表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
沈黙の黒騎士→ただ話すのが苦手なだけ  作者: @novel
第三章 魔王の脅威と伝説の邂逅→色々ありすぎだろ……
32/100

*32 黒と青の融合

閲覧ありがとうございます!


ここから徐々にジンのパッパことコウキの過去話が出てきます!


追記

【ユナイト迷宮】と付け加えるのを忘れていました!申し訳ありません!

「で……その……ヴィヴィアン様でよろしいでしょうか……?」


 アイリは先程ヴィヴィアンと名乗った女性にその真偽を尋ねた。その答えが気になっているのはジンとグレイも同様だった。


「えぇそうよ。私がヴィヴィアン。嘗て【色付き】の英雄たちに加護を授けた湖の女神」

「それこそが私」

「そしてここが、【ユナイト迷宮】」


 その口から語られた真実にジン達は驚愕した。そしてアイリがさらに尋ねる。


「あの……どうしてヴィヴィアンさんはここにいるのですか?」

「そうね……でも話すと長くなるし、ちょっと我慢してね?」


 そういうとヴィヴィアンが手をジン達に向けてかざすと、ジン達の脳裏にとあるイメージが入り込んできた


「うっ!?」「頭が……!」(なんだ……!これ……!)



――荒れ地に佇む六つの人影……その中には旗を掲げた勇ましい赤髮の男とジン達の目の前にいるヴィヴィアン、身体中から木で構成された角が生えた機械のような存在、天から落雷と共に舞い降りた竜、旗を掲げる男の傍で錫杖を掲げた女性、そして槌を持った黒い体色の巨人……ヘファイトスがいた。


 そして場面が変わり、彼らが何かの傍に立っている光景が見えた。……その彼らの装備にジン達は見覚えがあった。

 ヴィヴィアンの傍にいる女性は蒼く輝く盾を持ち先陣を切っていた。木で構成された機械の傍にいる男性が持つ槍はまるで大木を切り出したかのような形状をしていた。


 そして、ヘファイトスの傍には()()いた。

 一人はジンが身に着けている鎧を身に付けている男性で、ジンはどこか懐かしさを感じていた。

 彼の傍に仕えているのは……アイリの面影を感じる女性と、グレイと同じ灰髪のどこかぶっきらぼうな風貌をした男性が仕えていた。


(あれが……先代の【黒色の武装】……なんでだろう……懐かしさを感じる……?)


 その男性は傍に控えていた二人と楽しそうに会話をしていた。【黒色の武装】の人物が灰髪の人物をからかい、灰髪の男がキレる、傍に居た女性が二人の頭上に纏めて拳を振り下ろし、落ち着かせた。そんな光景を他の人たちは、笑っていたり、ため息をついていたり、怒っていたりしていた。


 ジンも含めてアイリやグレイも先代【黒色の武装】の一行に意識を向けていた


(あの女性……私に似ている……?)

(……?あの人私と同じ、灰色の髪の毛だ……それに……首に奴隷の証の跡が……?)


 場面は変わり、先ほどのメンバーが魔王らしき存在と相まみえていた。彼らの表情は先程とは異なり真剣その物だった。……【黒色の武装】の一行も真剣さが見えるが、その表情は自信に満ち溢れた表情をしていた。

 そしてその【黒色の武装】の顔が見えた時、ジンはまたしても懐かしさを感じていた。アイリもグレイもどこか思うところがあった。



 場面は変わり、魔王の封印後の映像だろうか、【色付き】に仕えていた従者たちが各地へ散らばるようにして、次々と転移魔法で散っていった。


 そして、ヴィヴィアンとあの機械の戦士は広大な湖に転移して、二人が何やら魔法を行使したかと思うと湖が下に沈み、新たな大地が構成された。

 更に、辺り一面から植物が生え始め、石が独りでに積みあがっていくとあの見覚えのある遺跡が出来上がったのである。


 そうしてヴィヴィアンは、湖の中に潜み時を待ったのである。……全てはあの魔王の完全なる討伐の為に……



「はぁ……はぁ……今のは……」

「うぇぇ……少し気持ち悪い……」

(……あの【黒色の武装】の顔立ち……俺に似ていた……どういうことだ……?)


「さて、思うところはあるだろうけどこれが、私がここにいる経緯よ」

「ヴィヴィアンさん……ありがとうございました……」

「良いの良いの!それに……やっとのことで【黒色の武装】に会えたんだから」

「あっ……おねーさん!ヘファイトスさんから『よろしく』って!言ってたよ!!」


 グレイがそう告げるとヴィヴィアンは、何処か懐かしそうにクスッと笑いながら


「あぁ……全くあの人は律儀なんだから……昔からそうだったのよ」

「そうなんですか?!」

「えぇ……彼にかかればどんな物からでも最高の武具が作れたのよ……例えその材料が魔法やスキルだったとしても」


「「え?」」(え)


「ヘファイトスの持つスキルの《物質化》と《神の加工技術(ゴッドクラフティング)》によるものだったわ」


 ヴィヴィアンの口から語られたヘファイトスの衝撃の真実に思わずフリーズする三人だった。


「……コホン、話を戻しましょう」

「あっ……はい」

「私がこの迷宮を造ったのは、次なる【色付き】を待つためです。そしてその人物に加護を授けるために私は待ち続けました」


「今代の【黒色の武装】の……ジンさんそしてアイリさん、グレイさん。これから貴方方に加護を授けます」

「……そしてジンさんは【黒色の武装】の盾を出していただけないでしょうか?」

(あっはい)


 ジンが《黒騎士の武具》で盾を取り出すと、ヴィヴィアンが蒼く輝く宝石を取り出すと……盾の中心の窪みにそれを嵌め込んだ


「これは……?!」

「ジンの盾が……青く光ってる!」

(盾の模様が……変わっていく……!?)


「さて……今私は、貴方に《色の融合(フュージョンカラー)》を授け、その盾に【青の深海】の力を融合させました」

「綺麗……」

「ピカピカ光ってる!」

(これが……ヘファイトスの言っていた【黒色の武装】の真価……)


 それからアイリ達にも加護を授けたヴィヴィアンは、転送門を湖の奥地に開いた


「ジンさん……貴方はこれから他の【色付き】の加護を探さなければなりません。険しい旅路になるでしょう」

「どうか……お元気で……幸運を……ヴィヴィアンの名に懸けて」


「ありがとうございました!」「ありがとう!」「……」ペコリ


 ジン達が転送門をくぐり、一人になったヴィヴィアンは、


「はぁ、やっぱり思い出しちゃうわ……【奴隷王 グリース】、【黒の聖女 アンナ】、【黒色の武装 コウキ】」

「全く……あの時は度肝を抜かされたわ……ほんとに……」



◆◆◆


『ようこそ……私は湖のs……って何してるんですか!?』


『おいこらコウキてめぇ!また俺の干し肉勝手に食いやがったな!?』

『おいおいおいおいおい!この前アンナちゃん特製のケーキ食いやがったことを忘れたか!!俺が食いたかったのによぉ!!』

『はぁ!?てめぇ!ケーキの九割食っといてそれはねぇだろ!?残り一割は俺が食ってもいいだろ?!』

『ふっ美味かったぜ?アンナちゃんのケーキ』


 ブチッ


『表出ろやぁ!!ぶち殺してやる!!!!』

『望む所だ!今日こそ決着をつけて……』

『や め な さ い』


 ドゴォ!×2

『あがっ!?』『ぐへぇ!』


『何よ……こいつら……』


◆◆◆


「……碌な出会いじゃなかったわね」

「それに比べてジン達は……」


 大分マシな方と言いかけたヴィヴィアンの脳裏にあの光景(興奮したアイリに抱きしめられているジンと便乗して抱き着いているグレイ)が過った


「うん。あいつらも大概だわ。というかこのままいくといつか刺されるんじゃないかしら?」

「……まぁ先代の【黒色の武装】も刺されてたみたいだけど……」


 ヴィヴィアンの脳裏には目のハイライトを消したアンナがコウキを刺している場面が過った。

 だが、刺された側は何ともない様子でアンナを抱き返していた。グリースはドン引きしていた。


「あの馬鹿は例外か……」


どうやらジンもコウキもヤンデレに好かれやすい血筋の模様

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ