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私 魔術学院に通います!

「魔術学院に入学って・・・兄さん。あそこは貴族しか入れないのよ?」


魔術は貴族しか扱うことが出来ない。

その理由は彼ら以外は魔術そのものを学ぶことが出来ないからだ。


魔術学院に通う資格を有するのは爵位を持った上級貴族ぐらいのものだ。

平民ですら通う事は叶わないのに犯罪の片棒どころが街の犯罪全ての両翼を担っているキャロル家が通学を認められるわけがない。


悪役令嬢といえば、学校で魔術を学びながらのロマンスだし勿論憧れはあるけど!


「知ってるよ。だから戸籍を偽装する。もう幾つかの田舎貴族に目を付けている。彼らに何かしらのアプローチを掛けて、お前の娘ということにしてもらう。そうすれば晴れて令嬢アイリーンの誕生だ」

ウィリアム兄さんは神経質そうに机を指で叩きながら言った。

「そんなことが出来るの?」


「出来ないことは無い。まぁ面倒だがそうも言ってられん。お前に《《魔術を学んでもらわないといけないんだ》》。アイリーン」

そう言い終わるとちらりと広間の時計を確認し、「サマエル兄さんが帰れば、もっと説明が簡単なんだが」とぽつりと溢した。

奥から女中が現れて二杯目の珈琲を注いで下がっていく。こんなに飲めないわよ。


正直、説明なんかいらなかった。魔法が学べる。しかも貴族の戸籍を得て、正しく令嬢として通える!


「無理に決まってるよ。ウィリアム兄ちゃん」と余計な茶々を入れたのは、弟のルーズ君だった。

「アイリーン姉ちゃんの貴族嫌い、忘れたわけじゃないよね?学校は貴族だらけなんでしょ。無理だよ。毎日銃創だらけの死体が見つかることになるよ」

「分かってる。あれは殆どアレルギーだ。袈裟が憎けりゃ僧まで憎い。貴族も嫌いなら魔術も嫌いなアイリーンには酷なことだと承知している。かなりの我慢が必要だろう。堪忍袋の緒が切れた時は、仕方ない。なんとか死体を隠蔽しよう」

と彼らは真剣な顔つきで話し合っている。


おいおい。アイリーン。あんたとんでもない女だったわね。と他人事のように思う。

しかし今の私は違う。前世を取り戻しているのだから。


「いいえ。兄さん。貴方がそうおっしゃるなら相応の理由がおありなのでしょう。わたくし、通いますわ。きっと魔術を学んで見せます。勿論、貴族の同級生の眉間に風穴を開けるような真似もしませんわ!」と高らかに宣言した。


「おお、アイリーン!なんて物分かりがいいんだ。怖いぐらいだ!明日は暴風か?」

「姉ちゃん。やっぱ可笑しいよ。ほんとにクスリキメてないんだよね?」


素直な返答をしただけで、訝し気に返されるのは果たして今までの行いか?

それとも我々ギャングの血がそうさせるのだろうか?


きっと答えは出ないのだろう。若しくはどちらも答えなのだろう。




明日、長めのエピソード上げます。

早く魔法と銃を振り回させたいです。

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