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沈黙の黒騎士→ただ話すのが苦手なだけ  作者: @novel
第七章 終焉の先に待ち受けるモノ→いよいよ……最終決戦!
98/100

*98 エピローグ

 魔王討伐……もといエシラムの浄化が終わった後はそれはもう大騒ぎだった。


 【黒色の武装】一行が世界を救った、という報せが大陸全土に渡るとたちまちお祭り騒ぎになった。そしてそこから一年以上経ってもそのお祭り騒ぎは続いたという。

 ジンは現国王ディナルドより【沈黙の黒騎士】という二つ名を与えられ、歴史にその名を永遠に刻まれることになった。


 そして前国王ヴィクターは最後の闘争を終えて満足したのか、魔王討伐から一ヶ月もしない内に老衰でこの世を去った。

 最後まで己の武器を手放さず、あの世に行って友と殴り合ってくる、と言い残して死んでいった彼の姿を見てディナルドは親父らしいや、と涙を浮かべながらその最後を見届けた。

 ヴィクターの葬列には大陸全土の国々の国王や女王が参列し、‶戦神〟としてヴィクターを見送ったのである。


 ヒュドールは、先の大戦での功績により昇進。前と変わらず大図書に籠っているが、最近新たな弟子の育成も始めたとか。本人曰く「かつての自分を見ている様で教えがいがある。マクスウェル家の血が騒ぐ」とのこと。


 そしてカルメンも同様に先の大戦で昇進。今もバリバリの現役で魔物の討伐や部下の育成も行っている他、最近婚活を始めているらしいが時折酒場で愚痴を漏らすカルメンの姿が目撃されているためどうも上手くいっていないようである。

 しかしつい最近になると今度は惚気話に切り替わったことから何とかなったらしい。


 フラムは、あの後シニアーク王国の近衛騎士大隊長という位を授かったが、時折ダンジョンに赴いては燃え滾る熱を発散しているのである。

 そしてその熱をもっと発散するべくシニアーク王国内に闘技場を作らせるとたちまち戦いに飢えた人種が集い、一躍観光名所になり、妹のヴィティも頭を抱えることになったとか。


 ビアンカは相も変わらず書類仕事に追われてはいたが、それも最初の内だけで徐々に自分の時間が増えたことで自国や他国を視察という名目で観光しているのである。

 何故かはわからないが、雷霆国に赴く回数が多いらしい。


 雷電は、あの後自分の力不足を実感し、地獄のような鍛錬に明け暮れた結果、名実共に歴代最強にまで上り詰め、時折ジンと三日三晩の大激戦を繰り広げているとか。




 ――そしてジン達はというと少々おかしなことになっていた。


「さぁ、出来ましたよ」

「う~ん……たまらんいい匂いだぁ……流石はアンナちゃんだ」

「おい、儂の……いや、俺たちの分も残せコウキ。ジン達もいるんだぞ」


 ジン達の屋敷に新たに四人加わることになった。ジンの父コウキと母アンナ、グレイの先祖グリース、そして元魔王のグーイ(ジン命名)である。


 それはジン達が大激戦を終え、屋敷に戻った時


『あら、お帰りなさいジン』

『おう! ジンお帰り!』

『邪魔してるぞ』

『おわぁあああああああ!?』

『ジン様!?』

『ジン!?』

『な……何でコウキ達がここにいるのよ!?』


 コウキによると元転生神ことエシラムが罪の償いの一環として自らの手で殺めてしまったコウキ達を蘇らせたとのこと。

 グリースはというとコウキの頼みでついでに蘇らせたとのことであるそうだ。


 コウキ達が当たり前のようにジンの屋敷にいたことに元魔王のグーイは心底驚き、驚愕していた。自分が正気で無かったとはいえ、因縁の相手であるコウキが何食わぬ顔で屋敷にいることにジンと同じくらい仰天していたのである。


 それからコウキ達はジン達とともに暮らすことになり、本当の家族団欒をジンは味わうことになった。


 コウキとジンは互いに元日本人であるためかそれぞれの生きた時代のことを話してカルチャーショックを味わったり、当時のアニメや漫画などの話で盛り上がるなど親子というより友人のような関係性に落ち着いていた。


 またアンナとアイリは、アンナがコウキを捕まえた時の周囲への牽制の方法や自分に依存させるために何をすべきかなどを伝授し、実際に実行したアイリによって骨抜きにされるジンが見られたりもした。


 そしてグリースはグレイを娘扱いし、グーイはその姉という位置づけにしたが、そこで元魔王VS奴隷王の決戦が勃発しかけたがグレイが両方を沈めたことで事なきを得たりもした。



「父さん食い意地が張りすぎでは?」

「あら、ジン様も私の料理を食べる時なんかもあんな感じでしたよ?」


 アイリに指摘されたジンは唸り声を上げながら黙り込んだ。それを見てコウキは自分と同じだなと笑った。


「グーイお姉ちゃん。食べよ!」

「はいはい、分かったわよ……こら! くっ付くな!」

「はいはい、落ち着こうな」


 全員が食卓についた後、一斉に手を合わせ


「「「「「「いただきます!」」」」」」


 この後コウキの気まぐれで日本に帰還したり、ジンとアイリが高校生として高校に通わされることになったり、ジンとコウキの史上最強の親子喧嘩が勃発したりなど、これからのジン達の日常は決して色褪せることのない色彩豊かなものになることは確約されているが、それはまた別の話……

これまで読んでくださり有難うございました!

感想や誤字脱字報告、たくさんのいいねも有難うございました!


これにて【沈黙の黒騎士→ただ話すのが苦手なだけ】は完結となります。

約3か月半の間有難うございました!


毎日投稿を心がけて頑張ってこれたのも皆様のお蔭でした!

次回につきましては毎日投稿ではございませんが、番外編としてジン達のその後を書いていきたいと思いますので、その際はよろしくお願いします!


それではここまでご愛読有難うございました! またどこかでお会いしましょう!

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