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沈黙の黒騎士→ただ話すのが苦手なだけ  作者: @novel
第一章 黒騎士の始まり→未だに死因に納得できない
7/100

*7 初めてのクエストを終えて

あれからクエストを終えてギルドに戻り、依頼完了の確認を終えた2人は自分のステータスを確認することにした。


============= [ステータス] ================

タチバナ ジン 男 18歳 ポイント(1000pt)

レベル 30

生命力 500 

筋力 400 

技量 300 

魔力 130

敏捷 250

精神力 80

頑強 300


               [スキル]

《沈黙》《適応》《収納》《黒騎士の魂》《魔物喰らい》


=====================================


ジンには変化が見られなかったが、改めてスキルの欄に触れ、スキルの説明を見ることにした。


《沈黙》:スキル保有者が自ら声を発さない間、『対象の全ての行動の無音化』『全項目+100の補正』を獲得……対象が声を無言ではなくなった場合は当スキルの効果は一時的に消滅


《適応》:スキル保有者が、環境の変化及び身に付けた装備などにとって最適な状態になる


《収納》:スキル保有者が生物以外の物体に触れた際に発動……対象の物体を際限なく収納することが出来るが取り出す際には、『物体の名前』と『対象の具体的なイメージ』を思い出さなければならない


《黒騎士の魂》:スキル保有者は、『頑強の補正』『毒・麻痺耐性の獲得』《威圧感》を得る……保有者がこのスキルを保有する装備を外した場合当スキルも消失する


《魔物喰らい》:スキル保有者は、魔物の肉を摂取した場合においても経験値を獲得する


色々と書いてあるが、中でもジンが特に気になったのは《黒騎士の魂》だった。


(やっぱこの甲冑、メッチャすごかったんだな)


スキルの説明の後ろについている文章は恐らく、これらの恩恵に課された制約だろう

ジンは自分のスキルに対する知識を深めた後プレートを仕舞い、アイリのステータスを見せてもらうことにした。


============= [ステータス] ================


アイリ ハイルロッテ  ポイント(1000pt)

レベル 6

生命力 280

筋力  130

技量  70

魔力  80

敏捷  50

精神力 50

頑強  100

               [スキル]


《魔物喰らい》《忠誠》


=====================================


何やら《忠誠》という見慣れないスキルがあることにジンは気付いた。それにレベルが上がっていることもだ


(アイリちゃん、レベルが上がったんだ……俺は上がってないけど。まぁ、さすがにこんな早く上がらないとは思うけどね)


「やりました!ジン様!!レベルが上がりました!!」


(よしよしよしよし)


「むふぅ~」


(かわええ)


ジンは癒されつつも先程のアイリのスキル《忠誠》について確認する。


《忠誠》:スキル保有者が使えるべき主と見定めた対象がいる限り、生命力、筋力及び精神力に補正……主の死亡または、主を見限った際に当スキルは永久に消滅する


(使えるべき主って、もう犬じゃんこれ。てか後書き怖!!)


アイリのちょろさ加減とそのスキルの闇に若干引きながらもジンは一先ずアイリに拠点となる場所を探しに行くことにした。


暫く探したがやはりどこも既に人が入っているか、または価格が高価で現状、とても手が付けられないといった場合が殆どであった。


「なかなか見つかりませんね……ジン様」


(マジで見つからなさすぎるんだよな!!本当に!!)


もう日が暮れそうになった時、ダメもとで訪れた最後の場所にて……

その屋敷は立派な屋敷で、既に誰かが住んでいるのかと思ったがどうも様子がおかしい


「すいません!どうか、どうか!!部屋を貸してください!!」


アイリが頭を下げて屋敷の主らしき人物に懇願するも


「あー、貸したいのは山々なんだけどねぇ……」


と曖昧な回答が返ってきた

どうやら何か訳有りのような感じがしてアイリはその理由を訪ねてみることにした


「どうして貸せないのですか!?」


「実はね……」


ご主人の話によると、最近この屋敷の近くに夜な夜な変な連中がやってきて何かの儀式をしているらしい。

それの影響かどうもご主人の体調が優れず、重い病気を患い、最近やっと回復したそうなのだがご主人がこの屋敷を気味悪く思い、既に手放してしまっているとのこと


だからこそこの屋敷に誰か入って怪我でもしたらまずいということで、今日封鎖しに来たとのこと


「……!でしたら、私達がそいつらを討伐します!」


「おお、それは本当かい!?じゃあ、もし何とかしてくれたらこの屋敷を格安で売ってあげるよ!」


「それに……そこの騎士様なら何とかしてくれそうだしね」


(あ、ありがてぇ!!)


スライム討伐の依頼金でもらった額は合計で2000ポイントでご主人が提案した額は9000ポイントで自分たちの手持ちが足りない旨を伝えると


「そしたら、このプレートに【契約】の項目をつけることが出来るから、後でポイントが手に入り次第払ってくれて構わないよ!ただし期限はあと20日だからね気を付けてね」


そう言ってジンのプレートを操作して、【契約】の項目を追加した。

【契約】住居の料金の支払い (0/9000)


プレートの機能の便利さとご主人のやさしさに身を震わせながらジンは歓喜した


(優しすぎるだろ!この人!!前世でも滅多にいなかったぞこんな人!!)


「あ、ありがとうございますぅ!!」


「じゃあ、私はこれで……お気を付けて!」


そう言ってご主人は去っていった。

ご主人を見送った後早速アイリが


「やりましたね!ジン様!!」


(ホントだよね)


「では遠慮なく使わせてもらいましょう!!」


こうして彼らは何とか雨風を凌げる寝床を確保することに成功した

しかし屋敷の後ろには黒ずくめの男たちがなにやら儀式らしきものを始めていたのである……


【契約】(0/9000)

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