夜
夜の公園でタバコを吸い、爛々と輝く星空を見上げる。
向こう側にはベンチの上でたむろする柄の悪い若者と、2人でイチャイチャするカップル。
そんな異物からシャットダウンし、自分の世界に浸る。
今日はバイトだった。混雑した厨房で1人皿洗いに励む日々。店長に怒られながらも、今日も自分の責務を全うした。えらいことだ。
鼻腔を刺激し、青白い煙が鼻から抜ける。
フリーターを続けて4年。未だ定職にはつけてない。
貧乏な毎日だ。お袋とも連絡をとっていない。
だが悪くはない。そんなひと時。
「よっこらせ」
俺はベンチから立ち上がり、タバコを地面に捨て踏み躙る。
見たくもない明日が、また始まる。