ジェットコースター殺人事件〜アイドル探偵朝野奈柚は推理でバズりたい!〜【解答編】
(OP曲〜恋は可憐に甘酸っぱくby朝野奈柚〜)
(ハンチング帽にトレンチコート姿のなゆちが登場。抱えているぬいぐるみのハリネズミは、スパークルパークのマスコットキャラクターの「チュパーク君」だ)
みんな、お待たせ!! アイドル探偵なゆちだよ!!
更新を待たせちゃってごめんね。第4回となる今回の動画では、あの人気テーマパーク「スパークルパーク」で起きた衝撃的な殺人事件の真相を、なゆちが名推理によって明らかにしちゃうよ!
拍手!!
(拍手の音)
みんな、ありがとう。今回の事件は、警察が「圧力」によって捜査できなかった事件なんだ。スパークルパークと自治体からの圧力によってね。
だから、素人探偵である私が、警察の代わりに捜査して、見事解決しちゃったわけ。
絶対に最後まで見てね!!
チャンネル登録をしない不逞の輩は、チュパーク君の針を1本残らずに飲ませるから覚悟しててね!!
まず、事件について紹介するね!! 出来事自体は報道されてたから、まずネットニュースの記事を見せるね!!
チュパーク君、記事をお願い!!
(なゆちによる「チューチュー」というネズミの鳴き真似のあと、持田の母が共有してくれた記事が映し出される)
大人気アトラクションであるスパークルマウンテンで起きた痛ましい「事故」とされてるけど、すずめさんが死んだのは、実は心臓発作によるものじゃないんだ。
これは、歴とした殺人事件なの。すずめさんは、ジェットコースターに乗っている最中に殺されたんだ。
早速、犯人を指摘するね。すずめさんを殺害した犯人はーー
(ドラムロールの音)
ーー花牟田茉麻さんだよ。
茉麻さんは、すずめさんが亡くなった日、一緒にスパークルパークに行っていた仲良し4人組のうちの1人なんだよ。
しかも、茉麻さんは、すずめさんと幼なじみで、大学院の研究室まで一緒なの。2人とも健康食品について研究してたんだって。
じゃあ、どうやって茉麻さんが、ジェットコースターに乗ってる最中のすずめさんを殺害したのかだけど、まずは、この写真を見て欲しいの。
チュパーク君、お願い!
チューチュー!
(湊人がバイト中に入手した、持田がコースターに乗ってる際の写真(佐倉のスマホで見たものと同じもの))
これは、すずめさんが意識を失う直前の、コースターに乗ってる時に撮られた写真だよ。すごく楽しそうにしてるよね。これがすずめさんの最期の写真になっちゃったわけだけど。
実は、この写真には、犯人の茉麻さんは写ってないんだ。茉麻さんは「絶叫マシンが苦手だから」とか言って、他の3人と別行動をとってたんだって。
スパークルマウンテンは最高に楽しいのに、それに乗らないなんて信じられないよね?
乗ったことあるみんなはそう思うでしょ?
そう。茉麻さんは、実際にはスパークルマウンテンに乗ってたんだよ。
ただし、すずめさんたち3人が乗る少し前にね。
この動画を見てる人が全員スパークルマウンテンに乗ったことがあるとは限らないから、ジェットコースターのコースについて説明するね!
(中央レストランで湊人が書いたコース概要図が映し出される)
この図は、私の助手が作ったものなんだけど、すごく分かりやすいね。
2つの落下地点がこのアトラクションの目玉なんだけど、コースターに乗ると、しばらくは緩やかに進んで行って、第1落下地点で急降下。
そのあとに少し進むと急に照明が暗くなって、「暗闇ゾーン」を緩やかに30秒くらい進む。
そして、第2落下地点で屋外のコースを急降下。
そうしたらまた屋内に戻って、スタート地点と同じ乗降口に戻って終了、って感じだね。
ここで注目すべきポイントが2つあるの。
1つ目は、第1落下地点のところに、コースターの様子を撮影するカメラがあるということ。
これは、アトラクションの出口で1枚800円で買える記念写真用に撮ってるやつだね。さっき見せたすずめさんの「最期の写真」もそれなんだけど。
ここで何が言いたいのかというと、すずめさんは、第1落下地点においては、何事もなく元気だった、ということだね。
裏を返せば、第1落下地点を過ぎたあとに、すずめさんの身に何かが起こった、ということ。
それから、2つ目の要注意ポイントは、第1落下地点と第2落下地点との間にある「暗闇ゾーン」には、実はレールに沿って足場がある、ということ。
これはレールを点検したり整備したりするときに人が乗るためだね。運行中は真っ暗だから見えないんだけど。
はい。これでコースについては説明したから、肝心の話に移るね。
茉麻さんは、どうやってすずめさんを殺害したのか、だね。
14時頃、「絶叫マシンが苦手」な茉麻さん以外の3人は、スパークルマウンテンに行き、約1時間待ちの長蛇の列に並んだんだ。
ファストパスを使えば並ばなくても済むんだけど、このとき3人は、別の絶叫マシンであるスパークルウインドのファストパスを取ってたから、スパークルマウンテンのファストパスは取れなかったんだね。
ファストパスは1日1人1枚までって決まってるからね。ファストパスを取る際には入場券を使う必要があって、入場券によって、1人1枚ルールは管理されてるんだ。
じゃあ、すずめさん含む3人がスパークルマウンテンの列に並んでる間、茉麻さんが何をしていたかというと、「ある準備」をした上で、3人に遅れてスパークルマウンテンに向かったんだ。
そして、事前に取っておいたファストパスを使って、並ばずにスパークルマウンテンに乗ったんだ。
あれ? 1人1枚ルールは? と引っかかった人もいるかもしれないけど、全然問題ないよ。
だって、「絶叫マシンが苦手」な茉麻さんは、同じく絶叫マシンであるスパークルウインドのファストパスを取ってなかったからね。茉麻さんは、1つしかないファストパス枠を、スパークルマウンテンで使えたんだ。
3人がスパークルマウンテンに乗る時間は、すずめさんが事前に立てたスケジュールによって大体決まっていた。
だから、茉麻さんは、その時間に合わせたファストパスを取得することができたんだ。多分、途中に「トイレに行く」とか言って中抜けした間に。
とにかく、ファストパスを使うことで、茉麻さんは、すずめさんを含む3人に先んじて、3人に気付かれることがないまま、スパークルマウンテンのコースターに乗ることができた。
そして、さっきも言ったように、茉麻さんは「ある準備」をしていた。
それは、事前に園内に持ち込んでいたビーチボールを口で膨らませて、洋服のお腹の中に入れること。
そうすることで、妊婦を装ったんだね。
ちなみに、茉麻さんは普段からサイズの大きい服をあえて着ていて、この日もブカブカの服を着てたから、ビーチボールを中に入れることができたんだ。
え? 一体何のためにそんなことをしたかって?
それは、コースターの安全バーをゆるく留めるためだよ。
多くのジェットコースターがそうであるように、スパークルマウンテンにも安全バーがある。
スパークルマウンテンの安全バーは、肩のところからバーを下ろして、お腹が当たるところでガッチリ固定する、という方式だね。
だから、ビーチボールで「お腹」を膨らませたことによって、茉麻さんはバーをあまり下さずに留めることができたんだ。
スタッフの人も、まさか妊婦のお腹を思いっきり押すわけにはいかないから、茉麻さんの「お腹」がぶつかったところで良しとして出発させるしかないよね。
茉麻さんが乗ったコースターが出発して、第1落下地点を超える。そして、「暗闇ゾーン」に到達したところで、茉麻さんは次の行動に出たんだ。
服の中からビーチボールを取り出すと、ゆるゆるの安全バーを掻い潜って、レール脇の足場に降り立ったんだ。
要するに、コースターから降りちゃったんだね。
あ、説明が前後しちゃったけど、ファストパスを使って入場した人は、そうじゃない人と別のレーンを通って、必ずコースターの最後尾である5号車に案内されるんだ。
茉麻さんは、タイミングを調整したりして、その中でも1番後ろの列の席に座ったんだ。
そして、スパークルパークでは、アトラクションで知らない人同士を隣に座らせることはないから、茉麻さんの隣には誰も座らなかった。
つまり、茉麻さんが途中でコースターから降りたことに気付ける乗客は誰もいなかった、ということだね。
そうして、誰にも気付かれずに「暗闇ゾーン」のレール脇足場に降り立った茉麻さんは、すずめさんが乗ったコースターが来るのを待ってたんだ。
ちなみに、すずめさんが乗ったコースターがやってくるタイミングについては、すずめさんとLINEをすることでおおよそ掴むことができたんだよ。
「コースター乗る直前に連絡して」と茉麻さんが送信したら、実際にすずめさんから、乗る直前に「やっと順番来た! そろそろ乗る!」って連絡が来たからね。
そして、すずめさんが乗ったコースターが、茉麻さんの待っていた「暗闇ゾーン」にやってきた。暗いところにずっといて目が慣れていた茉麻さんは、それに気付くと、すずめさんの隣の席に乗り込んだんだ。
茉麻さんは、最初から、すずめさんの隣の席が空席であることを知っていたんだ。
なぜなら、すずめさんと行動を共にしていた2人の友人は、仲の良いレズビアンカップルで、アトラクションでは必ず隣同士で座るからね。必然的に余ったすずめさんが1人席になることは分かっていたんだよ。
スパークルパークでは、知らない人が隣同士で座らされることがないことはさっきも説明したね。
すずめさんの隣の席に乗り込むやいなや、茉麻さんは、手に持っていた布をすずめさんの口に当てたんだ。
致死量の、おそらくはクロロホルムが染み込んだ猛毒の布をね。
茉麻さんは大学院の研究室で生物実験をやってたから、その手の薬品を入手することは実に容易かっただろうね。
安全バーで固定されていて、身動きが取れなかったすずめさんは、抵抗することもできないまま、ずっと毒物を吸引させられて、ついに意識を失ってしまった。
もしかすると悲鳴はあげたかもしれないけど、誰も気にしなかっただろうね。だって、ジェットコースターだもん。
こうして、茉麻さんは、すずめさんに致死量の毒物を吸わせることに成功したんだよ。
でも、茉麻さんには、次に乗り越えなければならない高いハードルがあったんだ。
それは、このまま誰にも気付かれずにスパークルマウンテンから立ち去ること。
これはすごい難しいことだよね。
だって、すずめさんが意識不明の重体に陥っていることがスタッフに知れれば、ジェットコースターは停止になり、スタッフがコースの点検を行うでしょ? そうすると、元々いた足場でずっと隠れてるわけにもいかないよね?
かといって、コースターが止まった後に、猿みたいにレールを伝って逃げるっていうのも無理だよね。進行方向に進んでいけば、第2落下地点のレールを下りているところを屋外にいるお客さんに目撃されるだろうし、逆方向に進めば、最終的には乗降口にいるスタッフに見つかるだろうし。というか、そもそも、茉麻さんにそんな身体能力はないし。
じゃあ、しれっと次のコースターに乗って乗降口まで戻ればいいのかというと、今までいなかった茉麻さんが「暗闇ゾーン」を抜けた瞬間に隣とか前とかに突然出現したら、さすがに乗客が気付くよね。
だから、茉麻さんには、脱出方法は1つしかなかった。
それは、気を失ったすずめさんの足元の荷物置きスペースに隠れること。
すずめさんの席の下の空間だけが、コースター内の唯一の死角だったんだよ。
すずめさんはウエストポーチを使ってたから、荷物置きスペースはぽっかり空いていたし、茉麻さんはスリムな体型だったから、侵入はしやすかっただろうね。
茉麻さんは、すずめさんの席の下のスペースに隠れてコースターに乗り、第2落下地点を下り、乗降口まで到達したんだ。
やがてコースターが停止して、乗客が降りることになるんだけど、ここが茉麻さんにとっての最後のハードルだった。
茉麻さんは、スタッフ、他の乗客、特に友人である2人に見つからないように、コースターから降りて、その場を去らなきゃいけなかったんだよ。
そんなこと普通は不可能だから、茉麻さんは事前にもう1つの策を練ってたんだ。
爆竹だよ。
茉麻さんは、コースターが止まった直後、火をつけた爆竹を乗車列の方に投げて、破裂音を起こした。
それによって、その場にいた人たちの注意を引きつけ、その間にコースターから降り、出口へ向かったんだ。
それにしても、茉麻さんはスパークルマウンテンの構造についてすごい詳しいんだね。もしかして、昔バイトでもしてたのかな? そこまでは調べられてないや。
以上が、「ジェットコースター殺人事件」の真相だよ。
茉麻さんは、すずめさんと幼なじみだから、すずめさんの心臓に持病があることはもちろん知ってたんだ。
だから、ジェットコースターの乗車中にすずめさんを殺害し、事故に見せかけようとしたんだね。
え? 見事な推理かもしれないけど、証拠はあるのかって?
もちろん、「決定的な証拠」を押さえてるよ。
この写真を見て。
(すずめが乗っていたものとは別のコースターの写真。湊人が取得したもの)
この「5」って書いてあるコースターの最後尾に、地味な顔の「妊婦さん」が1人で座ってるでしょ?
これが茉麻さんなんだ。
「絶叫マシンが苦手」で、本当ならばアトラクションの外で時間を潰しているはずの茉麻さんだね。
この写真は、茉麻さんの犯行を裏付ける「決定的な証拠」なんだ。
あ、私がこの事件を華麗に解決したからって、私に「子どもになる薬」は飲ませないでね! 別にロリコンウケは狙ってないので!!
というわけで、今回の動画「人気テーマパークで殺人が隠蔽!? アイドル探偵なゆちの事件簿Vol.4〜ジェットコースター殺人事件〜」はこれまでだよ。
……え? 茉麻さんがすずめさんを殺した動機が何かって?
そんなの分かるわけないじゃん! なゆちは名探偵だけど、エスパーじゃないから、人の心の中なんて分からないよ!!
というわけで、今回の動画はここまで! この動画が面白い、ためになったという方は、SNSでの拡散、チャンネル登録をよろしくね!!
Vol.1からずっと私の動画を見てくれてるそこのあなた!!
きっともう私に恋してるよ! だから、ライブに会いに来てね!
約束だよ。ゆびきりげんまん嘘ついたら針千本……じゃない。チュパーク君をまるごと飲ーます。指切った!
それじゃあ、また次回!! バイバイ!!
(大きく手を振るなゆちと、その胸元で小さく手を振るチュパーク君)
(ED曲〜泡になったボクラの約束by朝野奈柚〜)
…………
「なゆち、ちゃんと分かってんじゃん」
なゆちからTwitterのDMで送られてきた「次回動画案」を再生した湊人は、感心した。
この動画案を見るまで、湊人には「ある心配」があった。
それは、犯人である花牟田茉麻の動機についてである。
花牟田の動機は、その「性質上」どうしても動画で明らかにしてはならないものだったのである。
もしかすると、花牟田自身も、自らが殺人犯であること以上に、それを隠しておきたいと考えているかもしれない。
ゆえに、湊人は、花牟田の動機について、なゆちに伝えた上で、動画では絶対に触れないようにと頼んでいた。
なゆちは、口では了承していた。しかし、それでも何をしでかすのかは分からないのがなゆちである。
ゆえに、今回ばかりは湊人の検閲が必要だと思った。そこで、動画をYoutube掲載する前に、動画案を送るようになゆちに命じたのだ。
結果は、湊人の取り越し苦労だった。なゆちのことを少しみくびっていたかもしれない。
花牟田が持田を殺害した理由ーー
ーーそれは、花牟田が同性愛者であることを、持田にバラされたくなかったからだ。
いわゆる「アウティング」を恐れたのである。
花牟田は、持田のことがずっと好きだった。それゆえに、花牟田は、持田と同じ大学に進学し、同じ大学院に進学し、同じ研究室に所属することを選んだのである。
花牟田は好きな人に自分の人生を完全に委ねてしまっていたのだ。そう。まさに、なゆちに人生を委ねてしまっている湊人のように。
そして、今年の2月14日のバレンタインデー(事件のあった日のちょうど1週間前)に、花牟田は、持田に対して秘めたる想いをついに打ち明けたのだ。
しかし、結果として、惨敗だった。
持田は、花牟田のことを親友だと思っていたが、その気の方はなかったのである。
それで話が終われば良かったのであるが、持田は、花牟田が同性愛者であることを、友人である佐倉と庵野に伝えようとした。
持田には悪意はなく、むしろそれは善意でしかなかったと思う。堂々と同性愛を公表している2人に伝えれば、花牟田の悩み相談にも乗ってくれるだろうし、持田自身はなれなかったが、誰か適当な「パートナー」を見繕ってくれる可能性もある。
しかし、花牟田は、持田とは違う考えを持っていた。
花牟田は、佐倉と庵野のように同性愛者であることを公表するつもりはなかったし、佐倉と庵野に伝えることによって、自分の性的嗜好が不特定多数に広まってしまうことを恐れたのだ。佐倉と庵野は、さも同然かのように公の場でイチャついている。そんな2人が、花牟田の秘密を守ってくれるとは到底思えなかった。
ゆえに、花牟田が同性愛者であることを佐倉と庵野に伝えるかどうかで、持田と花牟田は意見が対立した。
花牟田は、持田の口が軽いことを知っていた。ゆえに、このままだと、持田は間違いなく佐倉と庵野に自分のことを伝えてしまうと恐れた。その2人からさらに広まるだろうとも恐れた。
そこで、やむなく持田の殺害を決意したのである。
今回の殺害計画では、スパークルマウンテンの乗車列において、持田、佐倉、庵野が3人だけになる場面ができてしまう。この場面で、持田が佐倉と庵野にアウティングをする可能性を危惧した花牟田は、口止めのために一計を練った。
つまり、事前に、持田に「私が同性愛者であることは、近々、私の口から月子と香澄に言うから、すずめは黙ってて」と伝え、納得させていたのである。
ゆえに、スパークルマウンテンの乗車列で、持田は、「2人に言いたいけど絶対に言えない秘密がある」「いずれ分かる」などと佐倉と庵野に話していたのだ。
証拠をもってして犯人を追いつめる動画はまだしも、アウティングを含む動画をアップしてしまえば、間違いなく炎上してしまう。
湊人は、なゆちにそのことを強く言ったのだ。
「なゆち、成長したな」
アイドルの成長を見守るのが、ヲタクの醍醐味である。
思わず笑みがこぼれる。
湊人は、ほっこりした気持ちで、なゆちから来たDMに、
「途中、チュパーク君の存在忘れてるけど大丈夫?」
とだけ返信をした。
それに対するなゆちの返信は、「チューチュー!」だけだった。
(了)
最後までお読みいただきありがとうございました。チュパーク君をまるごと飲まされたくない方はぜひとも高評価をお願いします(おいおい)
この作品は、高松に出張する行き帰りの飛行機の中で主に書きました。先週は新潟出張もあったのでとても疲れました。今、ひたすら残務処理に追われていますが、現実逃避として小説ばかり書いてます(おいおい)
この作品での新しい挑戦として、扱おうと思いつつもずっと扱ってこなかった同性愛を扱いました。これは、最近、「ふたりべや」というタイトルの百合マンガを読んだ影響に他ならず、登場人物の名前も若干拝借してしまっています(ちなみに、英語学習目的で、英訳されたバージョンを読みました)。
【読者への挑戦状】はどうでしたか? (別解が存在しないように、)全ての手がかりを隠すことなく明かしてしまったのですが、もう少し隠した方がいいですかね?
個人的には、みなさんに気持ちよく当ててもらえた方が嬉しいので、これくらいの難易度が良いのかなという気がしてますが。