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闇属性だけど脚光を浴びてもいいですか―追放された少年暗殺者はワケあり闇美少女たちと真の勇者へ成り上がる  作者: ミオニチ
【第1部 輝く月】3章 あたしの救世主さま。

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47話 謎めく【自由】。

※羅列しますが一個も覚えなくていいです。

「えーっと、私が知ってるだけで、さっきディシーちゃんが入った【最高に自由(マックスフリー)】。それから【燃え上がる自由(バーニングフリー)】、【究極の自由(アルティメットフリー)】、【至高の自由(エクセレントフリー)】、【煌めく自由(ブリリアントフリー)】、【力強い自由(パワフルフリー)】、あとは……あ。【毎日が自由(エブリデイフリー)】なんてのもあったっけ?」


 冒険者ギルドの受付の前。


 フェアさんがふと漏らしたひと言に引っかかりを覚えた僕は、【自由】と名のつくパーティーについて教えてもらっていた。


 その結果わかったことは、【自由】と名のつくパーティーは優に10を超え、それこそギルド職員のフェアさんが把握しきれないほどにあること。


 パーティーの構成がみんな同じで、()()()しか登録されていないこと。


 そう。つまりさっき最後についていったディシーはおろか、もうひとりのちょっと露出多めの女の子さえも【最高に自由(マックスフリー)】の正規のメンバーとして登録されていない。つまり、昔の僕やロココと同じあつかいだ。


 そして、もうひとつ。


 これだけの数がいるにもかかわらず【自由】と名のつくパーティーは、すべてにおいてほとんど活動実績がない。


 数えるほどのクエストしか受けておらず、冒険者ギルドに顔を出しても特になにもせず、たまに新人らしき冒険者の女の子に声をかける以外は、だらだらと時間をつぶしているだけ。


 さっきの【最高に自由(マックスフリー)】についても、前に最後にギルドをいつ訪れたのかは職員のだれもわからないとのことだった。


「えーっと、いまわかるのはこんなところだね? じゃあ、冒険者ギルドからのパーティー情報照会料として1万(リベ)もらうね?」


「うん。ありがとう、フェアさん」


 フェアさんに調べてもらった情報料を手渡しながら、僕はいま手に入れた情報を頭の中で整理しはじめた。


 ……めったに顔を出さず、ほとんど活動実績もない。もっというなら、まじめに冒険者をやる気もない。


 そんなパーティーが偶然ディシーに出逢って、【闇】属性であるにもかかわらず受け入れた?


 ……そんな偶然、ありえるのか? いや、ありえたとして【最高に自由(こいつら)】は、いやもっと言うなら、この【自由】と名のつくパーティーたちは普段(いつも)なにをしているんだ? なにを目的としている集団なんだ?


 いまも僕の鼻には、あの甘ったるいにおいがこびりついて離れなかった。思い返すたびにわずかに不快感を覚えるほどの甘ったるいにおい。


 ……なんにしても、行って確かめる必要がある。


「助かったよ、フェアさん。じゃあ、次はこれ受けつけてくれる? 僕とロココでこの討伐クエストを受けようと思うんだけど」


 さっきクエストボードからはがしておいた3枚の紙をピッ、とフェアさんに渡す。


「あ、うん! ……って、え!? さ、3種類も同時に受けるの!? しかも難易度B級のクエストばっかり……!? えっ!? A級も一個混じってる……!?」


「うん。ごめんね、フェアさん。僕とロココにはちょっと物足りないクエストばっかりだけど、なんせ急ぐからね」


「え!? い、いやそういう意味じゃ……!? むしろ逆……!?」


 なおもなにやらいい募るフェアさんをよそに受付が受理されたのを確認すると、僕はさっときびすを返した。



 さあ行こう。


 目指すはこの【リライゼン】の街の北に広がるグランディガルド連邦を構成する山のひとつ、この街に一番近いガルデラ山。


 さっき感覚強化で()()()()最高に自由(マックスフリー)】が向かったクエストの場所だ。


「よし。行くよ、ロココ」


「うん、ノエル。初めてのいっしょのクエスト。……楽しみ」


「そうだね。……僕もワクワクするよ」 


 さあ、始めないとね。


 僕とロココのいまの実力の確認と、【最高に自由(マックスフリー)】のやつらの目的。それとついでにお金稼ぎ。


 一石三鳥を果たすクエストを。

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― 新着の感想 ―
[一言] 女の子に付け入るために悪いやつをダシにする話ですね...
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