まだまだ
遠い道のり
バッチテストの5級の合格を向けて練習をする。何かにつけて怪我が多い舞莉子としては焦らずゆっくりと行って行こうかなと考え、予定では3月末迄に5級を合格をして、新シーズンが始まる7月1日迄に6級を合格してそのままシーズンを迎えられたらいいなと考えていた。
コトリンに自分のペースを伝える舞莉子。怪我や古傷を再発させないためにもじゃあコトリンも同じ感じで調整しようかな。
じゃあって、自分が思う調整方法があるならばムリに合わせる必要ないのではないかと考えていた。1月はムリのない範囲で行って1月末のバッチテストを申込をした舞莉子。ダメでも次に向けてと慌てずにいた。
1月末に5級のバッチテストを受けた舞莉子だったが、不合格となってしまって次のバッチテストを2月14日バレンタインデーに照準を定めた。今回は中々難しいと感じていた。
バレンタインデーの日、「氷上のマドンナ松阪支店」に行く舞莉子。いつもなら誰もいなくて1人でストレッチを行っているがこの日は先に来ていた人がいた。それはコトリン。
コトリンが舞莉子に話しかけて来た。
「マリリン、今日はバレンタインデーだね。作ってきたから食べてくれたら嬉しいな」
そう差し出されたのは手作りクッキー。普段はフシギちゃんで何を考えているのか分からないコトリンだが、ホント律儀で女子力が高い。舞莉子自身、チョコやクッキーを作ろうというよりもバッチテスト合格することしか頭になかった。
後から来た伊吹君や結華ちゃんにそして受付スタッフさんやコーチにインストラクターさん全員に渡していてスゴいと思うし、いつ作ったのかとも感じていた。
この日のバッチテスト、舞莉子だけ受けるのかなと思っていたらコトリンもいる。思わずえ?と声を上げそうになっている。
冷静に、冷静にと自分に言い聞かせる舞莉子。前に受験したときにダメだった箇所を思い出しながら行う。その後にコトリンがバッチテストを行って完璧に決めていた。
さっきまで色々な人に手作りクッキーを振舞っていたとは到底思えないくらいの演技になんだろうこのギャップとまた新たなコトリンのイメージが変わった。
全員が終わって、当然ながら合格したコトリン。
自分の番を緊張して待っていた舞莉子にも合格を伝えられて思わず泣き出しそうにもなったが、不合格の子もいたためそこはグッと我慢する。
バッチテストを終えるとそこには伊吹君と結華ちゃんが待っていてくれて、舞莉子とコトリンの4人でバレンタインデーパーティーしたいからと前に行ったドーナツ屋に向かう。
バレンタインデーといえば、チョコレートやクッキーのイメージだがというコトリン。それを言われた結華ちゃんからはチョコレートドーナツ限定でと話していた。
チョコレートドーナツは好きだが、フシギちゃんなのはコトリンだけでなくて結華ちゃんもフシギちゃんなのかも知れない。




