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第一話 貧困問題

この作品はフィクションです

実際にあった事件などではありません

いつも僕の目の前には家族がいた....

いつも僕が帰ってくると家族は笑顔で迎えてくれた

だけど今は違う、より貧困問題が問題視され始めてから

食事、家、服、食べることが、使うことが、寝ることが、当たり前だったものは

今はもうない、厳しい税金、厳しい隣人関係、それもあっという間に消え去った

何せ、貧困の国には税金や隣人関係など関係ないからだ。

この国でのルールは、襲われる前に殺す....たったそれだけ....

だけど僕にはそれができなかった、そういった場面に出くわさなかったから?

「NO」

可哀そうだと思ったから?

「NO」

じゃあなぜか、簡単なことだ、裕福な所にいた僕にとって人を殺すことは

当たり前ではなかったからだ、だから貧困では当たり前だったものは

裕福だった僕には無縁だった、そう無縁だったんだ....

じゃあなぜ今僕の目の前には家族が倒れてるの?

「.....かあ....さま.....」

そもそもここの人たちは{話す}ことができるのか?

不安だらけだ....

家族がいなくなってから1年が過ぎたころ

僕のところに検査員がやってきた

「えっと....E56....君だな、そのワッペンを見ればわかるよ」

検査員は僕に話しかけた...でも名前はE56じゃない....あれ?....僕の名前は.....

「これから定期検査をするから質問に答えてね」

検査員が書類を持ち、書類を見ながら僕に話しかけた

「デルタから渡された薬はどうだったかな?体調が悪くなったとかあったかな?」

僕は思い出したかのように話す

「なんともありませんでした、今のところ大丈夫です」

検査員がニコッと笑う

「そっか...ここの暮らしには慣れたかな?それとも不安なことはあるかな?」

慣れた?何を言ってるんだこの人は

「今月で友達が3人...亡くなりました」

検査員が書類に書き出す

「なるほどね....もう少し環境を悪くする必要があるかな」

環境を悪く?ふざけないでくれ....この貧困問題を何とかする義務があるだろう?

「あの....」

僕はびくびくしながら質問する

「どうしたんだい?」

「ここにいる人たちと違って、僕はここの暮らしになれることはできないです」

検査員が止まった

「........」

「あの?」

禁句を言ってしまったか?

「あのね、E56、ここは裕福な場所と違って、どれだけ生存するという気持ちが大切かわからないか?」

「え?」

急にどうしたんだろう

「生存することしか頭にない人たちは他人の命なんて微塵とも何も思ってないさ、何せ、生きることに必死だからね、食事も上から降ってくる残飯や泥水など、汚い物を食べて暮らしてるんだ」

「そこで生き方、生き残り方、いろんな知識が学べる」

「はい....」

そういうことか....

「簡単に言えば、環境が悪ければ、感情がない人間が作れるんだ、生きるためならなんだってするクズがね笑」

「そんな人間を作ってどうするんですか?」

「逆に聞くよ、君が裕福だった時、こんな無法地帯な場所で暮らしたかい?」

「いいえ」

当たり前だ、戻れるなら戻りたいよ

「人は環境で変わるもんだ、より最悪な環境にいれば、それに適した肉体ができる」

「もはや兵器だ....俺たちが一言「裕福に暮らさせてやる」って言えばなんだってするんだからな笑」

そうか....もはや貧困にまで堕ちた人たちを助ける気もないと....

「もういいです」

「どうだ?」

何がどうだ、だよ

「何がですか?」

「裕福になりてぇだろ?ちげぇか?笑」

「なれるならなりたいですよ」

「じゃあほら...」

拳銃?こんなものどこで....

「これで何するんですか」

「お前が人を殺せるか確認するんだよ、貧困民なんか使えるとしたらこんな程度だしよ笑」

「殺せってことですか....」カチャ

銃を受け取った僕にはもう目の間に殺したい人がいた

検査員だ

「お?なんだ?笑」

「言っとくけどな、ナンバーカード持ってる人には撃てないようになってるんだ」

「誤射防止ってな笑」

やってやる....

久しぶりの新作ですが暖かい目で見てもらえると嬉しいです

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