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闇属性だけど脚光を浴びてもいいですか―追放された少年暗殺者はワケあり闇美少女たちと真の勇者へ成り上がる  作者: ミオニチ
【第1部 輝く月】2章 初めての仲間と。 

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21話 高級娼館。

「うふふ~。ノエルくん? だったわよね~? お姉さんがこの娼館おみせ継いでからもうずいぶんになるけど、こんなのはじめてだわ~。男の子ならともかく、まさかあんな小っちゃい女の子を洗ってくれって頼まれるなんて~」


「あ、あのっ! 本当にありがとうございましたっ! 快く引き受けていただいてっ!」


 ロココを連れて僕が入った大きな2階建ての高級娼館の一階。


 いくつものテーブルと二人掛けのソファーの立ち並ぶ談話スペースの一角で僕は背中を縮こまらせたまま、上ずった声でそう答えた。


 そんな緊張しまくった僕のすぐとなりに座るのは、目のやり場に困るくらい胸元の大きく開かれた煌びやかなドレスと宝飾類で着飾った、でもどこかおっとりとした雰囲気のあるとても綺麗な長い茶色い髪のお姉さん。


 名前はリスティ。若く見えるけど、この娼館の女主人(マダム)らしい。



「うふふ~。そんなにかしこまらくてもいいのよ~? だって娼館ここは来るもの拒まずの場所なんだから~。でも、ノエルくんこそ本当にいいの~? ウチの子たち、ついおもしろがっちゃって3人もあの女の子――ロココちゃんとお風呂場についていっちゃったわよ~? お姉さんがいうのもなんだけど、この娼館おみせ割と高級なほうだから、3人分ともなるとけっこういいお値段しちゃうと思うけど~?」


「だ、大丈夫です! 僕、こう見えてそれなりにお金貯めてるんで!」


 これは嘘じゃない。【光】の勇者パーティーに所属している間、僕はほかのメンバーから劣等の【闇】属性と疎外されてはいたものの、ロココみたいに報酬を不当に搾取されたりとかそういった嫌がらせは受けたことがなかった。


 ただ、いま思えばそれは、リーダーの勇者ブレンが僕を仲間ではなく、雇用相手とみなしていたことの現れなのだろうけども。


「あら、そうなの~? うふふ~。でも、そんなに貯めてたお金をあのロココちゃんのために使ってあげるなんて、本当にあの子が大切なのね~?」 


「は、はい! 僕、冒険者で……! あ、正式登録はしてないんですけど……。それで、前にも一応パーティーに所属してたんですけど、そのときは結局仲間だと思われてなくて……。だから、ロココが僕にとって本当のはじめての仲間で……! だから大切にしたいって、僕にできることなら何でもしてあげたいって思って……!」


 それでも僕は、あの勇者ブレンに感謝したいと思う。そのおかげでこうしてロココのために、僕のはじめての仲間のためにその報酬を使うことができるのだから。


「あらあら~。本当にいい出逢いだったみたいね~? うふふ~、なんだかうらやましいわ~。ねえ、ノエルくん……? ロココちゃんがお風呂から出るまでまだ、だいぶ時間あると思うし……? どう? それまでお姉さんがサービスしてあげちゃうけど……?」


 しなだれかかるリスティさんのしなやかな腕が僕の腕に絡み、ふたつのやわらかなものがたゆんと僕の体に押しつけられる。


「い、いえっ!? ぼ、僕! まだ未成年なのでっ!? あ、あのっ! リ、リスティさんはとっても素敵だとおもいますけど、その……!?」


「あらあら残念。振られちゃったわ~。うふふ。ならせめて、お菓子とお茶だけでもごちそうさせてもらうわね~? ロココちゃん、本当にまだまだかかると思うの~」


「あ、は、はいっ!」


 僕があわてて断ると、クスクスと笑いながら、リスティさんはすっと離れてお茶の用意をしにその場をあとにした。


 び、びっくりした……!?


 どうやらからかわれただけみたいだけど、でも暗殺者として常に平常心を保つように鍛えられた僕があんなに心を乱すことになるなんて……!


 はあ、僕もまだまだ鍛錬が足りないなってことかな……?


 物思いにふける僕のまわりにはまだ、リスティさんのつけていた香水のにおいがほんのりと漂っていた。

お読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 貴様それでも男か!? というのは冗談として、ノクターン行きは駄目ですよね。
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