フェルミのパラドックス
「君、少し話しかけても良いかい?」
突然話しかけられた私は、ビクッと後ろを振り返る。
そこにいたのは、蛍光オレンジの上着に、同じく蛍光オレンジのズボンを履いた男性だった。
この博物館の職員である。
彼が着ているのは、宇宙服を模したデザインの、この博物館の制服なのだ。
彼が胸につけている名刺によれば、彼は、「平林」という名前らしい。
「……えーっと、その……」
人と喋る心の準備ができなかった私は、言葉を濁し、そのまま黙り込んでしまう。
そんな私の様子を見れば、話しかけるべきではなかったとその場を離れてもおかしくないところだが、平林はそうしなかった。
「地球外生命体について、とても面白い話があるんだ」
「……どうして、私が知りたがっていることが分かったんですか」
「だって、さっきからずっとそのコーナーにいるじゃないか」
たしかに、私が先ほどから小一時間居座っていたのは、博物館の隅の方にある、UFOだとか、ミステリーサークルについて展示されているコーナーだった。
あははと笑う平林を見て、私はなんだか気恥ずかしくなる。
「フェルミのパラドックスって聞いたことがあるかい?」
「いいえ。初めて聞きました」
「1950年頃に物理学者のエンリコ・フェルミが提唱したとされる、地球外生命体の存在確率に関するパラドックス――矛盾のことだよ。ところで、君は、宇宙人は存在すると思う?」
いきなりドキッとする質問だった。
私はまた吃ってしまう。
「えーっと……その……」
「どっちか分からないよね? いるのかいないのか」
「……ええ。そうですね。分からないです」
「そうだよね。分からないよね。だって、宇宙人に関する証拠はどこにもないからね。たしかにオカルト系の雑誌なんかでは、宇宙人が存在する!!なんて謳って、何十年も前にアメリカで撮られたらしいフニャフニャな生き物の写真を載せたりしているけど、不鮮明で眉唾だしね。UFOの写真は、その多くが捏造であることが分かってるし。いないという証拠もないけど、いるという証拠はないよね。現段階では」
でも、と彼は続ける。
「フェルミはこう考えたんだ。宇宙人が存在している確率は高い、と」
「どうしてですか? 何か根拠があるんですか?」
「あるんだよ。それも思わず頷かざるを得ないような説得的な根拠が」
「何ですか? もったいぶらないで教えてください」
「もちろん教えるとも。これは宇宙のスケール大きさに驚く話なんだけど、太陽のような恒星というのは、実は銀河の中に3000億個程度もあるとされている。そして、そこから考えると、恒星の周囲を公転する『惑星』は1兆個程度あるとされている。そのうち、地球のように生命の存在が可能な『惑星』は何個くらいあると思う??」
「……想像できないです」
「実は、400億個もあると推定されるんだ」
「400億個……」
「そう。すごく多いだろ。ここで、次は時間のスケールを考えてみる。宇宙ができたのは今から約130億年前だと言われている。地球ができたのは約46億年前、そして地球に人類が現れたのは数百万年前のごく最近に過ぎない。地球ができるまで80億年以上の時間があり、人類が現れるまでには約130億年もの時間があるんだ」
「……つまり、どういうことですか?」
「生命が存在可能な惑星が400億個もあるんだから、そのうちのいくつもが地球よりも先に発生していて、地球よりも早く知的生命体を生み出していると考える方が自然だろ。要するに、地球の人類よりも『先輩』がたくさんいると考えるべきなんだ」
なるほど理に適っている、と私は思う。
それは観察による厳密な科学ではないけれども、確率を使った科学的な推論なのである。
これは、平林と別れてから自分で調べて知ったことだが、このような推論の方法を「フェルミ推定」と呼ぶらしい。
「もっとも、ここで大きな矛盾が生まれる。地球外生命体がいる可能性はとても高い。それにも関わらず、我々人類は地球外生命体と接触したことがない」
「ああ、それがフェルミの逆説なんですね」
「そのとおり。これはどう考えてもおかしい。先ほど人類が現れたのは数百万年前のごく最近に過ぎないと言ったけど、そのわずかな期間で、ここまで科学技術を発展させているんだ。スマホもあるし、遺伝子の組み替えだってできてしまう。宇宙船で月にも上陸している。当然、他の『惑星』の先輩方は、さらに時間をかけて、さらなる科学技術を発達させているはずだ。宇宙を自由に行き来して、他の生命のいる『惑星』にだって到達しているだろう。宇宙全体を掌握している文明があってもおかしくない。それにも関わらず、我々はその痕跡を掴めていなんだ!!」
平林は興奮したように語気を荒らげる。
たしかに実に興味深い考察だと思う。
「じゃあ、その矛盾はどのようにして説明がつくんですか?」
「良い質問だね。それについては、現段階で一義的な回答を出すことはできない。ただ、百家争鳴で色々な説が出されてるんだ」
「たとえば?」
「いわゆるレアアース仮説というものがある。地球が特別な惑星だと考える説だ。地球は『奇跡の星』と言われることがある。有機物の塊から生命が発生し、それが絶滅や進化の過程を経て、人間のような知的生命体にまで到達する可能性は極めて低く、地球のみがその幸運を掴み取ったという考え方だ」
「たしかにそのように考えれば、地球外生命体との接触がないことは簡単に説明できますね。地球以外に知的生命体はいないわけですから」
「そういうことだ。フェルミのパラドックスに対する様々な回答を、著書において50種類にもわたって紹介しているスティーヴン・ウェップは、これに近い考え方をとっているように思える。とはいえ、個人的には、この考え方はあまり好きじゃない。400億個の中で地球だけが特別と考えるのは、地球人の自惚れのような気もするし、何より、宇宙人の存在を否定してしまうのはロマンがないだろ」
「そうですね。私もなんとなくしっくりこないです。他に何か説はあるんですか?」
「これも、比較的ロマンがないからあまり好きじゃないけど」と前置きしつつ、平林は他の有力説についても語ってくれた。
「こういう説がある。高度な知能を持った地球外生命体は存在しているけれども、技術的に地球に辿り着けないという説だ」
「技術的に辿り着けないというのは?」
「簡単に言うと、距離がありすぎるんだ。地球と太陽系の外のもっとも近い『惑星』との間でも、その距離は4光年あると言われている」
「4光年?」
「現在の科学ではこれ以上のスピードは出せないとされている光の速度で移動したとしても、4年間かかるということだ」
「ああ」
「一番近い太陽系外『惑星』でもこんなに遠いんだから、仮に遠くの『惑星』に我々よりもはるかに進んだ宇宙船の技術を持っている知的生命体がいたとしても、地球まで到達することはおそらく不可能だろう。それこそ、ワープとか、テレポーテーションとか、そういう技術がないと、宇宙中を移動するということは無理だというわけだ。そのような技術が実現可能なのかは、少なくとも現在の我々にはよく分からない」
平林はハアとため息をつく。
宇宙人はいるけれども物理的な制約で会うことができないという説は、彼にとっては、宇宙人の存在を否定するのと同様に退屈な説だということだろう。
「他には何か説はないんですか? なんというか、もっと面白い説は」
私の質問に、平林は目を輝かせる。
「もちろんあるよ。とても面白い説が。いわゆるグレート・フィルター仮説という説だ」
「グレート・フィルター?」
「ああ。名前もかっこいいだろう。日本語で言い換えると、滅多に越えられない高いハードル、といったところかな。『惑星』において宇宙全体を行き来するレベルの文明を有するためには、いくつかの段階がある。まず、最初に生命が発生しないといけないし、その生命が高度な知能を有するようにならなければいけない。そして科学をどんどん発達させ、宇宙へと進出し、果てには宇宙全体を掌握するようにならないといけない。その段階のどこかに、滅多に越えられない高いハードルがあって、少なくとも地球以外の『惑星』はそれを超えられていない、という仮説だ」
「『少なくとも地球以外の』というのは?」
「もしかしたら、地球はすでにグレート・フィルターを超えているかもしれないだろ。有機物から生命が発生する段階や、その生命が高度な知的能力を有する段階が、実は他の『惑星』が揃って挫折している高いハードルなのだとしたら、我々人類はそのハードルをすでに超えており、宇宙全体を掌握する文明まであとは邁進するのみ、ということになる」
「なるほど……。でもグレート・フィルターはそこだとは限らないわけですよね」
「ああ、もちろん。たとえば、先ほど話を出したワープやテレポーテーション技術の開発がグレート・フィルターになっている可能性がある。だとすれば、人類はこれからその高いハードルを乗り越えていかなければ宇宙文明にまでは到達できない」
「でも、私、思うんですけど、先ほど平林さんが話してくださったことですが、地球上に人類が登場したのはごくごく最近で、その短い時間で、とてつもなく科学技術を発達させているわけですよね。ワープやテレポーテーションも、今は思いつかないとしても、やがて実現してもおかしくないような気がするんですが……」
平林がパンと手を叩く。
「君、良い着眼点だね。僕もそう思うよ。人類が宇宙に到達したのもここ100年以内の話だろ。江戸時代には宇宙船どころか自動車も飛行機もなかったのに!! 科学の進歩は目まぐるしく、たった100年後にだって、現在の僕らからすると驚くような技術が開発されているだろう。それが云万、云億年後となれば、現在の僕らでは想像もつかないような新しい技術が開発されてるに違いないんだ」
「だとすると、グレート・フィルターはそこではなさそうですね。他に何か考えられるんですか?」
「これは皮肉な話だけど、今の世界情勢を見てても極めてありそうな話として、ある程度の発達した文明は必ず自滅する、という考え方があり、それがグレート・フィルターになっているという仮説があるよ」
「自滅……ですか??」
「ああ、たとえば核戦争」
平林は声を落とす。
「人類の歴史を見たって、科学技術の発展は、軍事技術の発展と密接不可分なんだ。科学技術が発展するにつれて、軍事技術も発展する。そして、もうすでに今我々が保有してしまっている核兵器は、人類そのものを滅ぼすのに十分過ぎる性能を有している。他の『惑星』もそうである可能性がある。我々の先輩方も、科学技術を発達させる過程で、軍事技術も発達させてしまい、宇宙文明に辿り着く前にすべからく自滅してしまっている可能性があるんだ」
それはなかなかリアリティのある推論だと思う。
人類の歴史は戦争の歴史であり、世界に富が生まれ以降、人類は絶えずどこかで戦争をしている。
そして、現在においては、核兵器が開発され、それを持った国同士が脅し合っている。
核のスイッチを持った誰かの一存で、人類はいつだって滅ぼされかねない。人類は、自分自身を人質にして、一発触発のチキンレースを繰り広げている。
明日人類が滅びたって、何の不思議もない状況である。
「フェルミのパラドックスはどうだったかな? 考えてみるとなかなか面白いだろ? 君が地球外生命体のどの点にどのような興味を持っているのか分からないけど、何か参考になったかな?」
「はい。とても参考になりました」
紛うことなき本心だった。
平林からフェルミのパラドックスについての話を聞けたことによって、私がここに来た目的は無事に達したのである。
あとは、調査の結果をまとめて、彼らに報告するだけである。
「君、なかなか勉強熱心みたいだね。とても気に入ったよ。君は見た目的に、小学生かな? それとも中学生かな? いや、もしかしたら高校生……大学生……社会人? うーん、見た目的だとよく分からないなあ……っていうか、失礼なこと聞くんだけど、君って男? 女?」
……………………
同志達へ
今、このテレパシーはあなた達に無事届いているでしょうか。
私は、今、太陽系にある地球という星にいます。
地球にいる知的生命体である人類を調査し、彼らが星間条約の締結星に相応しいかどうかを判断するためです。
地球にいる人類は、数百万年前と、ごく最近登場したばかりであるにも関わらず、目まぐるしい速度で科学技術を発達させています。
とはいえ、太陽系の外に出ることさえまだできておらず、その意味では、地球はまだ後進的な星だといえます。
しかし、人類は、すでにいくつかの重大なことに気付きつつあります。
その一つは、彼らが言うところの「地球外生命体」の存在です。
なお、もちろん、我々もこの「地球外生命体」に含まれます。
彼らは、「地球外生命体」の痕跡を一切掴んでいないにも関わらず、合理的な推論を駆使することによって、宇宙にいる知的生命体は自分たちだけではないという事実を導き出しているのです。
それだけではありません。
人類は、武力同士の衝突が、自らの種を自滅させることに導くだろうということにも気付きつつあるのです。
彼らは、歴史上、多くの戦争を経験しており、とりわけ、第一次世界大戦、第二次世界大戦と呼ばれる二度の大きな戦争によって、多くの犠牲を払いました。
その反省から、彼らは、「国連」と呼ばれる、武力によらず、話し合いによって異なる文化・文明同士の衝突を防ごうというシステムを、不完全ながらも構築しております。
そうです。星間条約と似たようなシステムを持っているのです。
星間条約について、私がここで説明するまでもありませんが、少しだけ触れますと、星間条約は、度重なる宇宙戦争の反省から作られたものです。
宇宙戦争によって、多くの星の多くの文明が滅びていきました。
他方、戦勝星が得たのも、焼け野原になったよその星くらいで、戦争によって自らの星が失った犠牲の埋め合わせには、少しもならないものでした。
そうした無益な戦争を何十億年も繰り返す中で、我々は学んだのです。
異なる文明同士の争い、とりわけ武力の行使は、百害あって一利もない、と。仮に武力によって何かを得たとしても、それは近い将来、また武力によって取り返されるだけです。
長い目で見たら、何の意味もありません。
そこで今から約100億年前に生まれたのが、星間条約です。
これは、異なる文明を持った星同士の間の唯一のルールであり、内容は以下のようにとてもシンプルなものです。
「いかなる理由、いかなる手段であれ、他の星には干渉してはならない」。
当時、宇宙間交流が可能な知的生命体が存在していたすべての星は、合意によって、この星間条約の締結国になりました。
そして、長い宇宙戦争の歴史を知っている彼らは、この星間条約の意義をよく理解し、約100億年が経った今日に至るまで、星間条約は完全に遵守され、結果として、戦争の惨禍を二度と起こさないことに成功しているのです。
星間条約は、知的生命体史における最大の発明であり、今後もその意義を果たし続けることでしょう。
もっとも、星間条約が有効であり続けるためにどうしても忘れてはならない「作業」があります。
それは、星間条約締結以降に登場・発展し、新たに宇宙進出を果たすようになった知的生命体についても、その加盟星になってもらう、ということです。
星間条約は、異なる文明を持った星同士の合意をその根拠とするものです。
星間条約が生まれた時点ではまだ存在していなかったり、交流対象ではなかったりした知的生命体からは、当然、合意をとれていませんので、加盟星にはなってもらえていません。
それどころか、彼らは星間条約の存在すらも知らないのです。
この加盟星拡大の作業のためには、いくつか注意しなければならないことがあります。
まず、これは当たり前のことですが、対象の知的生命体が言語やルールを理解できる程度に知的能力を発達させている必要があります。
私が今いる地球を例に挙げれば、恐竜の時代に我々が地球に降り立って、恐竜達に星間条約について説明しても、馬の耳に念仏で、ちっとも意味がありません。
それだけではありません。
我々の存在、すなわち、宇宙にいる他の生命体の存在について、対象知的生命体が理解をしている必要があります。
また地球を例に挙げれば、例えば江戸時代に、私がお殿様の前に現れて、「我々は宇宙人だ」と言ったところで、不審人物としてその場で打首になるのがオチでしょう。この時代の人物は、「地球外生命体」についても、宇宙についてもちっとも理解していないので、星間条約の意義についても理解できるはずがないのです。
もちろん、彼らに、宇宙の最先端の技術を見せて、宇宙にいる「地球外生命体」の存在について理解させる、ということ自体は不可能ではないでしょう。
しかし、その行為こそ、まさしく星間条約が禁止している他の文明への干渉になってしまいます。
対象知的生命体が自発的に理解できるようになるまで、我々からの不必要な接触は避けられるべきなのです。
そして、最後に、対象知的生命体が、星間条約の意義について理解できる必要があります。
すなわち、とりわけ武力を背景とした他文明への干渉は悲劇的な結末を生むだけであり、他文明には干渉しない、ということが種の生存のための唯一の手段である、ということを理解できる必要があるのです。
そうしなければ、彼らが、星間条約の加盟国になることに真摯に同意することはありません。
少しだけ触れると言いつつ、釈迦に説法の部分がかなり長くなってしまいましたが、いよいよ本題に入ります。
星間条約の加盟星から委任を受け、新興の星における加盟星を拡大することを任務とする私に与えられた使命は、地球における実地調査です。
最初にも述べましたが、地球にいる人類という種は、近年、科学技術を急激に発展させており、もう少しで他の宇宙文明にも接触しかねないような状態にあります。
人類に、星間条約の加盟星になるかどうかのお誘いをすべきか、それとも、まだ時期尚早か、ということを判断するための調査をすることが、私に与えられた使命でした。
結論としては、彼らがまだワープ技術もテレポーテーション技術も身につけていない現在において、加盟星のお誘いを今すぐにする必要はありません。
もっとも、近い将来において、お誘いをすることができるだけの素地を彼らはすでに十分に持っています。
その最大の根拠が、「フェルミのパラドックス」と呼ばれる、人類が編み出した独特な考え方です。
こちらについては、別のテレパシーによって追って資料をお送りします。合わせてご参照ください。
この「フェルミのパラドックス」によって、我々は、人類が「地球外生命体」の存在に気付いていることを知ることができます。
それだけでなく、核戦争による自滅が「グレート・フィルター」となっているという考え方から、武力による他文明への干渉が彼ら自身を滅ぼしうる、と人類が自覚していることを十分に知り得ることができます。
人類が、実はすでに100億年以上前に宇宙全体を掌握するような「文明」が出現しているという点に気付かないまま、アレコレ議論していることは滑稽に見えるかもしれません。
ただ、先ほど触れた「素地」の存在を知る上では、重要な資料かと思います。
さて、私は、私の存在が人類への干渉にならないうちに、自らの星に帰ろうと思います。
昔からメタモルフォーゼがあまり得意でなく、私に「フェルミのパラドックス」について教えてくれた博物館の職員からも、怪訝な目で見られてしまいました。
あ、もちろんその後にちゃんと彼の記憶を消しておきましたので、ご心配なく。
実は、菱川あいずは宇宙人です。
現在の地球の状況を見て、地球に警告を与えるため、この小説を書きました
……という冗談はさておき、ロシア・ウクライナ情勢は若干意識しました。タイムリーですね。
そして、タイムリーといえば、前半部分の「フェルミのパラドックス」の説明は、YouTubeの「ゆっくり解説」で見たものと、説明の方法・順序も含めて、ほぼ丸パクリです。理系の「ゆっくり解説」が好きで、今年に入ってめちゃくちゃ見ています。その中で生まれたのがこの作品ということですね。
投稿する直前に簡単な校正をしながら、我ながら文章がぎこちないなと思わざるを得なかったのですが、実は、この作品、およそ半年ぶりくらいに書きあげた小説になります。温かい目で見てあげてください。
この「フェルミ」の翌日に「ガルバ」、その翌日(今日)に「ウサギ」を書きました。1話目からいきなり「フェルミ」だと引かれると思ったので、投稿の順序は入れ替えたんですが。
連作で短編を書くときはいつもそのようにしているのですが、今回もストックなどありません。
無事、目標のブクマ100を達成できるように、明日から頑張ります!!
……はあ、次、何にしよう……