表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/12

07S.サキュレス・ホーム

「青色魔人のミスティル」は、初めて自分達以外の「6色魔人達」と、仲良く成れて、とても嬉しかったようです。彼女は酒が回ると、盛んにパピとロゼや、族長達に「人食い」のおぞましさを、語りました。自分は何度も「人食い」が、嫌だったと、繰り返し訴えました。族長は、彼女達の話しを聞くと「おぉ、これが〝セシダス(離脱者)″に、成る者の訴えか。」と、考え深く話しを、聞きました。


カミーラは、族長に言いました。「エブラヒムよ。もうこの村を襲う者は居ない。念の為〝淫魔の援軍″を、呼んで置くが、パピとロゼを借りたいと思って居る。暫く良いよな。」と、話しをすると族長は「分かって居ますカミーラ様。2人には、既に話しが付いて居ます。」と、カミーラの要望を、理解してくれました。


宴も、たけなわに成ると、夜も更けたので、宿の準備が終わると族長が、カミーラに、話しました。「カミーラ様、宿の準備が出来ました。そろそろ移動されると、宜しいかと思われます。」と、言いました。するとカミーラは「族長よ、我々は大丈夫です。自分らの屋敷を、常時保有して居るので、心配はご無用です。これで今日から暫く、パピとロゼを、お借りします。」と言うと、酔いつぶれて寝て居たパピとロゼの2人を、ジュリアンと分担して、担ぎ上げると、カミーラは、懐から魔法陣を取り出しました。すると2人で彼女達を、担いだまま、中に入りました。


暫くすると、ジュリアンのみが戻って来て、ミスティルとレミィル・マイナを伴い、再び魔法陣の中へと帰りました。カミーラ達が、魔法陣を使って帰って行った場所は「サキュレス・ホーム」と、呼ばれる「上級淫魔」のみが、保有を許される、特殊な「淫魔の亜空間エリア」でした。


ミスティル達が、辿り着いた場所は、とても広い空間で、目の前には立派な屋敷が、建ちました。この建物が、カミーラ専用のものでした。屋敷の中には、ジュリアンの部屋も有り、そこには、専属の「淫魔系メイド」が、2人居ました。今日は遅かったので、メイド達は、先に休みました。


ジュリアンは、ミスティル達に「お風呂は、沸いて居るので、自由に使ってくれてOKです。」と、言いました。それから彼女は「紹介したい子が居るので、ちょっと待って欲しい。」と、言いました。すると彼女は「カエデ楓。早く出ておいで。」と、誰かを呼びました。するとジュリアンの背後の髪の間から、羽の生えた小さな女の子が、恥ずかしそうに、顔を出しました。


ミスティル達が、その妖精のような女の子に、目線を会わせるとジュリアンが、言いました。「この子は、私の唯一の小形ゴーレムで有り、名前を「カエデ」と申します。とても人見知りが激しいので、知らない人の前では、出てこようとしませんが、皆さんは、新たな〝カミーラ隊の一員″ですので、早めに紹介したいと思い、呼びました。」と言って、ミスティル達に楓を、紹介しました。


楓も彼女達に、挨拶すると羽ばたいて、ミスティル達の間を、飛び周って見せました。それを見た、ミスティル達は、一様に「あら可愛い。私も欲しい。」と、言いました。「小形ゴーレムの楓」の容姿は、肌色の白い、小学校・低学年位の子供の姿でした。顔が可愛くて、薄茶色の髪でした。髪は、肩先まで伸びた直毛で、サラサラでした。


服装は、白いシャツを着て、青っぽい格子柄の吊りスカートを、履きました。靴下は、フリルの付いた白い靴下で、紐の付いた茶色い革靴を、履きました。楓は、誕生して其れなりの時間が、経過しましたが、ゴーレムなので何時迄経っても、身体の成長が、有りませんでした。カミーラが言うには「楓は、ジュリアンの補助が、とても上手い、頼れるゴーレムで有る。」と、言いました。


「パピとロゼは、これから屋敷の最下層に有る〝調教部屋″に、暫く籠ることに成るだろう。」と、ジュリアンが言いました。そこでミスティル達も、洗礼を受けたように、カミーラの〝淫魔液の洗礼″を受けて、彼女の「専属の配下」にする、予定でした。今晩から、どの位の日数が掛かるかは、分かりませんが「彼女達が、淫魔化するまで、続けるでしょう。」と、ジュリアンが言いました。


ミスティル達は、今日は遅いので、このまま眠ることにしました。お風呂は、朝風呂にしました。今晩は、屋敷の大部屋で、皆で眠ることにしました。それから夜が明けると3人で、お風呂場に向かいました。場所は、あらかじめ、聞いて居たので、迷わず直行することが、出来ました。


お風呂は、しっかり湧いて居ました。3人は、久しぶりの入浴でした。屋敷の風呂は、とても気持ちが、良いものでした。そして入浴を済ますと、いつの間にか着替えが、用意されました。3人は、部屋着に着替えると、泊まった大部屋に、戻りました。


暫く寛いでから、自分らの「荷物の整理」を、始めました。すると大部屋のドアノブが回り、扉が開くと、外から楓が入って来ました。「皆さん、食事の用意が出来ました。」と彼女が、教えに来てくれました。ミスティル達は、楓のその声を聴くと「あら可愛い。私も欲しい。」と、言いました。


3人は、そのまま楓の後を付いて行き、食堂に入ると、そこには「ジュリアン」が、待ちました。その他に2人の専属メイドも、3人を待ちました。この2人のメイドは「淫魔サキュレス」で有り、名前をそれぞれ「ユカ」と「ユナ」と、言いました。


メイドの2人が、挨拶したので、ミスティル達も、挨拶しました。そして早速、美味しい朝食を、頂くことにしました。ジュリアンが、言うには「カミーラ達は、パピとロゼの調教が、済むまでは、ここには来ない。」と、言いました。食事が終わる頃に、ジュリアンが言いました。


話しの内容は「カミーラが、ここに戻る迄は、ここでの待機に成る。」とのことでした。ここ「サキュレス・ホーム」は、とても便利な場所で有り「淫魔が思うだけで、欲しいものが現れる。」と、彼女が言いました。現れるものとは、日常必需品でした。また「重要なものは、カミーラでないと、現れない。」と、言いました。


ここで、その能力が使える者は「カミーラの他には、ジュリアンとメイドの2人だけで有る。」と、言いました。特にメイド達は、食材を自由に出せるようでした。そしてミスティル達は、まだ来たばかりなので今は、その能力を、使えないが「時期が来れば、使えるように成るだろう。」と、ジュリアンが言いました。


ここで働いて居る「淫魔系メイドのユカ」の容姿は、色白で細身のお嬢様のような、品の良い娘でした。髪形はセミロングの銀髪で有り、瞳の色は、とても綺麗な黒色でした。唇の色は、赤っぽく艶が有りました。胸元が開いた、水色の細かい模様が入る、ノースリーブの短めのスカートを、履きました。彼女は「サキュレス(女型淫魔)」なので、とても妖艶なメイドした。


もう1人の「淫魔系メイドのユナ」の容姿は、彼女も色白で細身でした。胸は大きく有りませんが、品の良い若い娘でした。髪は、黒髪の直毛で有り、毛先が肩先まで、伸びました。瞳も黒く、平坦な顔立ちでしたが、彼女も美人でした。赤い唇からは、いつも白い歯が、見えました。彼女も胸元が開いた、白いノースリーブの短めのスカートを、履きました。彼女も「妖艶なサキュレス」でした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ