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最終話∑あなたが居れば

あれから数日後、

知鶴さんを呼んで

俺たちが付き合い

始めたことを話したら

白夜さんの言う通り

大喜びしてくれた。


「よかったわね、白夜」


『ありがとう、母さん』


少し羨ましく思ったのを

白夜さんにはわかったらしい。


『朱雀、お前は

もぅ家族だろう?』


知鶴さんが同意した。


「息子が

もう一人できて嬉しいわ」


その言葉に涙が零れた。


今回は嬉し涙だけど、

此処に来てから

本当に涙腺が脆くなってる……


「あらあら」


そう言いながら知鶴さんが

俺の涙を拭ってくれた。


「私も此処に住もうかしら」


おどけて言う知鶴さんに

二人で目をみはった。


『親父はどうするんだ』


「その辺はちゃんと話すわよ」


《大丈夫なんですか?》


言葉には出さずに

白夜さんに聴いた。


《どうだろうな?

まぁ、なるようになるだろ》


呆れたような諦めたような

そんな[声]だった。


「とりあえず今日は帰るわ

じゃぁ、またね

白夜、朱雀君」


見送りはいいからと

俺たちをリビングに

残したまま帰って行った。


∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮∮


『母さん、

説得できなかったみたいだな』


そう、あれから更に数ヶ月、

結果は言えば知鶴さんは

一緒に住めなかった。


『残念ですね』


『本音は

残念だと思ってないくせに』


白夜さんの言葉は

半分は当たり前で

半分はハズレ。


つまり、一緒に住めないのを

残念だと思ってる半面、

よかったと思ってる

節もあるってことだ。


俺たちは一生、

二人で歩んで行く。


あなたが居れば

何も怖くないから。

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