、化け物なのか、誰も教えてくれるわけがなかった。