たまには真面目に軍隊のことについて話をしてみようか……。
ある日、軍隊の訓練所で新兵たちが集められた。
隊長が真面目な顔で切り出した。
「今日は軍隊の重要性について話す。真剣に聞け!」
新兵たちは緊張しながら隊長の言葉に耳を傾けた。
隊長が続ける。
「軍隊は国を守るために存在する。だから、我々は常に準備をしなければならない。」
するとその瞬間、後ろの方で新兵の一人が手を挙げた。
「隊長、準備って何ですか?お弁当のことですか?」
隊長は目を丸くした。
周囲からも失笑が漏れる。
「アホかおまえは!」
隊長が若干イラつく。
「食事の準備ではなく、戦闘の準備のことだ!」
隊長は眉間にシワを寄せた。
しかし、新兵はさらに続けた。
「じゃあ戦う前にストレッチをするということですか?」
思わず隊長がコケる。
ズコーッ。
「おいおいおいおいおい。寝ぼけてんのかおまえは?訓練のことに決まってるだろ!」
すると、別の新兵が手を挙げた。
「隊長、『ちょっと待って!今、準備中です!』って敵に言ったらダメですか?」
隊長は諦めた。
今年の新兵はアホしかいないらしい。
教えても時間の無駄だと隊長は悟った。
ゆえに教えることを諦めてこう返した。
「それは違う!でも、面白い考えだな!」
結局、講義は真面目に進まなかったが、新兵たちは軍隊の重要性を学んだ。
ほのぼのとした教鞭の中で、彼らは仲間意識を深め、以後真剣な訓練も楽しく乗り越えることができたのだった。
Fin