表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
闇属性だけど脚光を浴びてもいいですか―追放された少年暗殺者はワケあり闇美少女たちと真の勇者へ成り上がる  作者: ミオニチ
【第2部 死霊行軍】1章 だれもとなりに立てはしない。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

81/277

79話 魔物大行軍(スタンピード)。

『【魔物大行軍(スタンピード)】だ。それも死霊系(アンデッド)の。つまり、このすぐ近くまで……【死霊魔王】が来ている』


 細身の黒い全身鎧をまとった長身の女性冒険者ニーベリージュが数百体ぶんの死霊系(アンデッド)魔物の残骸とともにもたらした凶報。


 それは一瞬にして冒険者ギルド内を静まり返らせ、そして、湧き立たせた。



「すぐにギルドマスターに連絡! この時間なら衛兵局との連絡会議中のはずです! 急げばあわせて衛兵局に連絡できる一石二鳥! すぐに使いを!」


「ただいまより、通常クエストをいったんすべて停止します! ギルドマスターおよび王都にある冒険者本部の許可を得次第、最優先最重要クエストとして【魔物大行軍(スタンピード)】への対応を設定します! 【リライゼン】滞在中の冒険者は必ずご参加ください! もちろん事後申請でもかまいません! ただし、先日の【獣魔王】のときと同様に、一定期間に一定以上の戦果が認められない場合は、冒険者資格を無期限停止しますので、そのつもりで!」


 ギルド職員はおのれの職務を果たさんと、てきぱきと行動し始める。


「う、嘘だろ……!? 立て続けにまた【魔物大行軍(スタンピード)】……!? ま、魔王のやつら、本格的に侵攻でも開始しやがったってのか……!?」


「ちくしょう……! せっかく前の【獣魔王】の【魔物大行軍(スタンピード)】からは、どうにか生き残ったってのによ……!」


「よっし! またとない名を上げるチャンスだ……! 前の【魔物大行軍(スタンピード)】は【リライゼン】に来た時には終わってたからな! おい、お前ら! すぐに装備と道具の見直しだ! やるぞ!」


「おう! オレたちの伝説はここから始まるってなぁ!」


 冒険者の反応は二分していた。慄き、恐れ、うろたえるのはベテラン勢。


 対して僕がいうのもなんだけど、まだ経験の浅そうな年若い冒険者は血気盛んといった様子でやる気をみなぎらせていた。


「ちくしょう……! ええい! こうなったらヤケだ! これからもこの【リライゼン】で美味い酒を飲むために、クソったれ死霊系(アンデッド)どもに目にもの見せてやる……!」


 だがやがて自らを奮い立たせ、ベテラン勢も立ち上がる。迫りくる魔物を倒し、街と人々を助け、自らが生き残るために。


 まさに冒険者という職業を選びとった人間のすべてがそこにあらわれていた。



『……どうやら信じてくれたようだな。ならば、ここにはもう用はない。私は()くガルデラ山へ、戦場へ戻るとしよう。ではな、フェア。おそらくもう会うこともあるまいが、どうかこれからも息災で』


「え……!? ニ、ニーベリージュさん……!?」


 ガシャ。


 独特の金属音を響かせて、黒い全身鎧に身をつつんだニーべリージュがフェアさんに背を向ける。



『……なにか用か? 少年』


「はじめまして。僕はノエル・レイス。【闇】属性で暗殺者。突然ごめん。でも、いまいわないともうまにあわない気がしたからさ。単刀直入にいうね。ニーベリージュ。あなたに僕のパーティー【輝く月(ルミナス)】に入ってほしい」


 濃厚な死の気配を漂わせる黒い全身鎧の冒険者。その前に僕はしっかと立ちはだかった。

お読みいただきありがとうございます。ブクマ、評価などいただきました方、深く感謝申し上げます。 


ブクマまだの方、更新してブクマ、評価が増えることが作者の唯一の燃料です。

どうかよろしくお願いいたします。


そのお礼として、作者は精いっぱい更新をがんばっていきます。


あたたかい感想もお待ちしています。



※他のギルド職員や冒険者もちゃんとやるひとたちなんですよ、という話でした。そして、ついにノエルがニーベリージュと相対です。


次回、「だれもとなりに立てはしない」章タイトル回収です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ