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人魚姫の殺意

 イソップ童話の「ウサギのリベンジレース」が好評だった気がしたので、アンデルセン童話でいきます。ディズニーの「リトル・マーメイド」の方が馴染みがあるかもしれません。

「あんた、人間の足が欲しいのかい?」


 深い深い海の底。

 子どもの頃から、決して近寄ってはならないと言われていた危険な場所に、今、私はいる。



 ねちっこい気味の悪い声で私に話しかけているのは、魔女である。

 子どもの頃から、決して話してはならないと言われていた黒い魔女。


 私は、自らの意思でここに来て、自らの意思で黒い魔女に会っている。


ーー怖い。できればこんなことはしたくなかった。


 しかし、私の念願を叶えるためには、他に選択肢はないのである。



「はい。人間の足が欲しいのです」


 人魚姫である私は、今まで何一つ不自由なく暮らしてきた。

 今の生活に不満は一切ない。

 人魚の世界の王である父親も、妃である母親も、兄弟も家来も、みな私を大事に扱ってくれた。民衆も、私のことを慕ってくれている。



「人間の足なんか手に入れてどうするんだい? 人魚の国のお姫様は辞めるのかい?」


 黒い魔女が、愉快そうに訊く。


 今の私の立場を捨てるというのは愚かなことだと私も分かっている。


 ただーー



「はい。私は人間の世界に行きたいのです」


 私には、私自身を律することなどできなかった。


 私は、狂おしいほどに恋をしてしまったのである。


 人間の国の王子様に対して。



 黒い魔女は、私の答えに、内心を隠そうとせず、アハハと大きな声で笑った。



「愚かだね。あんた、実に愚かだね」


「そんなこと分かってます。でも、私は、何を捨ててでも、人間の世界に行きたいのです」


 魔女はひとしきり笑い終えると、珊瑚の奥へと消えて行った。


 しばらくして戻ってくると、手には、緑色の薬品の入った小瓶を持っていた。



「この薬を飲めば、あんたの望みどおり、あんたの尾鰭は人間の足に変わる。私が作った特製薬さ」


 でも、と魔女はニヤリと笑う。



「もちろんタダじゃ渡せないよ。取引をしよう」


 私は息を呑む。覚悟していた展開である。



「取引って……」


「私は、あんたの声が欲しい。だから、人魚姫、この薬と引き換えに、あんたの舌を私におくれ」



 私は意を決す。他に選択肢なんてないのだから。




…………




 私が海を捨て、「人間」になってから、ちょうど1年が経った。


 狙いどおり、意中の王子のお城へと入り込んだ私だったが、今は、残酷な偶然によって苛まれていたーーこの上ないほどに残酷な偶然に。



 あと少しで私は王子と結ばれるはずだった。

 王子は、毎夜、私に「愛している」と言い、私の額に、私の頬に、私の唇に、そっと口付けをしてくれた。

 王子の言葉、態度には偽りはなかった。王子は心から私のことを愛してくれていた。



 ただし、この世で2番目に。



 王子は、バカがつくほどに正直な男だったので、私が王子の「第2候補」であることを、決して隠そうとしなかった。


 そもそも、私を見初めた時、王子の第一声は、


「君はあの修道女と瓜二つだね」


だったのである。



 「あの修道女」とは、およそ1年半前、酷い時化に遭い、乗っていた船から投げ出された王子が、隣国で出会った女のことである。

 王子は、その隣国の海岸に打ち上げられたことになっており、「あの修道女」によって命を救われたことになっている。


 実際に、海に漂っていた王子を隣国の浜辺に運び、その命を救ったのは、人魚だった私だというのに。



 自らの国に帰った後も、王子は「あの修道女」のことを思い出しては、ため息をついていた。


 私と愛を深めるようになっても、王子のその様子は変わることがなかった。



「君は、本当にあの修道女に似ている。僕は君みたいな女性を探していたんだ」


 接吻の前に、そのようなことを言われたことは数え切れない。


 最初から、私は「あの修道女」の代わりだったのだ。


 王子は、私に「あの修道女」の面影を重ねていた。


 その意味では、彼には、私に声があろうがなかろうがどうでも良かったのである。


 王子が欲しかったのは、「あの修道女」の人形に過ぎなかったのだ。



 そのことに一切不満がなかったと言えば、嘘になる。

 

 私も、1人の女性である以上、愛する男性には、生身の私を愛して欲しかった。


 王子が、私の瞳の奥ばかりを見て、私と目が合わないことに、もどかしさを感じたことは数え切れない。



ーーしかし、それでもよかった。


 なぜなら、王子の意中の「あの修道女」は、王子と結ばれるはずのない女性だったのだから。


 王子が「あの修道女」と出会ったのはたった一度きり。それも、隣国でのことである。


 そして、修道女は、妃にはなりえない。

 あまりにも身分違いであるし、そもそも、修道女とは、神に仕える身である。誰かのものになることはない。



 だから、王子が本命の女性と結ばれることはありえない。結果として、「第二候補」である私が、寵愛を独占することになるーー



ーーはずだった。


 とんでもない偶然によって、「あの修道女」が、王子の花嫁候補として再び現れるまでは。



 なんと「あの修道女」は、実は修道女ではなく、隣国の王女だったのである。

 王室の人間としての修養を積むために、修道院で育てられていたというだけだったとのことだ。


 こんな偶然があって良いのか。


 王子は、国王が取り付けてきた、隣国の王女との縁談をあれだけ渋り、「親が決めた相手と結婚する気はないよ。僕は君と結婚するのだから」と私に言っていた。


 しかし、いざ隣国の王女と顔合わせをし、彼女が「あの修道女」であると知った途端、綺麗に掌を返した。



「運命というものは存在するのだ!! 僕はなんて幸せものなのだ!!」


と、城中の者に、同じ話を繰り返し報告して回っていた。



 私に対しても例外ではなく、



「僕はついに運命の人と出会えたのだ!! 君は僕のことを心から愛しているから、この幸運を祝福してくれるだろ!?」


とノー天気に白い歯を見せた。


 これで一切悪気がないのであるから、犯罪的なまでに育ちが良過ぎる。



「海で溺れかけていたあなたを助けたのは実は私なのです」


と話すことができれば、どんなに楽だろうか。


 しかし、あの忌々しき黒い魔女のせいで、それはできない。

 私は、私こそが王子の命の恩人である、ということを証明する術を持たない。


 私は、真実を胸の裡に仕舞ったまま、隣国の王女に恋人が奪われるのを見過ごすしかないのである。


 生まれ故郷である海を捨ててまで手に入れた大切な恋人を。




 初顔合わせの翌日には、すでに結婚式の日取りが決まっていた。

 異例としか評しようのない電撃婚に、民衆は大いに戸惑い、あることないことを噂したが、お祝いムードには違いなかった。


 この結婚に反対しているのは、おそらく私だけだ。


 その私が声を上げられないのだから、王子の恋路には障害はどこにも見当たらない。



 日取りが決まってから、実際に式が執り行われるまでの期間は1ヶ月。


 それは、私がお城にいることができるリミットでもあった。

 隣国の姫君と入れ替わる形で、私はお城を追い出される。


 当然である。本物が手に入ったのだから、レプリカの私に存在価値はないのだ。



 王子はもうーー


 王子はもう私を愛していない。


 王子は、以前と変わらず私に微笑みを向け、私の髪を撫でてくれたが、そこにあるのは愛そのものではない。


 愛の余韻である。



 この憂鬱なモラトリアムは、スローモーションのように長く感じられた。


 それでも、着実に1日1日が過ぎ去っていった。  




 割り切れない私の想いを、さらにぐちゃぐちゃにし、より厄介で、葬りきれないものにしてしまったのは、結婚式前々日の王子の言葉だった。


 王子が、もっとも信頼している家来を自室に呼び入れたとき、私はベッドの上にいた。


 隣国の王女が現れるまで、王子と何度も情を交わしたキングサイズのベッド。

 私が真昼間からそこにいたのは、私の精神がおかしくなっていたからだ。



「実は結婚に関して、一つ悩んでいることがあるのだ」


 王子の告白に、家来は「えっ!?」と驚嘆の声を上げた。

 

 もしも声を出せる状態だったならば、私も同じように声を上げただろう。


 結婚式の日取りが決まってからというもの、王子は、まるでわた菓子の雲の上にチョコレートのビルを建てたかのようなハシャぎようだった。

 口を開く数だけノロケ話が飛び出ている人間の頭の中に、隅々まで調べたって「悩み」なんてものは存在しないだろう、と私は思い込んでいた。



 ただ、これはまだ序の口であり、本当に驚くべきは、王子の「悩み」の内容だった。



 王子は、家来に対し、


「隣国の王女に『あの修道女』の面影がない」


と打ち明けたのである。


 加えて、王子は、隣国の王女よりも、むしろ私の方が「あの修道女」の面影を有している、と言ったのだ。



 なんと奇天烈なことだろうか。「林檎よりも葡萄の方が林檎に似ている」と言っているに等しい。


 家来は先ほどの10倍くらいの音量で驚嘆の声を上げた。



「王子様、何を言っているのですか? 王子様の理想の女性である『あの修道女』の正体は隣国の王女なのですよね? お嬢様はただのそっくりさんなんですよね?」


 この城の者は、私のことを「お嬢様」と呼ぶ。

 王家の者ではないものの、王子のお気に入りであったため、様付けなのだ。


 それにしても、私が横から口出しできないからと言って、「ただのそっくりさん」とはあまりにも失礼な言い草である。



「やはり変だよな。僕がおかしいのか……」


 王子が悩ましげにうーんと唸る。



 しばしの静寂の間、私は重大なことに気付いてしまった。

 王子の頭が狂ったわけではない。


 

 実際に「あの修道女」=私なのだ。



 海で溺れていた王子を救ったのは、当時人魚だった私である。

 私が、気を失っていた王子を抱いて、近くの海岸まで運んだのだ。

 そして、風雨によってさらに体温が奪われないように、海草を摘み、王子の身体に纏わせたのも私だ。


 そうこうしているうちに、王子が意識を取り戻しそうになったため、魚の下半身を見られてはマズイと、私は慌てて海に戻った。


 その後、修道院で修行をしていた隣国の王女が現れ、王子の介抱を引き継いだのだ。



 ゆえに、王子は、真の命の恩人である私に一切気付かないまま、隣国の王女を「命の恩人」だと思い込み、恋焦がれ続けたのだ――と、今までずっとそう思っていた。


 しかし、実際には、王子は、あのとき、私の顔を見ていたのだ。

 そして、そのときに見た私の顔と、その後に見た隣国の王女の顔を混同したまま、私の顔をした隣国の王女に恋をしていたのである。


 要するに、「あの修道女」の正体は私であり、王子の本命は私なのだ。



 この衝撃の事実に気付いた私の心は、一瞬空高く跳ね上がったが、すぐに深海の底へと沈んでいった。


 「あの修道女」の正体が私だと分かったところで、そのことを王子に伝える方法がない以上は、結論は何も変わらないではないか。


 私は、王子に、「海であなたを助けたのは私です」と名乗り出ることなどできないのだから。



 言葉を発することができない私は、ベッドの上で、黙って唇を噛む他なかった。




 そして、王子が真相に気づかないまま、ついにその日が訪れた。


 王子にとってははじまりの日。私にとっては終わりの日。結婚式当日である。


 王子側のホームでも、王女側のホームでも角が立つということなのかもしれないし、はたまた他の政治的な目的があるのかもしれないが、結婚式は、第三国の領土内にある、無人島で執り行われることとなっていた。



 王子の元恋人という微妙な立場であるにも関わらず、私は、王子から結婚式への参加を要請された。


 しかし、私は、王子からの誘いを無下にした。


 私は無人島に行くことなどできない。


 私からつれない反応をされることは、王子の想定の範囲内だったようで、王子は、「そうだよな。無理するな」とだけ言い、その後、私に再び結婚式への参加を求めることはなかった。



 ゆえに、結婚式当日、私にすべきことは何もなかった。


 ただ、お城の中に閉じこもっているだけで良かったのである。お城から引っ越すのも、式の翌日で構わない、と言われていた。



 しかし、お城を出て、たくさんの家来を引き連れ、船着場のある浜へと向かう王子の姿を、お城の一番高いところにある部屋の窓から眺めていた私は、ついに我慢の限界を迎えてしまった。


 お城の中に閉じこもっている、というそれだけのことができず、お城を飛び出し、王子のいる浜の方へと駆け出してしまったのである。


 私が浜の入り口に立ったとき、王子は、ちょうど船に乗り込もうとするところであった。


 王子は、お城を出た私がここまで駆けてきたことに気付いていない。このままでは、王子はそのまま船に乗り込み、無人島へと出発してしまう。



 王子までの距離は、およそ100メートル。



 もしも大声で叫べば、王子まで届く距離である。



 大声で叫びさえすれば、王子は私の存在に気付いてくれる。



 ()()()()()()()()()



「王子様、待ってください!! 行かないでください!!」


 私の声は、人魚時代から、よく通る綺麗な声だ、と褒められていた。


 このときも、私の声は、真っ直ぐに王子へと届いた。



 王子は足を止め、私の方へと振り返った。



 私は続けて叫ぶ。



「王子様、私は、あなたと隣国の王女が結婚することに強く反対します!!」


 私と比べるとあまり声量がなかったが、「なんで!??」と王子が叫び返す声がぼんやりと聞こえた。



「隣国の王女は、王子の運命の人ではないからです!! 王子の運命の人は私なのです!!」


 王子は呆気に取られた顔をしている……のだと思う。100メートルほどの距離があるので、よく見えないが。



「王子様、あなたは大きな勘違いをしています!! 王子様が海に遭難した日、あなたを助けたのは、隣国の王女ではなく、私なのです」


 王子は口をポカンと開けた……ように見えた。


 「あの修道女」よりも私の方が「あの修道女」に似ていることに気付いているにもかかわらず、王子は、決して私と「あの修道女」が同一人物だという発想には至らなかったのである。



 なぜならーー



「君は僕に嘘をついている!! ()()()()()()()()()()()()



 そう。私は、人間の世界では、一切泳げないという設定になっている。

 海水に触れるのも見るのも嫌だという設定になっている。



 言うまでもなく、それは真実ではない。


 腐っても、尾鰭を失っても、私は人魚だ。

 おそらくこの国の誰よりも泳ぎは上手い。



 しかし、私は()()()()から、嘘をつくしかなかったのである。


 海が苦手な設定だったから、「海であなたを助けたのは私です」と言うことができなかったのである。



 私が黙り込んでいると、王子はさらに追撃をする。



「もし君が本当に『あの修道女』なのだとしたら、僕に証明してくれ!!」



 王子は服を脱ぎ、パンツ一枚になると、海に飛び込んだ。



 そして、スイスイと沖の方まで泳ぐと、立ち泳ぎをして、こちらを振り向いた。



「さあ、海の中にいる僕を迎えに来てくれ!! それができたら、君が『あの修道女』であることを認め、正式に僕の妃にしよう」



ーー無理だ。私には絶対にそれができない。



 そんなことをしたらーー



 頭では分かっていたのだが、身体は勝手に動き出していた。


 我ながら愚かである。


 しかし、これが私の恋なのである。


 狂おしいまでの王子への恋なのである。



 私は裸足のままで浜辺を走る。


 走り出した恋は止まらない。


 私の足も止まらない。



「信じられないよ!! あれだけ海を嫌ってて、浜辺に行くことすら嫌がってた君がここまで来るだなんて!!」


「王子様のためならなんでもします。だって、私は、王子様の運命の人だから!!」



 波打ち際が近付いてくる。



 もう後先なんて考えない。



 それが私の生き方なのだ。



 私は、海に飛び込む。



「王子様、私と結婚して!!」


 王子までの距離を素早く泳ぎ切ると、私は、王子に抱きついた。



「ついに分かったよ。君こそが、僕の恋焦がれた女性だ」



「王子様、大好き!! 一生私のものだからね!!」



 その途端、先ほどまでピーカンだった空が、一気に暗くなった。雷まで鳴り響く。



 アイツが来たのである。



 私は、海中から伸びてきた触手に絡め取られ、王子から引き剥がされ、海に引き込まれる。



 それは黒い魔女の触手だった。



「人魚姫、1年間、ずっとあんたのことを待っていたんだよ!!」


 私が二度と聞きたくなかったねちっこい嫌な声。



「あのときの復讐の機会をどれだけ待ちわびたことか!!」




 1年前、私は、人間の足を手に入れるために、黒い魔女の住処へと向かった。暗い暗い海の底にある珊瑚礁へ。


 そこで、黒い魔女から、私の声と引き換えに、人間の足が生える薬品を渡すという取引を持ちかけられたのである。



 私は、どうしても王子と結ばれたかった。そのためには人間の足は絶対に必要である。


 ただ、仮に人間の足が手に入っても、何も喋れないのであれば、王子と結ばれる可能性もないように思えた。



 そのため、私には他に選択肢がなかった。



 この事態を予想して隠し持っていた貝殻のナイフによって、黒い魔女に攻撃し、魔法の薬品を奪い取るしか。



 私はそれを実行に移し、顔を切りつけて怯んだ隙に見事薬品を掴み取ったのだが、黒い魔女の急所を突く余裕まではなかった。


 私は、黒い魔女が視界を回復するまでの間に、得意の泳ぎによって陸地に向かった。


 そして、陸地に着いたところで薬を飲み、人間となったのである。



 計画どおり王子と出会い、お城に転がり込んでからも、私はずっと黒い魔女の復讐を恐れていた。

 海に近付くと殺される、と分かっていた。


 とはいえ、お城の目の前に浜辺があり、海があったため、王子は、私を海デートに誘いたがった。



 そのため、私は、王子に対して、一切泳げず、海が嫌いだという嘘をつかざるをえなかったのである。



 黒い魔女は、ケタケタと笑いながら、私を海深くへと引き摺り込んでいく。


 おそらく住処まで連れ込み、そこで私の息の根を止めるのだろう。



 でも、私は自分の決断を後悔していない。


 王子が他の女の物になるのを黙って見てることなど、私にはできなかったのである。


 白昼に王子のベッドに潜り込み、天蓋に身を隠しながら、ラブラブだった頃を思い出してこっそりと自慰行為に励むことの惨めさにも、私はもう耐えられなかった。


 

 たとえ私の身体が泡となっても、狂おしいほどのこの恋心だけは一生消えないだろう。




 この作品は1年ほど前に7割くらい書いて挫折したものです。

 菱川の代表作(多分)に「殺意の論理パズル」という連作短編があるのですが、当時、「殺意の童話」という連作短編を書きたいなと思ってたんですね。


 とても菱川らしい作品だなと我ながら思います。叙述トリック(本当は声は出せるのに、自慰行為中などの様々な事情によって声が出せない)を使ったどんでん返し。最近は探偵モノに凝ってたので、なんだか懐かしいなと思いながら書き上げました。



……えーっと、目標をブクマ100から50に下げて良いですか??(おい)

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― 新着の感想 ―
[一言] うわぁ、まさかのラスト……いや声を出せた時点で嫌な予感はしてましたけど衝撃なのです(;゜Д゜)
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