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沈黙の黒騎士→ただ話すのが苦手なだけ  作者: @novel
第四章 赤き業火を消さんとする魔の手→そういや魔王ってどんな姿をしてるんだろ
37/100

*37 【紋章卿】の戦い

閲覧ありがとうございます!


徐々に評価も上がってきてとても感涙の極みです

本当にありがとうございます!

「グォオオオオォォ!!」

「《樹海術式 花天月地(かてんげっち)》!!」


 カルメンに襲い掛かってきた《ブレードウルフ》の飛び掛かりに対してカルメンは数十にも及ぶ槍の連撃で迎え撃った。

 槍は確かに《ブレードウルフ》の体に刺さったが、それはほんのわずかであった。残りは全て体に生えている刃の鱗が邪魔をしていたのだった。


「むぅ……厄介だな……」

「排除」


 《ブレードウルフ》を退けたカルメンを狙って《バレット・デストロイヤー》が魔力の籠った弾丸の嵐を撃った。


「《乱れ桜 返り咲きの舞》!!」

「アイリ殿!かたじけない!!」


 弾丸の嵐はアイリの型によりカルメンとアイリに直撃することなく《バレット・デストロイヤー》に向けて返されるも《バレット・デストロイヤー》は何ともないようだった。


「排除」

「グルルルル……」


「これは……」

「厄介だな……」



 一方ジン達も


「……!」「……!」

(こいつら……息ぴったりだなぁ、おい!!)


 ジンは《ツイン・ミラーナイト》の猛撃を受けきっていた。二体から繰り出されるコンビネーション攻撃に対してジンは《黒騎士の蒼盾(ナイトオブブルー)》を左手に、右手に小回りの利く片手剣を持ちながら攻撃のチャンスを伺っていた。


(……そこだ)


 ジンは片方の剣を弾いて体幹を崩した直後に《黒騎士の武具》を射出した。

 だが、その攻撃はもう片方が瞬時に片方の傍に《転移》して手にした大盾で防いでしまった。


(こいつら……それぞれの近くに《転移》できるのか……)

(……なら《沈黙の霧》を使うか……?)


 ジンは《沈黙の霧》で《ツイン・ミラーナイト》の《転移》を妨害することを考え、実行しようとしていたが、背後から迫る《ボーン・ドラゴン》の気配を察知して大きく回避した。


「《浄化の光》!」

「オオオオオオォ……!」


 グレイがすかさずアンデット系に対する特攻となる《浄化の光》を放つ

 《ボーン・ドラゴン》は体を構成する骨の一部が光と共に消えて一頻り苦しむが、それでも倒しきれずすぐに新たな骨が形成されてしまった。


「効いては……いるみたい!」

「隙あり」「喰らえ」

(そうは……させねぇ!)


 グレイの背後に突然現れたエレが紋章が刻まれた鋭いレイピアで、《紋章騎士》がその手に持った紋章の刻まれた大剣でグレイを襲うが、ジンが《黒き剣》でエレと《紋章騎士》の胴体を切り刻んだ。


(手ごたえ……あり……いや、これは……)

「ジンの技が……効いてない……!?」


 《黒き剣》をまともに喰らった筈のエレの胴体は何事も無かったかのように無傷だった。

 《紋章騎士》は効いてはいるが、エレが触れた途端すぐに再生してしまった


(《回復阻害》を掛けてた筈……なぜ!?)

「……ん。一つ無駄になった」

「申し訳ありません。エレ様」


 エレの手から鋭い斬撃を喰らったかのような傷跡があるメダルが零れ落ちた。

 エレはあのメダルで守られていることを確信したジンとグレイは、苦い顔をする。


「こっちの相手もしなくちゃいけないのに……!」

(数的不利を何とかしなくては……!)

「……」「……」

「オォォォォォ……」


「……全員。掛かれ」



◆◆◆


「さて……どうするか……ジン殿達も苦戦しているようだし、早めにこいつらを何とかしたいな」

「……カルメン様、私はあの機械兵をやります。相性的に私の方が良いかと……」

「うむ……そうだな!頼むぞアイリ殿!」


 アイリは自分があの銃弾の嵐を防ぎきれると考え、《バレット・デストロイヤー》を倒すことを選択し、カルメンもそれを理解してか《ブレードウルフ》と相対することを承知した。


「さて……生半可な突きや切り払いは通さないその鱗……どうしたものかね……」

「グォオオオオオオオ!!」

「まぁ……することは変わらないがな!《樹海術式 柳緑花紅(りゅうりょくかこう)》」


 カルメンが槍を突き立てると《ブレードウルフ》の足元から無数の木々が飛び出し《ブレードウルフ》を貫こうとした。


「ギャアァアアア?!」


 全身が貫かれ叫び声を上げる《ブレードウルフ》にカルメンが近づき


「口を開けたな?《緑の螺旋ネイチャー・スパイラル》」

「ガ……ガァアアア……」


 痛みにたまらず口を開けた《ブレードウルフ》の口内目掛けてカルメンが槍を突き立てた。カルメンは最初から鱗ではなく口の中を狙っていたのだった。

 《ブレードウルフ》は身動きが取れず、口の中にまんまと槍の侵入を許してしまった。


「そらダメ押しだ《緑の炸裂(ネイチャー・バースト)》」


 《ブレードウルフ》の体内を突き破ってカルメンの槍が飛び出した。その一撃を以て《ブレードウルフ》は消滅した。

 そしてそこには砕かれたメダルだけが残った


「さて、アイリ殿に加勢しに行くとするか」



◆◆◆


「排除。排除」

「凄まじい弾幕ですね……!ですが!」


 アイリは降り注ぐ弾幕の嵐を回避しながら徐々に《バレット・デストロイヤー》に近づいていった。そして遂にアイリの射程距離に《バレット・デストロイヤー》が入った。


「《狂嵐撃》」

「は……排、除」


 懐に入ったアイリの嵐のような乱撃が《バレット・デストロイヤー》の腕を全て切り落としアイリは即座に双剣から大剣に持ち替え《バレット・デストロイヤー》の顔面部位に向けて大きく振りかぶった


「《鋼裂斬》!」


 鋼を容易く切り裂く一撃に《バレット・デストロイヤー》は機能を停止した。そしてアイリはそのままの勢いで《バレット・デストロイヤー》の中に内蔵されていたメダルを一刀両断した。


「はぁ……はぁ……」

「よくやったアイリ殿。まだいけるか?」

「まだ、行けます!」

「よし、その意気だ!ジン殿達を援護するぞ!」

「はいっ!」


 カルメンとアイリは少し遠くに離れたジン達の加勢に向かった。後に残るのは砕かれた二つのメダルのみとなった

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