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地球生まれでスキル無しな僕、冒険者パーティから追放されるも科学と技術を使って、超絶美少女な幼馴染の異世界貴族令嬢と婚約する~スキルに頼るお貴族様なんて全然怖くない!~  作者: GOM
第二章 僕、ティナと結婚をする編。

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第35話(累計 第80話) ティナの思い、それは幸せな世界を作る事。

「そうなんだ。おじ様の処の娘さん、お父さん臭いなんて言うんですね」


「そうなんだよ。困った事だけど、それでも大事な娘さ。フローレンティナ様程美人じゃないけどな」


「姫様、俺の話も聞いてよ。俺ね、この間結婚したんだ。それでね」


「え、新婚さんの話は参考になりますの。是非教えてくださいませ、お兄様!」


 帝都南門で足止めを喰らっていた僕達。

 それを打開する作戦を実行、囮かつ時間稼ぎのために行うはずだったティナの行動。

 それは、別の方向へと向かった。


「俺ね、奥さんに……」


「え、そんなエッチなの事もするの!? あ、あそこを舐め……」


「おい、オマエ! 姫様にイラン事言うなよ! 姫様、ま、まあ夫婦には色んな愛し方があるから、無理はなさらないで良いですよ?」


「姫様、カイトさんのお母様はどちらですか? 何処でも嫁姑問題は中々大変ですよ?」


「カイトのお母様は地球ですわ。わたし、新婚旅行で地球に行ってお母様に会うのが夢なの!」


 思春期の娘への愚痴、新婚夫婦の猥談、姑問題など。

 さっきまで強面だった兵士の方々。

 ネリーに準備してもらった椅子に座るティナの周囲に車座になって集まり、笑顔でティナに話しかけている。

 それを聞いているティナも笑顔。

 僕も警戒は解かないものの、苦笑しつつティナを見ている。


「これがフローレンティナ様のお力なのですね」

「そうさ、リヒャルト坊や。ティナちゃんが、これからの帝国を、いや世界を救う力だな」

「い、痛いです、パウル様! それに、私は坊やでは、あ痛!」


 向こうでは、パウル様に背中を叩かれながらリヒャルト様は笑顔で話していらっしゃる。


 ……これ見てると、理解し合うのって案外簡単じゃないかって思っちゃうよね。実際、城壁の上の人達も銃を下ろしてティナを微笑ましそうに見てるし、落とし格子門の向こう側にいる人達もティナと話したそうなんだもん。


<カイト様、これ東門を破壊する必要ないんじゃないですか?>


「そーだね、ルークス。向こうに行ってもらった兵士さん達も、こっちに帰る様に準備だけしておいて」


<了解です。あ、ワタクシがコントロールしていないドローンを発見! 敵AIの物と思われますので、撃墜して宜しいでしょうか?>


「攻撃型じゃないんだよね。だったら、皆を驚かしちゃダメだから、門内に入ってから頼むね」


<はい、偵察型なので、仰せのままに>


 今の感じであれば、もう少し説得すれば城門を開けてくれそうな気がする。

 そうであれば、犠牲者が出る可能性のある作戦はする必要もない。

 また敵ドローンも偵察タイプなら、門に入ってから後に撃墜で十分。

 兵士の皆さんを不必要に刺激することもないだろう。


「そうなんですか。おかしいですよね」


「もうねぇ、妻にも笑われちゃってます。しかし、姫様の笑顔は本当に素敵です。こんな可愛い奥さんを貰えるカイト様が羨ましいですね」


 コロコロと笑うティナに釣られて、周囲の兵士さん達も笑顔だ。


「姫様、このまま長々とお話していて宜しいのですか? 私共は構いませんが、姫様は街の中にお入りたいのですよね。隊長、もう俺は覚悟決めました!」


「ああ、そうだな。姫様、いえ、フローレンティナ様。俺達は貴方様の思いを知りました。貴方が皇帝になられるのなら、俺達みたいな市井の人々の事も考えてくれるに違いない。偉そうにして幼かった陛下や皆を苦しめている大公閣下とは全く違います」


「……宜しいのですか、おじ様。おじ様やお兄様方、ご家族にご迷惑をお掛けするのは、わたし望んでいません」


 話が盛り上がっている中、ある若い兵士の一言で流れが変わった。

 ティナを帝都に招き入れてくれるとの事だ。

 しかし、ティナは彼らが後に大公様に酷い目に合わせられないかと心配をする。


 ……顔見知りになって話し合っちゃうと、もう彼らの事がどうなっても知らないとは僕も言えないし、ティナなら心配しちゃうよね。


「ここで話し込んでしまった段階で手遅れですよ、姫様。では。どうぞ帝都へ。お前たち、フローレンティナ様をお通しするぞ!」

「おう!」


 ティナの周囲に居た兵士達が動き、落とし格子の門がゆっくりと巻き上がっていく。

 兵士達も誇らしそうな表情で作業を行い、手の空いた兵士らはティナに向かって手を振る。


「あ、ありがとう存じます、おじ様、お兄様方。わたし。いえ、わたくし、フローレンティナは皆様の思いも背負い、大公様と話し合います!」


 涙目になったティナは優雅にカテーシーを行い、兵士の皆さんに頭を下げた。


「姫様! 姫様!」


 兵士らから姫様コールが始まる。

 それはどんどん広がり、門の向こう、帝都にも広がっていく。

 多くの声援を受け、僕達は帝都内へと入っていった。


  ◆ ◇ ◆ ◇


「閣下、女男爵様が帝都門を突破しました。このまま王城へとゆっくり迫っています。街中も彼女を見ようと沢山の平民共で溢れており、兵士らは近づくことも出来ません。それどころか、持ち場を放棄して彼女を守る様にする兵士や騎士まで出ています」


「うぬぅ。小娘がぁ! 誰か、あの小娘を殺せ! 殺して反逆者がどうなるのか、愚かな民共に見せしめとするのだ!」


 大公は、仮の玉座の上で狼狽し叫ぶ。

 その情けない様子に、事務官、執事は暗い笑みを浮かべた。

<ティナ様、無双ですね。直接刃を交えたり撃ち合うだけが戦いではございません。対話も戦い。ティナ様は難しく、しかし高貴で優しい戦いを挑むのですね>


 では、明日の更新をお楽しみに!

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