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闇属性だけど脚光を浴びてもいいですか―追放された少年暗殺者はワケあり闇美少女たちと真の勇者へ成り上がる  作者: ミオニチ
【第1部 輝く月】3章 あたしの救世主さま。

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62話 暴食者(グラトニー)。

「ぎゃあああああっ!?」


「や、やめろ!?」


「ゲ、ゲスリーさん!? た、助けっ!?」


『『『ピィィィィィッ!』』』


 僕の思考を中断して、さらなる異変が起きる。


 まぶしいくらいに照らされた倉庫の中、その外周で僕とロココに手足を折られて這いつくばっていた【はき違えた自由(ノーアウトフリー)】の男たちが次々とあちこちで黒色粘体(ブラックスライム)たちに襲われ始めたのだ。


「ゲハハハハハァッ! 無様だなぁ! だがちょうどいい! このクズで無能で役立たずな人間どもめ! そのまま俺の可愛い下僕(こども)たちの養分になるがいい!」


「そ、そんな!? あ、あ……!? や、やめぐぶぎゃあっ!?」


「うぶぶぶべぐごっ!?」


 絶望に暮れる男たちへと黒色粘体(ブラックスライム)たちは口の中から侵入し、または全身に覆いかぶさり、体の中から外から、次々と捕食し始めた。


「ぎゃばべばぼべっ!?」


「ゲハハハハハァッ! いいぞぉ! 最高だぁ!」


 目を覆いたくなるよう阿鼻叫喚の地獄絵図。ゲスリーの高笑いが響く中、僕は嫌な汗が止まらなかった。

 

 おかしい……! 僕の知るかぎり、粘体(スライム)はこんな異様なまでの攻撃性は持ち合わせていないはず……! いくら魔物使い(モンスターテイマー)の支配下にあるからって、これは――


『『『ピィィッ!』』』


 ――そのとき、ゲスリーのまわりを何体もの黒色粘体(ブラックスライム)がとり囲んだ。


「おぉ! どうした? 俺の可愛い下僕(こども)たぢぼがべばっ!?」


 そして、両手両足に群がり全身をおさえつけ、耳、口、鼻。ありとあらゆる穴から体内へと潜りこんでいく。


 あ、ありえない……!? 大きなダメージを負って深く消耗したわけでもないのに、魔物使い(モンスターテイマー)が支配下においた魔物に襲われるなんて……!? ま、まさか……!?


 『見ろぉ! すっかりと魔薬漬けになった俺の可愛い下僕(こども)たちを! 失った体内の()()()()()()()()()()()()さまを!』


 さっき、ゲスリーはそういった……!


 でも、そもそも大した知能のない、たかが粘体(スライム)なんかに()()()()()()()()()の区別なんてつくのか……!? もしもいま、目の前で起きている光景がその答えだとしたら……!?


「げばぼっ!? ぷばっ!? や、やめっ!? ご、ごどもだぢっ!? お、おれがわがらなびぼがぐべっ!?」


 そして、魔物使い(モンスターテイマー)ゲスリーは自らの下僕(こども)たちへとその全身を飲みこまれた。


『『『ピィィィィィッ!』』』


 自らの主を食らい、歓喜に身を震わせる黒色粘体(ブラックスライム)たちを見て僕は確信する。


 ……これはもう、粘体(スライム)なんてものじゃない。魔薬中毒者。


 それも際限なく求め、際限なく肥大化する最低最悪の暴食者(グラトニー)だ……!

お読みいただきありがとうございます。すでにブクマ、評価などいただきました方、深く感謝申し上げます。おかげさまでふたたび日刊ランキングに3日連続でのることができました! 


新しくお読みの方、ぜひ応援のほどよろしくお願いいたします!


そのお礼として、作者は精いっぱい更新をがんばっていきますので!



※というわけで魔物使いのあわれな末路でした。より凶悪になった敵にどう立ち向かうか……!?

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― 新着の感想 ―
[良い点] 追放させた側はまだ出てないですかね?出てるならどこらで出てました?
[良い点] これぞまさしく因果応報!!!
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