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沈黙の黒騎士→ただ話すのが苦手なだけ  作者: @novel
第四章 赤き業火を消さんとする魔の手→そういや魔王ってどんな姿をしてるんだろ
33/100

*33  魔王軍の動き

閲覧ありがとうございます!


今回から遂に【赤色の業火】捜索編が始まります!

「ふーん……あの遺跡に【湖の精霊 ヴィヴィアン】がいたんだ……」

「そうなんです!」


 相も変わらず本が山積みにされている空間にて【青色の深海】ヒュドールは、ジン達の報告を聞いていた。

 ヒュドールは自分の、【青色の深海】の盾を持ち出して、ジンの強化された盾と比べた。


「……なるほどね……確かにその盾から僕の力を感じる……これが『色の融合(フュージョンカラー)』ってやつだっけ?」

「はい……確かそうだと……」

「ふーん……興味が湧いたよ。そこに行くにはどうしたらいい?」


 ジン達の話を聞いてヴィヴィアンに興味が湧いたのか、ヒュドールはヴィヴィアンの居場所を教えてもらうことにした。


「え……えっと、教えるのはいいんですが……その……」

「わかっているさ、国の守りが心配なんだろう?」

「!!」

「心配せずとも考えはあるさ」


 ヒュドールはジン達に自分の考えを話した。


「簡単なことだよ。今から行って来るさ」

「へ?」「え?」(……マジ?)

「ヴィヴィアンはご丁寧にジンの盾に追跡用の魔力を残していた。これを辿って転移すれば行けるはずだ」

「それにこの追跡用の魔力には、『今代の【青色の深海】へ』とメッセージが添えられていたからね」


 それからヒュドールは立ち上がり、ジンの盾に手をかざしながら魔力を籠めていった


「……おっけー……これでボクも向こうにいけるようになった」

「え?今ので行けるようになったのですか?!」


「そうだよ。……それじゃあ、行ってくるね」

「あっちょっと……!」

「大丈夫。すでに我が王には許可を取ってあるから」

「いつの間に……」


 そうしてヒュドールはヴィヴィアンの元に向かい、一行は『大図書』に取り残されたのだった。


「……家に帰りましょうか」

「うん……」「……あぁ」


 それから三人は『大図書』を後にして明日に備えることにした。



◆◆◆


「昨日は済まなかったな!ヒュドールが心配を掛けて!」

「い、いいえ……ヒュドールさんはご無事ですか?」

「あいつはピンピンしているさ。それに何処か前と違って見えるし、ヴィヴィアン様から加護を貰ったんだろう!」

「そ……そうですか」


 いよいよ【赤色の業火】探索作戦の決行日となったジン達は昨日帰還したカルメンのいる執筆室に赴いていた。

 そしてカルメンから遠征の結果と昨日ヒュドールがヴィヴィアンの加護を受けたことを聞かされたことを話した。


「さて……ここから先は少しばかりの長旅になるだろうが……宜しく頼むぞジン、アイリ、グレイ」

「こちらこそよろしくお願いします!」「カルメンさん!よろしくね!!」

(よろしくお願いします……)

「ふむ!良い返事だ!そして相変わらず無言だな!!ジン殿!!」


「だが、気にする必要はない!人にはそれぞれ話したくない過去があるさ。故に私は気にしないことにした」

(正直惚れそうになるくらいには男前だなこの人)


 こうして四人は遠征の支度を整え、ヴィクター国王に謁見することになった


「ついにこの日が来た……カルメン、ジン、アイリ、グレイよ」

「これよりお前たちに【赤色の業火】探索の任務を言い渡す」

「はっ!」


「そして……備えよ、【赤色の業火】のいるであろう雪山の地方の魔物の動きが活発化しているとの情報が入ってきた」


 ヴィクターによるとジン達が四天王を倒してから暫くは王国の周辺の魔物の動きが沈静化していたのだ。

 しかし他の地方、今回の雪国のようなセーラス国より遠くの国の周辺で魔物たちが活発化しているらしい


「更に聞けば、奴らの中に【四天王】の存在が確認されたそうだ」

「「「!?」」」」(まじかよ……)


 ヴィクターの口から告げられたその内容にこの場にいるヴィクター以外の人物の表情に驚愕の色が見えた。


「しかし、我々が出来ることは数少ない……そこでこれを持ってゆくがよい。カルメン」

「はっ!」


 そういうとヴィクターは一つの封がされた手紙をカルメンに受け渡した。


「この手紙を雪国『シニアーク王国』の国王に渡すがよい。そうすればあちら側が我々に代わって協力してくれるだろう」

「感謝いたします!」

「ふむ……では、幸運を祈っている。吉報を待っておるぞ」

「はっ!」



◆◆◆


「では……行くとしようか」


 ヴィクターとの謁見を終えた一行は、セーラス国の城門の傍に来ていた。

 彼らの後ろには馬車とそれには多くの荷物が積まれていた。


「ところで君たちの荷物はそれだけかね?」


 ジン達は自分の防具や武器などしか持っておらず、カルメンは疑問を持った。


「実はですね……」


 アイリがジンの持つ『収納』の効果を説明した。するとカルメンは


「便利だな……正直うらやましいぞ」

「どうします?ジン様?」

(別に構わないけどね)


 そしてジンは馬車に積まれていた荷物を『収納』した。馬車は移動の際に使用するためそのままである。


「感謝するぞジン殿」

「では、行きましょう!」

「城門を開けよ!カルメン様たちのご出立だ!!」


 そうして彼らはセーラス国の門を出て、雪国『シニアーク王国』を目指すことにしたのである。

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