静かすぎた殺人
あのね、そういうところが本当に好きで本当に嫌い
あなたはお金で買えるひとじゃない
分かってました、分かってました、分かってました、
しかし、どんな形でも、私を認識して欲しかったのです。
あなたと私は、話したこともなかったんですから。
「10万円出します。もっと出すことも出来ます。私のこと抱いてくれませんか?」
「ありがとう。でも、お金で抱いてもらうなんて苦しくなるだけ。好きって言ってくれるのは嬉しいよ。」優しいあなたは言いました。涙が出ました。
大好きなあなたと、せめて体だけでも繋がりたいと思ったのです。でも真面目で優しいあなたはそれを許さなかった。私は心のどこかで分かっていながら、見ないフリをしていました。
だって、心も体もダメなんて、あんまりです。
そしてそんなあなたが大好きです。
天使のような残酷なあなたは私に罰を下しました。
どんな暴力より、拷問よりも辛い罰。
わたしからめをそむけることです。
あなたの世界では、私はもう死んでいるんですね。
ああ。
酷いあなた。
ああ。
私の大好きなあなた。
ああ。ああ。
今、どこにいるんですか?