表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
闇属性だけど脚光を浴びてもいいですか―追放された少年暗殺者はワケあり闇美少女たちと真の勇者へ成り上がる  作者: ミオニチ
【第1部 輝く月】3章 あたしの救世主さま。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

69/277

68話 恐怖。

「すごい……!」


「うん。ノエル。ディシーは、すごい」


 圧倒的だった。始まってからは一方的な蹂躙とさえいえる魔法の行使。


 【超大(ヒュージ)暴食黒粘体(グラトニースライム)】の特性を完全に見切り、それを滅ぼすために最適化された【精霊】に刻まれたディシーがたったいま創りだした新たな魔法。


 【闇】属性最上位の魔法使い、【黒元の精霊魔女(ダークエレメンテス)】たるディシーの実力を僕とロココは十全に見せつけられた。


 ……でも、たぶんこの結果は。


「ふう……! よっし! ばっちり! ほら! ぺらっぺらな最低男くんたち! これでもう安心だよ! 約束どおり、罪をしっかり償ってもらう、から……?」


 達成感と安堵に会心の笑みを見せながら振り向いたディシー。けど、そこで目にしたのは。



「「ごめんなさいごめんなさい……! もうしません許してください……! 殺さないで殺さないで……!」 」


 カチカチと歯を鳴らしガタガタと震えながら、顔を上げることすらもできずにうわごとのような言葉を漏らす、這いつくばったままの【はき違えた自由(ノーアウトフリー)】の男たちの姿。


 ……無理も、なかった。


 ディシーが即興で創りだしたあの魔法。【幾千なる(サウザンデッド・)亡者の腕(オーバーラン)】。あれはあまりにも一方的に、あまりにも無慈悲に殺しつくしてみせた。


 【超大(ヒュージ)暴食黒粘体(グラトニースライム)】。男たちにとってリーダーのゲスリーを含む半数もの仲間を殺し、自らの組織を壊滅させた絶対の恐怖たる存在を。


 それをいとも簡単に。終わってみれば、まるで虫けらのように殺しつくしてみせたのだ。僕よりも背の低い、この薄桃色の髪をした小柄な少女が。


 その事実は男たちの心を折るのには、十分すぎただろう。


 そして――


「あ、あのね……?」


「っ!? こ、殺さ……ないで……! ください……! こ、殺さ、う、うわあああああああああっ!?」 


「あ、あんな死にかたは……いやだ……! あ、あんな虫けらみたいに……! つ、潰されるなんて……あ、あああああああっ!?」


 ――それを行ったディシーに対する絶対の恐怖を刻みつけるのも。


「あ……」


 這いつくばる男たちにあわせてしゃがみこみ、伸ばしかけた手を引っこめて、そっと胸の前で握るディシー。


  

 しばらくして異常な魔力反応を察知した、ギルドから派遣された冒険者と街の衛兵によって【はき違えた自由(ノーアウトフリー)】の生き残りたちは捕らえられた。


 ついにだれひとりとして、ディシーにいままでの行いを謝罪することも、助けられたお礼をいうことも、震えたまま顔を上げることすらもなく。

お読みいただきありがとうございます。ブクマ、評価などいただきました方、深く感謝申し上げます。 


ブクマまだの方、更新してブクマ、評価が増えることが作者の唯一の燃料です。

どうかよろしくお願いいたします。


そのお礼として、作者は精いっぱい更新をがんばっていきます。


あたたかい感想もお待ちしています。



※次回、「僕たちは、同じ」


 基本的に主人公たちの能力は【闇】らしく、ちょっと変わった禍禍しい感じのものとなります。そのせいもあって受け入れられにくいのが現状です。そこが主人公たちの活躍でどう変化するか? を描けたらと思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 下に見てた相手が絶対強者だとわかれば妥当な反応だよね まして自分を基準に考えればこの後のディシー行動は報復だし
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ