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闇属性だけど脚光を浴びてもいいですか―追放された少年暗殺者はワケあり闇美少女たちと真の勇者へ成り上がる  作者: ミオニチ
【第2部 死霊行軍】2章 落ちる陽、堕ちた光。

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98話 勝利と犠牲。※

※この章は基本的に別視点。三人称でお送りします。

「【光】の加護よ! 彼らに力を! 【戦女神の祝福(ブレスオブゴッデス)】!」


「おおっし! 力がみなぎるぜぇ! くらえやぁっ! 【閃光突貫(フラッシュチャージ)】! 」


「ぶつけます! 私のすべて! 【星光烈矢(スターストリーム)】!」


「滅びろ! 【闇】よ! おおおおおっ! 【聖光十字斬(シャイニング・クロス)】!」



『グガオオォォォォォッ!? ヤ、灼ケルッ!? ヒ、【光】ガァァァァァァァアッ!? ネ、ネクロディギスサマガグァァァアァァッ!?』


 高く上る太陽が照らすグランディガルド連邦のひとつ。


 【センティア】の街の北に位置するルドル山の奥地。数多の死霊系(アンデッド)魔物の残骸と、傷つき倒れた冒険者たちが転がる戦場で。


 聖女マリーアの加護を受けた聖騎士パラッド、星弓士(せいきゅうし)ステア、そして【光】の勇者ブレンからなるパーティー【黎明の陽(デイブレイク)】の立て続けの猛攻を受けて、鎧を着た髑髏の巨人【死霊魔王】の腹心【死霊将軍(デスジェネラル)】は死闘の末、ついに塵へと還った。



「や、やった……! あのとんでもねえ化物を……! や、やっぱり【光】の勇者は、【黎明の陽(デイブレイク)】はすげえ……!」


 その勝利に肩口の傷をおさえながら、まわりにいる無事な冒険者のひとりが快哉を叫ぶ。


「ああ。たしかにすげえよ……。でもな……」


「いやぁぁぁぁあっ! お願い! 死なないでぇぇっ! 目を開けてぇぇぇっ!」


 わき目も振らず泣き叫ぶ少女がすがりつくのは、横たわる()()()()()の青年の体。


 あきらかに絶命しているにもかかわらず、それでも少女は何度も揺さぶり、声をかけ続ける。目の前の現実を直視できないかのように。


「ああ、気の毒にな……。知ってたか……? 出発前に少し話したんだ……。あのふたり、もうすぐ結婚する予定なんだって、それはうれしそうに、幸せそうにしてたんだよ……。それが、こんな……!」


 固くこぶしを握りしめる冒険者の男に、また別の冒険者が沈痛な面持ちでうなずく。


「あいつらだけじゃねえさ……。オレの飲み友達もほとんど逝っちまった……。大酒飲みばかりだけど、気のいいやつらだったのに……!」


「なあ……。こんなのが本当に手放しで勝利って呼べるのか……? だって、失ったものがあまりにも大きすぎ――」



「ありがとう! みんな!」


 その朗々と響き渡る声に、ぼそぼそとした話し声が止み、いっせいに注目が集まった。声の主である水色の髪の青年――【光】の勇者ブレンは続ける。


「いま、俺たち【黎明の陽(デイブレイク)】は、【死霊魔王】の腹心【死霊将軍(デスジェネラル)】を討伐することに成功した! だが、この勝利はけっして俺たちだけの力じゃない! 己が身を、命を懸けて【死霊将軍(デスジェネラル)】の攻撃から俺たちを守ってくれた君たちの力がなによりも大きい!」


 そう。冒険者たちはその命を懸けたのだ。


 勇者ブレンたち【黎明の陽(デイブレイク)】を守るため、文字どおりの()()となって。

お読みいただきありがとうございます。ブクマ、評価などいただきました方、深く感謝申し上げます。 


ブクマまだの方、更新してブクマや評価が増えるのが作者の唯一の燃料です。

どうか切によろしくお願いいたします。


そのお礼として、作者は精いっぱい更新をがんばっていきます。


あたたかい感想もお待ちしています。



※というわけで、【黎明の陽(デイブレイク)】も【死霊将軍(デスジェネラル)】を撃破です。ただし、どうやら【輝く月(ルミナス)】とは違い、全体の被害は甚大の模様。


ようやくいえますが、【黎明の陽(デイブレイク)】はそこらの魔物に後れをとるありえないほどの雑魚ではなく、ある程度の実力者です。


そんな彼らですが、それでもノエルを追放した結果、ふたたび魔王と相対したとき、結果がどう変わり、なにが起きるのか? それがこの2章になります。


どうか引き続きよろしくお願いいたします。


次回、「熱狂」。甚大な被害をもたらした冒険者と【死霊将軍(デスジェネラル)】との戦いでは、いったいなにがあったのか。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] うわ…… これは中身どす黒い光の勇者側ですね……自分のためなら他者を捨て駒にするとは……。 これはざまぁがどんなものになるか見物です!!
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