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闇属性だけど脚光を浴びてもいいですか―追放された少年暗殺者はワケあり闇美少女たちと真の勇者へ成り上がる  作者: ミオニチ
【第2部 死霊行軍】1章 だれもとなりに立てはしない。

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88話 死地。※

※別視点。とりあえず今回で最後です。

『いくぞ! 【死霊将軍(デスジェネラル)】! はあああああっ!』


『クハハハ……! 来タカ……! 女……! ドコマデヤレルカ、愉シマセテモラウゾ……! サア、マズハコレヲ……カイクグッテミセロォォォッ!』


 高く上る太陽が煌々と照らすガルデラ山の奥地。


 細剣(レイピア)を手に突貫する私を迎撃しようと、がらんどうの髑髏の巨人――【死霊将軍(デスジェネラル)】が腰だめにかまえた大剣を横なぎに振る。


 反射的に避けようとする体を無理やりに踏みとどまらせ、私はそのまま前へと突っこんだ。


『ナニ……!? 避ケヌダト……!? マサカ……!? 貴様、死ヌ気カァッ……!?』


 ミシリ、と左から大剣の刃先が【霊死の黒鎧(アニメート・コプス)】に食いこんだ。その激しい衝撃に直接あたった脇腹だけでなく、兜まで含めた鎧全体にピシリと亀裂が走るのがわかった。


 さあ、これで最期だ……!


 右手にかまえた細剣(レイピア)の切っ先に、いままで薄く全体に張りめぐらせていた【霊力場(フィールド)】を集中――そして、それを【死霊将軍(デスジェネラル)】の頭部めがけて投てきしようと右腕に渾身の力をこめる。


 ビキキ……!


 ついに黒鎧の一部が砕け、その刃先が私の体へと食いこみ始めた。同時に私は細剣(レイピア)を手放し――



「レイス流暗殺術! 奥義! 【虚影零(ゼロハイド・)突破(ストライク)】!」


『ガァァァァァァァァアッ!?』



 ――その瞬間、高速で突進してきたなにかによって、【死霊将軍(デスジェネラル)】の右腕がはじけ飛んだ。


 その激しい衝撃に、思わず無様にも尻もちをつく。


 私が【霊力場(フィールド)】とともに放った細剣(レイピア)がわずかに【死霊将軍(デスジェネラル)】の顔をえぐった。


 体に食いこみかけた大剣がズウンッと重々しい音を立てて地面に落ちる。



『グガオオォォォォォッ!? 我ガ、我ガ腕ガァァァァァァァァッ!? オノレ、オノレェェェェェェェッ! 貴様、何者ダァァァァァァァッ!』


 私のすぐ目の前。ひざをつき、荒い息を整えていた少年がその【死霊将軍(デスジェネラル)】の呼びかけに応え、すっと立ち上がる。


「ノエル・レイス。暗殺者」


 黒い刀をかまえ油断なく前を見すえる、冒険者ギルドで逢った少年――ノエル。



「ノエル……!」


「ノエル~!」


 次いで、あのときノエルといっしょにいたふたりの少女が後ろから追いついてくるのがわかった。


 突然絶対の死地から逃れ、目まぐるしく変わった事態に――想像もしていなかった救援にまったくついていけないまま見上げる私に、ノエルが前を向いたまま宣言する。


「ニーベリージュ。あなたは僕が――僕たち【輝く月(ルミナス)】が死なせない」


 そのノエルの言葉は、私の心を、胸を、激しくかきむしった。


 ――独り、固く定めたはずの覚悟さえも揺さぶるほどに。

お読みいただきありがとうございます。ブクマ、評価などいただきました方、深く感謝申し上げます。 


ブクマまだの方、更新してブクマ、評価が増えることが更新頻度にも影響するほどの作者の唯一の燃料です。

どうかよろしくお願いいたします。


そのお礼として、作者は精いっぱい更新をがんばっていきます。


あたたかい感想もお待ちしています。



※というわけで、ギリギリでノエルがまにあいました。面子もそろって、ここから反撃開始です。今回ノエルが放った奥義(ノ壱)については、次回軽く触れます。


 次回「僕は認めない」。通常視点に戻ります。ここにいたるまでの経緯もちょっと解説。



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