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闇属性だけど脚光を浴びてもいいですか―追放された少年暗殺者はワケあり闇美少女たちと真の勇者へ成り上がる  作者: ミオニチ
【第2部 死霊行軍】1章 だれもとなりに立てはしない。

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94話 新生【輝く月(ルミナス)】の戦い。中編。

「我は刻み、我は(あらわ)す! その純粋なる破壊の暴威をもって、我が敵を圧砕し、粉砕し、撃滅せよ! 【超重破壊黒球(ギガフォースボール)】!」


 ディシーの詠唱が終わったその瞬間。黒き精霊が、新たな魔法を刻まれた【珠】が――肥大化した。


 それと同時に、僕は巻きこまれないように大きく距離をとる。


『ナッ!? コ、コレハッ!?』


 【死霊将軍(デスジェネラル)】のすぐ目の前。髑髏の巨人といって差し支えないその巨躯すら矮小に見えるほどに、超巨大な【珠】。


 それが――


「いっけぇぇぇぇぇっ! 【クロちゃぁぁぁぁん】!」


『グゴガォォォォォァァァァァァッ!?』


 ――ディシーのかけ声とともに、【死霊将軍(デスジェネラル)】を文字どおり()()()()


 それは、もっとも純粋な暴力だった。高速で突進する超巨大質量の前に、身を守る黒い炎を失った【死霊将軍(デスジェネラル)】の体がなすすべなくバラバラに砕け散る。


 だが。



『グッ……! ガァァァァァァァァアッ! オノレェェェェェェェッ! 人間ドモォォォォォッ! 我二コノ姿ヲ、サラサセオッテェェェェェェェッ!』


 一体の、額に黒い宝石のようなものを埋めこんだ骸骨兵(スケルトン)がその髑髏の巨躯から飛びだした。


 ああ、そういうことだったのか。とようやく僕は得心する。


 暗殺者として鍛えた僕のこの目をもってしても、【死霊将軍(デスジェネラル)】の核は見えなかった。


 だが、その理由があの髑髏の巨人が文字どおりの張りぼてにすぎず、あの矮小な骸骨兵(スケルトン)がその本体だったのなら。


『ガァァァァァァァァッ! イマハァァァッ! イマハ退クゥゥゥゥッ! ダガ、コノ次ハ必ズ貴様タチヲ消シ飛バシテェェェェェェェッ! ガァァァァァァァァッ!』


 どうやらあまりの怒りに、うまく言葉すらでてこないらしい。


 けどね、【死霊将軍(デスジェネラル)】――逃がすわけ、ないだろう?



穿(うが)ち、(えぐ)れ!」


『グガァァァァァァァァッ!?』


 間髪入れずに放たれたロココの赤い呪紋が【死霊将軍(デスジェネラル)】本体の右半身を射抜いた。


『グ……ウウウウウウォォォォォァァァァッ! ス、スベテッ! スベテェェェェェェェッ! 燃ヤシ尽クセェェェェェェェッ! ソノ命ノ残リ火、我ガタメニィィィッ! 死霊ドモォォォォォッ!』


 ロココに射抜かれた半身のうち右腕をガラガラと崩しながら、【死霊将軍(デスジェネラル)】本体の額の黒い宝石が輝く。


 オオオオオオオオオオオオオオ……!


「うわっ!?」


「んっ……!?」


「ひゃあっ!?」


 そして、戦場の見渡す限りすべての死霊系(アンデッド)魔物の残骸から――黒い炎が立ち昇った。

お読みいただきありがとうございます。ブクマ、評価などいただきました方、深く感謝申し上げます。 


ブクマまだの方、更新してブクマや評価が増えるのが作者の唯一の燃料です。

どうか切によろしくお願いいたします。


そのお礼として、作者は精いっぱい更新をがんばっていきます。


あたたかい感想もお待ちしています。



※というわけで、【死霊将軍(デスジェネラル)】本体登場です。


次回「新生【輝く月(ルミナス)】の戦い。後編。これで決着です。

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