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闇属性だけど脚光を浴びてもいいですか―追放された少年暗殺者はワケあり闇美少女たちと真の勇者へ成り上がる  作者: ミオニチ
【第2部 死霊行軍】1章 だれもとなりに立てはしない。

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95話 新生【輝く月(ルミナス)】の戦い。後編。

『ク、クク……クハハハハァァァァッ! 見タカァッ! 人間ドモォォォォォッ! コレガ我ガ切リ札!  【死霊滅陣(デスグランド)】ダァァァァァァァッ! サァ! 死霊ドモノ怨嗟ト呪詛二焼キ尽クサレルガイィィッ!』


 高く上る太陽が照らすガルデラ山の奥地。


 あたり一面黒い炎が立ち昇る、まさに地獄絵図と化した戦場で、さっきまでのあせった様子がなかったことかのように、【死霊将軍(デスジェネラル)】は勝ち誇った。


 けれど、僕はだまされない。


 依然としてその本体の矮小な骸骨兵(スケルトン)の体はロココの呪紋によって半身を失ったまま。おまけに、おそらくはその力の源と思われる額の黒い宝石の輝きが半分くらい色あせていた。


 つまりこれは、まぎれもなく【死霊将軍(デスジェネラル)】の最後のあがき。


 そして、僕の全力の速さなら、多少あの黒い炎に巻かれたとしても、十分に刃を届かせることができ――


 ガシャ。



 ――そのとき、戦場に独特の金属質な足音が響いた。


退()け。死霊ども」


 告げると同時。その身にまとう揺らめく青い炎が、黒い炎を吹き散らしていく。


 ガシャ。


 一歩一歩進むたびに、黒い炎がまるで、道をゆずるかのように割れていく。


 ガシャ。


 ――その【英雄】の道を阻まぬように。



『グ……ウウウウウウォォォォォァァァァッ! 集ェェェッ! 死霊ドモォォォォォッ!』


 自らの前に立つ脅威に対抗しようと、【死霊将軍(デスジェネラル)】の額の黒い宝石がひときわ禍々しく輝いた。直後、あたりから集った黒い炎によってその全身が覆われる。


「【焔霊(スピリット)――」


 それに対抗して、かまえた槍斧(ハルバード)の切っ先を先頭に、全身にまとう青い炎がその勢いを増した。


『死ネェェェッ! 女ァァァァッ! 【死霊滅突(デスチャァァァジ)】!』


「――突貫(チャァァァジ)】!」


 揺らめく青と黒、ふたつの炎のかたまりがぶつかりあい、そして――



『グガァァァァァァァァアッ!?』


 ――そこから一体の骸骨兵(スケルトン)がはじき飛ばされた。



『グ……!? ソ、ソンナ……馬鹿ナァァァァッ……!? 人間……ゴトキニィィィィッ……!? ハッ!?」


 ガシャ。


 地面にその骨の背中を打ちつけて倒れた【死霊将軍(デスジェネラル)】の額から、いまや完全にその輝きを失った黒い宝石が落ちて、割れる。


『ウ……ウグワァァァァァァァァァァァァァァァッ!?』


 自分よりも大きな、青い炎をまとう影。それに見下ろされた、いまやただの骸骨兵(スケルトン)となり下がった【死霊将軍(デスジェネラル)】。


 恐怖にかられたように叫びながら、ガクガクと立ち上がり、その背を向けた。


 ――槍斧(ハルバード)が閃く。


「はあああああああぁぁぁっ!」


『グガァァァァァァァァァァァッッ!?』


 そして、ニーベリージュの一閃が【死霊将軍(デスジェネラル)】の背後からその髑髏の体を両断し――


『ネ、ネクロディギスゥゥゥゥサガグゥゥゥゥァァァァッ!?』


 ――その青い炎で焼き尽くした。


 主へと向けた断末魔以外、あとには骨のひとかけらすらも残さずに。

お読みいただきありがとうございます。ブクマ、評価などいただきました方、深く感謝申し上げます。 


ブクマまだの方、更新してブクマや評価が増えるのが作者の唯一の燃料です。

どうか切によろしくお願いいたします。


そのお礼として、作者は精いっぱい更新をがんばっていきます。


あたたかい感想もお待ちしています。



※というわけで、最後はニーベリージュが【英雄】らしく決めました。


次回、「悪くない」。1章はあと2話になります。引き続きよろしくお願いいたします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] スピード感のある描写はとても良い。話も面白い。 [気になる点] 死霊将軍のセリフが小文字のァァァァァァやォォォォォォなど、ザコ敵みたいな言葉遣いなのはちょっと残念。 数話前から死霊将軍のセ…
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